通信制高校の資料請求で見るべきポイント|学費・登校日数・サポートを比較

通信制高校の資料請求について、
「請求したら入学しないといけない?」
「学校から電話が来る?」
「何校くらい比べればよい?」
と不安になる人もいると思います。
資料請求は、入学を申し込む手続きではありません。
届いたパンフレットを使い、学費、登校日数、スクーリング、レポート支援などを比較できます。
この記事では、通信制高校の資料で見るべきポイントと、学校を同じ条件で比べる方法を紹介します。
学校の魅力だけでなく、入学後に困りそうな部分も確認しましょう。
※学費、登校日数、キャンパス、コース、支援制度は変更される場合があります。希望する入学年度の募集要項もご確認ください。
通信制高校の資料請求では何が届く?
資料請求で届くものは、学校や利用するサービスによって異なります。
一般的には、次のような資料が届く場合があります。
- 学校案内のパンフレット
- コースやキャンパスの案内
- 学費・納入金の一覧
- 募集要項
- スクーリングや学習方法の説明
- 説明会・個別相談の案内
- 入学願書などの出願書類
すべての学校から同じ資料が届くとは限りません。
学費表や募集要項が入っていない場合は、公式サイトを確認するか、学校へ問い合わせましょう。
資料請求だけで入学は決まらない
資料を請求しても、それだけで入学が決まるわけではありません。
資料を読んだあとに、ほかの学校を検討したり、今回は出願しなかったりすることもできます。
本人が迷っている段階で、保護者が先に情報を集めても構いません。
ただし、本人に何も伝えず大量に取り寄せると、進学を急かされているように感じる場合があります。
「すぐに決めるためではなく、学校の違いを一緒に確認したい」
と伝えてから請求すると安心です。
一括資料請求と学校への個別請求の違い
一括資料請求サービスでは、一度の入力で複数校の資料を取り寄せられるため、学校を比べやすいという特徴があります。
学校の公式サイトから個別に請求する場合は、希望するキャンパスやコースを直接指定しやすいです。
どちらを利用する場合も、請求する学校名、届く資料、電話やメールによる案内の有無を確認しましょう。
最初は2〜3校程度でよい
一度に多くの資料を請求すると、内容が混ざりやすくなります。
最初は、学費や登校日数、受けたい支援が異なる2〜3校を、同じ項目で比較すると分かりやすいです。。
通信制高校へ資料請求すると電話が来る?
学校や資料請求サービスによっては、資料の発送確認、学校説明会、個別相談などの案内が、電話やメールで届く場合があります。
連絡方法や頻度は、学校によって異なります。
資料を請求する前に、入力画面に、
- 電話連絡の希望
- 連絡しやすい時間帯
- メールを希望するか
- 本人と保護者のどちらへ連絡するか
- 自由に要望を書ける欄
があるか確認しましょう。
電話が苦手な場合
電話に出ることが負担な場合は、要望欄へ、
「本人は電話で話すことが難しいため、最初の連絡は保護者かメールでお願いします。」
と書ける場合があります。
それでも電話が来たときは、
「現在は資料を比較している段階です。必要になったらこちらから連絡します。」
と伝えて構いません。
本人が学校からの電話に出る必要はありません。
保護者の連絡先を利用するか、メールでの連絡を希望できるか相談しましょう。
通信制高校の資料が届いたら最初に確認すべき4つのこと


届いたパンフレットを最初から最後まで読む前に、次の4点を確認します。
1.希望する入学年度の資料か
学費、コース、登校日数、募集地域は年度によって変わる場合があります。
パンフレットの表紙や募集要項で、
- 2026年度入学
- 2027年度入学
- 新入学
- 転入学・編入学
などの表記を確認してください。
古い資料では、現在募集していないコースが載っていることも考えられます。
2.自分の入学方法に合った資料か
通信制高校への入り方には、新入学、転入学、編入学があります。
- 中学校卒業後に入る場合は新入学
- 現在高校に在籍している場合は転入学
- 高校をすでに退学している場合は編入学
として相談することが一般的です。
転入・編入では、受け入れ時期、引き継げる単位、卒業予定時期が関わります。
募集要項が新入学だけのものではないか確認しましょう。
3.希望するコースとキャンパスの情報か
同じ通信制高校でも、
- ネットコース
- 自宅学習中心
- 週1日通学
- 週3日通学
- 週5日通学
- 大学進学コース
- 専門コース
などで内容が異なります。
学校全体の学費や支援内容ではなく、自分が希望するコースのページを見てください。
また、全国に複数のキャンパスがある学校では、生徒数、先生の配置、選べるコースなどが異なる場合があります。
4.高校本体と学習施設のどちらの資料か
通信制高校には、本校以外に、スクーリングや試験を行う施設、学習や相談を支援する施設などがあります。
文部科学省の公式サイトでも、「面接指導等実施施設」と「学習等支援施設」が区別されています。
資料を見るときは、
- 在籍する高校名
- 高校卒業資格を出す学校
- 普段通う場所
- スクーリングを受ける場所
- それぞれへ支払う費用
を確認しましょう。
学校名が同じでも、本校・キャンパス・学習施設の役割が同じとは限りません。
公立と私立の違いや、キャンパスを見るときの注意点はこちらの記事でも紹介しています。
通信制高校の資料で比較する8つの項目
資料を開いたら、次の8項目を順番に確認します。
| 確認項目 | 主に見るページ |
|---|---|
| 入学条件 | 募集要項 |
| 学費 | 学費・納入金一覧 |
| 登校日 | 学習方法・年間予定 |
| 会場 | スクーリング案内 |
| レポート | 学習の流れ |
| 相談体制 | 生徒支援・キャンパス紹介 |
| 卒業 | 単位・卒業条件 |
| 進路 | 進路実績・進路支援 |
資料によってページ名は異なります。
パンフレットに書かれていない項目は、後で個別相談へ持っていく質問としてメモしましょう。
学費は初年度と卒業までの総額を見る
学費を見るときは、パンフレットの目立つ場所に書かれた授業料だけで判断しません。
確認したいのは、次の費用です。
- 選考料・検定料
- 入学金
- 授業料
- 教科書・教材費
- 施設設備費
- システム利用料
- 通学コース費
- 専門コース費
- スクーリング費
- 交通費・宿泊費
- パソコンやタブレット
- 行事費
初年度と2年目以降を分ける
入学金は初年度だけ必要でも、施設費やシステム利用料は毎年かかる場合があります。
資料では、
「初年度の総額はいくらですか?」
「2年目以降に毎年必要な金額はいくらですか?」
と分けて確認しましょう。
就学支援金利用後の金額を見る
2026年度から、高等学校等就学支援金の所得制限は撤廃されました。ただし、国籍・在留資格、在学期間などの要件があり、学校からの案内に従って申請が必要です。
また、就学支援金は主に授業料に充てられる制度です。
入学金、教材費、交通費、施設費などまで、すべて無料になるわけではありません。
資料では、就学支援金を使う前の金額と、利用後に家庭が支払う総額の両方を確認しましょう。
詳しい費用や2026年度の制度はこちらの記事で紹介しています。
「週1日」と必須スクーリングは分けて確認する
通信制高校の資料には、
「週1日から通える」
「オンライン中心」
「年数回の登校」
などと書かれていることがあります。
しかし、この表現だけでは、卒業に必要な登校日数が分からない場合があります。
通信制高校では、レポートの提出、スクーリングへの参加、多様なメディアを使った学習、試験などを通して学びます。
通学コースの日数
週1日、週3日などは、普段通うキャンパスのコースを表している場合があります。
コースを欠席した日が、そのまま教科の単位へ影響するとは限りません。
一方で、コース独自の授業やサポートを十分に受けられなくなる場合があります。
単位修得に必要なスクーリング
卒業に必要な教科のスクーリングや試験は、別の日程で行われる場合があります。
確認したいのは、
- 年間の必須登校日数
- スクーリングの日程
- 試験日
- 集中スクーリングの有無
- 欠席した場合の振り替え
- 特別活動の日程
です。
コースの通学日数と、単位修得に必要な登校日を分けて確認しましょう。



オンライン中心でも、
登校日がまったくないとは限りません。
スクーリング会場と移動の負担を見る
登校日数が少なくても、会場が遠いと負担が大きくなります。
資料では、次の場所を確認してください。
- 普段通うキャンパス
- 教科のスクーリング会場
- 試験会場
- 集中スクーリングを行う本校
- 行事や特別活動の会場
交通費と宿泊費も計算する
遠方の本校へ行く場合は、
- 電車・バス・飛行機代
- 宿泊費
- 食事代
- 保護者が付き添う場合の費用
- 集合場所までの移動費
が必要になることがあります。
学校へ支払う学費だけでなく、実際に通うための費用も計算しましょう。
朝の集合時間も確認する
不登校経験や体調の問題がある場合は、距離だけでなく集合時間も大切です。
- 朝何時に家を出るのか
- 連続して何日通うのか
- 午前だけか一日授業か
- 遅刻した場合はどうなるか
- 保護者の送迎が必要か
を確認します。
私は夜間定時制高校で、生活リズムやアルバイトとの両立が自分には合わず、体調を崩した経験があります。
そのため、年間の日数が少なくても、一日の時間や移動を含めて続けられるかを考えた方がよいと思っています。
レポートは提出方法より遅れたときの対応を見る
資料には、
「スマートフォンで提出できます」
「オンラインレポートに対応」
「個別サポートがあります」
などと書かれていることがあります。
提出方法も大切ですが、それ以上に確認したいのは、予定どおり進まなかったときの対応です。
資料と説明会で確認すること
- 紙とオンラインのどちらで提出するか
- 締め切り前に通知が来るか
- 遅れたときに先生から連絡が来るか
- 保護者にも進み具合を共有するか
- 分からない問題を質問できるか
- 再提出が必要な場合の期限
- 単位を落としそうなときの対応
- 長期間取り組めない場合の相談方法
「担任制」だけでは支援内容は分からない
担任がいても、毎週連絡が来るとは限りません。
学校へは、
「担任とは、どのくらいの頻度で話しますか?」
「レポートが止まった場合、本人から相談しなくても連絡がありますか?」
「電話が苦手な場合、チャットやメールで相談できますか?」
と聞きましょう。
不登校経験者への対応は利用方法まで見る
「不登校経験者を受け入れています」
「カウンセラーがいます」
「一人ひとりを支援します」
という説明だけでは、本人が利用できるか判断できません。
確認したいのは、実際の利用方法です。
登校に関する支援
- 初日から一日通う必要があるか
- 遅刻・早退ができるか
- 週の通学日数を変えられるか
- 教室へ入れない場合はどうするか
- 別室を利用できるか
- 保護者が付き添えるか
- 欠席した日の授業をどう補うか
相談に関する支援
- カウンセラーは常駐か予約制か
- 相談できる曜日と時間
- オンライン相談ができるか
- 保護者だけでも相談できるか
- 担任以外の先生にも相談できるか
- 相談内容が誰まで共有されるか
キャンパスごとの違いも確認する
同じ学校でも、キャンパスによって利用できる支援が違う場合があります。
学校全体のパンフレットではなく、自分が通う予定のキャンパスについて質問してください。
不登校経験者向けに通信制高校を比較した記事はこちらです。


卒業率は数字の条件も見る
資料に高い卒業率が掲載されていても、その数字だけで学校を決める必要はありません。
卒業率を見るときは、次の条件を確認します。
- 入学者全体が対象か
- 卒業予定者だけが対象か
- 転校した生徒を含むか
- 3年間での卒業率か
- 4年以上かけた卒業も含むか
- 学校全体の数字か
- 特定のキャンパスの数字か
- 対象となる年度はいつか
数字の集計方法が資料に書かれていない場合は、個別相談で質問してもよいと思います。
卒業率より、自分が続けられる仕組みを見る
卒業率が高くても、本人に必要な支援がなければ、続けることが難しくなる可能性があります。
- 欠席したときに振り替えられるか
- レポートが遅れたときに相談できるか
- 在籍期間を延ばす相談ができるか
- 単位の取り方を一緒に考えてもらえるか
まで確認しましょう。
進路実績は合格者数だけで判断しない
大学合格者数が多く掲載されていても、一人の生徒が複数の大学へ合格している場合があります。
確認したいのは、
- 合格者数か、実際の進学者数か
- 学校全体か、通うキャンパスの実績か
- 大学進学希望者は何人いたか
- 指定校推薦を利用する条件
- 一般受験対策の内容
- 専門学校への進学支援
- 就職面接や履歴書の支援
- 進路未定の人への相談
です。
まだ卒業後の進路が決まっていなくても構いません。
ただし、進路が決まっていない生徒へ、どのような面談や情報提供があるかは確認しておくと安心です。
資料に書かれていないことをメモする


パンフレットには、学校の魅力が分かりやすく書かれています。
一方、次のような内容は、資料だけでは分かりにくい場合があります。
- 自分が通うキャンパスの生徒数
- 教室の雰囲気
- 静かに過ごせる場所
- 別室の利用方法
- 休憩できる場所
- 先生へ相談できる頻度
- レポートが遅れた場合の実際の対応
- 欠席時の連絡頻度
- コース変更の条件
- コース変更後の追加費用
- 人間関係で困った場合の対応
- 昼食をどこで食べるか
- 制服を着る必要があるか
分からない項目は、悪い学校だから書かれていないとは限りません。
資料を読んで終わりにせず、質問として残しておきましょう。
パンフレットに書かれていないことが、本人にとって一番重要な場合もあります。
個別相談でそのまま使える質問
資料を読んだ後は、質問を具体的にします。
学費について
就学支援金を利用した場合、初年度に実際に支払う総額はいくらですか?
2年目以降に毎年必要な費用はいくらですか?
卒業予定時期までの総額を出してもらえますか?
登校について
卒業に必要な登校日は、年間で何日ありますか?
体調不良で休んだ場合、別の日に振り替えられますか?
通学キャンパスとは別に、本校へ行く必要がありますか?
レポートについて
レポートが遅れた場合、誰からどのように連絡がありますか?
本人から質問できない場合、先生から声をかけてもらえますか?
保護者へ学習状況を共有してもらえますか?
不登校経験への支援について
教室へ入ることが難しい場合、別室を利用できますか?
朝から通えない日は、遅刻や午後登校を相談できますか?
カウンセラーは、どのくらいの頻度で利用できますか?
転入・編入について
前の高校の単位を何単位引き継げますか?
私の場合、最短で何年何月に卒業できますか?
現在の高校を退学する前に、どの手続きが必要ですか?
通信制高校のパンフレット比較チェックリスト
横長の表はスマートフォンで見づらくなるため、学校ごとに縦型で記録する方法がおすすめです。
学校名:________
希望するキャンパス
________
希望するコース
________
入学方法
新入学・転入学・編入学
初年度の総額
______円
2年目以降の費用
年間______円
卒業予定時期
__年__月
年間の必須登校日
__日程度
スクーリング会場
________
宿泊の有無
あり・なし・未確認
レポート提出方法
紙・オンライン・両方
遅れたときの連絡
________
先生への質問方法
対面・電話・メール・チャット
別室対応
あり・なし・未確認
カウンセラー
常駐・予約制・未確認
コース変更
可能・不可・条件あり
良いと思ったところ
________
気になったところ
________
このメモを学校ごとに作ると、パンフレットのデザインではなく、同じ条件で比べられます。
公立通信制高校に通う私が資料で確認したいこと
私は現在、公立の通信制高校に在籍しています。
私が確認した年度では、年間34日ほど登校する形でした。
午前と午後にある授業の中から、自分が履修している科目へ出席する形で、毎日朝から夕方まで通うわけではありません。
それでも、登校する日は時間割を確認し、必要な授業へ出なければなりません。
レポートも、期限までに自分で進める必要があります。
資料だけでは実際の管理方法が分かりにくい
資料に「年間約○日」と書かれていても、
- 一日に何時間授業を受けるのか
- 午前と午後の両方へ出るのか
- 欠席したときに振り替えられるのか
- どの授業を受ければよいのか
- 先生から予定を知らせてもらえるのか
までは分かりにくい場合があります。
資料に書かれた登校日数だけを見るよりも、実際の時間割や年間予定を見た方が想像しやすいと思います。
「質問できます」だけでは足りないと感じる
先生へ質問できる制度があっても、自分から話しかける必要があると、利用しにくいことがあります。
私は先生へ質問するときに緊張するため、分からないことをすぐに聞けない場合があります。
そのため、学校資料を見るなら、
- 先生から声をかけてもらえるか
- メールやチャットでも質問できるか
- 保護者から相談できるか
- 定期的な面談があるか
まで確認したいです。



支援があるかだけでなく、
自分がその支援を使えそうか確認!
私の意見
私は現在、公立の通信制高校に在籍しています。
学校資料に「年間約○日登校」「先生へ質問できます」と書かれていても、実際の時間割や、レポートが遅れた場合の対応までは分かりにくいことがあります。
また、質問できる制度があっても、自分から先生へ話しかけることが苦手な人には利用しにくい場合があります。
そのため、資料に書かれている学校の魅力だけでなく、分からないことを個別相談で確認することが大切だと思います。
資料請求は学校をすぐに決めるためではなく、自分に合う学校へ質問するための準備として利用してよいと思います。
通信制高校の資料請求に関するFAQ
まとめ|資料では入学後に続けられる条件を比べよう
通信制高校の資料請求は、入学をすぐに決めるためだけのものではありません。
届いたパンフレットを使い、学校ごとの違いを整理できます。
今回のポイントをまとめます。
- 最初は2〜3校程度を同じ条件で比較する
- 希望する入学年度、入学方法、コースの資料か確認する
- 自分が通うキャンパスとスクーリング会場を分けて見る
- 学費は就学支援金利用後と卒業までの総額を確認する
- コースの通学日と必須スクーリングを分ける
- レポートが遅れたときの対応を確認する
- 支援制度があるかだけでなく、実際の利用方法まで聞く
- 資料に書かれていないことは個別相談で確認する
パンフレットのデザインや学校の知名度だけで決める必要はありません。
本人が無理なく登校できるか、学習が止まったときに相談できるか、家庭が卒業まで費用を負担できるかを比べましょう。




