【2026年度】通信制高校の学費はいくら?公立・私立・サポート校を比較

通信制高校を考えるとき、
「公立と私立では、どのくらい学費が違う?」
「就学支援金を使えば無料になる?」
「サポート校へ通うと、さらにお金がかかる?」
と不安になる人もいると思います。
通信制高校の学費は、学校や選ぶコースによって大きく異なります。
公立は比較的学費を抑えやすく、私立は自宅学習中心か通学中心かによって費用が変わります。
サポート校を利用する場合は、通信制高校とは別の費用も必要です。
また、2026年4月から就学支援金の収入要件が撤廃されましたが、入学金、教材費、施設費、交通費などまですべて無料になるわけではありません。
私は現在、公立の通信制高校に在籍しています。学費を抑えられたことには助けられていますが、レポートやスクーリングの日程を自分で管理する必要もあります。
この記事では、公立・私立・サポート校の費用、就学支援金、追加費用、学校資料で確認したいことを紹介します。
通信制高校の学費は、授業料だけでは判断できません。就学支援金を利用した後に家庭が支払う総額で比較しましょう。
※学費、支援制度、コース内容は年度や学校によって変わります。この記事の制度情報は2026年8月時点です。出願前に最新の募集要項、学校資料、自治体の案内をご確認ください。
公立・私立・サポート校の費用を比較


最初に、3つの違いを簡単に比較します。
| 種類 | 費用の傾向 | 主な注意点 |
|---|---|---|
| 公立通信制高校 | 比較的抑えやすい | 教材・交通費などは別 |
| 私立通信制高校 | 学校・コース差が大きい | 施設費や通学コース費を確認 |
| サポート校併用 | 高くなりやすい | 高校とサポート校の両方へ支払う |
公立と私立の違いは、学費だけではありません。
登校日数、レポートの支援、先生への相談方法なども異なります。
詳しい違いはこちらの記事で紹介しています。
通信制高校で必要になる費用
通信制高校の学費を見るときは、授業料以外も確認します。
主に必要になるのは、次のような費用です。
入学前にかかる費用
- 入学検定料
- 選考料
- 願書や証明写真の準備費用
- 学校説明会へ行く交通費
学校によっては、入学検定料や選考料がかからない場合もあります。
入学するときにかかる費用
- 入学金・入学料
- 初年度の授業料
- 施設設備費
- 教材費
- 教科書代
- システム利用料
- 生徒会費や諸会費
- 制服・標準服
- パソコンやタブレット
入学金は、初年度だけ必要になることが一般的です。
そのため、初年度と2年目以降では、支払う金額が違う場合があります。
在学中にかかる費用
- 毎年度の授業料
- 教材費
- 施設設備費
- システム利用料
- スクーリングの交通費
- 集中スクーリングの宿泊費
- 行事費
- 検定料
- 専門コース費
- 大学進学講座
- コース変更費
広告などに大きく書かれた授業料だけでなく、必須となる費用をすべて確認しましょう。
公立通信制高校の学費
公立通信制高校は、私立通信制高校より学費を抑えやすい傾向があります。
学校によって異なりますが、授業料、入学料、教材費、諸費用などを含めても、初年度の負担が数万円程度に収まる例があります。
ただし、全国の公立通信制高校がすべて同じ金額ではありません。
都道府県、履修する単位数、教科書代、スクーリング会場までの交通費によって変わります。
公立通信制高校でかかりやすい費用
- 入学料
- 1単位ごとの授業料
- 教科書・教材費
- レポートの郵送料
- 生徒会費などの諸費用
- スクーリングの交通費
- 試験会場までの交通費
- 行事費
公立は授業料が低くても、スクーリング会場が遠い場合は交通費がかかります。
年間の登校回数と、1回の往復交通費を合わせて考えましょう。
私が公立通信制高校で感じていること
私は現在、公立の通信制高校に在籍しています。
私立通信制高校と比べて、学費を抑えやすかったことは助かっています。
ただ、私の学校では、レポートの期限やスクーリングの日程を、自分で確認する場面が多いです。
分からないことがあっても、自分から先生へ質問しなければ、そのまま分からない状態が続くこともあります。
もちろん、公立通信制高校でも、学校や先生によって支援内容は異なります。
「公立は必ずサポートが少ない」とはいい切れません。
それでも、学費の安さだけでなく、
- レポートを自分で管理できそうか
- 分からないときに質問できそうか
- 保護者も相談できるか
- 欠席や提出の遅れを知らせてもらえるか
を確認した方がよいと思います。



学費が安くても
自己管理ができないと大変…
私立通信制高校の学費


私立通信制高校は、学校やコースによる費用差が大きいです。
同じ学校でも、
- 自宅学習中心
- オンライン中心
- 週1日通学
- 週3日通学
- 週5日通学
- 大学進学コース
- 専門分野を学ぶコース
などで金額が変わります。
学校本体の費用
私立通信制高校では、次のような費用が設定されている場合があります。
- 入学金
- 1単位ごとの授業料
- 施設設備費
- 教育関連諸費
- オンラインシステム利用料
- 教科書・教材費
- スクーリング費
通学コースの追加費用
高校卒業に必要な基本コースとは別に、通学コースの費用が加算される学校もあります。
例えば、N高等学校・S高等学校・R高等学校の公式サイトでは、就学支援金などを差し引いたモデルケースとして、ネットコースは年額73,000円から、週1+コースとの合計は年額280,000円から、週3日オンラインキャンパスとの合計は年額556,000円からと案内されています。
この金額には、必要に応じたパソコン代、スクーリング参加費、検定料などが含まれていません。
これは一つの学校の例であり、私立通信制高校全体の平均ではありません。
ただ、同じ学校でも通学頻度によって年間負担が大きく変わることが分かります。
専門コースにも追加費用がかかる場合がある
私立通信制高校には、
- プログラミング
- イラスト
- 美容
- 芸能
- eスポーツ
- 調理
- 大学受験対策
などを学べるコースがあります。
興味のある分野を学べることは魅力ですが、高校卒業に必要な授業料とは別に、コース費用や教材費がかかる場合があります。
「専門コース込みの金額なのか」
「高校卒業コースだけの金額なのか」
を分けて確認してください。
サポート校を利用する場合の費用
サポート校は、通信制高校の学習や生活を支援する民間の教育施設です。
多くの場合、連携する通信制高校へ在籍しながら利用します。
通信制高校のレポートを手伝ってもらったり、通学習慣を作ったり、進路や生活面について相談したりできます。
ただし、サポート校を利用すると、通信制高校とは別の費用が必要です。
| 支払先 | 主な費用 |
|---|---|
| 通信制高校 | 入学金・授業料・教材費など |
| サポート校 | 指導料・施設費・通学コース費など |
| その他 | 交通費・端末代・行事費など |
サポート校の費用は就学支援金の対象外
高等学校等就学支援金の対象になるのは、対象となる通信制高校の授業料です。
サポート校の費用は、就学支援金の対象になりません。
通信制高校とサポート校を併用する場合は、
- 高校へ支払う金額
- サポート校へ支払う金額
- それぞれの入学金
- 毎年度かかる費用
- 就学支援金適用後の金額
を分けて見積もりましょう。
2026年度の高等学校等就学支援金


高等学校等就学支援金は、高校の授業料を支援する国の制度です。
返済する必要はありません。
2026年4月から制度が変わり、保護者の収入に関する所得制限が撤廃されました。
ただし、日本国内の住所、国籍・在留資格、在学期間などの要件があります。すべての人が無条件で対象になるわけではありません。
通信制高校の支給限度額
2026年度の支給限度額は、授業料の決め方によって異なります。
月ごとに授業料が決まる通信制高校
| 学校の種類 | 月額上限 | 12か月分の目安 |
|---|---|---|
| 公立通信制 | 520円 | 6,240円 |
| 私立通信制 | 28,100円 | 337,200円 |
単位数で授業料が決まる通信制高校
| 学校の種類 | 1単位あたりの上限 |
|---|---|
| 公立通信制 | 336円 |
| 私立通信制 | 13,668円 |
単位数に応じて授業料が決まる学校では、履修単位数をもとに支給額が計算されます。
私立通信制高校の就学支援金は、単位制の場合、1単位13,668円が支給限度額です。
上限額が必ず支給されるわけではない
就学支援金は、学校の授業料を超えて受け取れる制度ではありません。
例えば、1単位の授業料が支給上限より低い場合は、実際の授業料をもとに支援額が決まります。
また、保護者が現金を直接受け取るのではなく、原則として学校が生徒に代わって受け取り、授業料へ充てます。
申請手続きが必要
対象になる人でも、自動的に適用されるわけではありません。
学校の案内に従って申請する必要があります。
手続きの方法、必要書類、期限は学校や都道府県によって異なります。
原則として、申請した月から支給が始まるため、期限を過ぎないように注意しましょう。
一度授業料を立て替える場合もある
学校によっては、就学支援金が反映される前に、授業料をいったん全額支払う場合があります。
その後、支援金の対象と確認されてから返金されることがあります。
資料では、
- 最初にいくら支払うか
- 就学支援金はいつ反映されるか
- 後日返金される金額
- 返金される時期
も確認してください。
「就学支援金を使えば無料」と書かれていても、最初に立て替えが必要かもしれません。
就学支援金について詳しく確認したい人は、こちらの記事も参考にしてください。
就学支援金で対象にならない費用
就学支援金は、主に高校の授業料を支援する制度です。
次の費用は、基本的に別途確認が必要です。
- 入学金・入学料
- 入学検定料
- 教科書・教材費
- 施設設備費
- システム利用料
- 制服・標準服
- パソコン・タブレット
- インターネット通信費
- スクーリングの交通費
- 宿泊費
- 行事費
- 専門コース費
- サポート校費
就学支援金が適用されても、通信制高校にかかる費用がすべて0円になるわけではありません。
学校資料で「実質無料」と書かれている場合は、何が無料になり、何が自己負担として残るのかを確認しましょう。
授業料以外に利用できる支援制度
家庭の状況によっては、就学支援金以外の制度を利用できる場合があります。
高校生等奨学給付金
高校生等奨学給付金は、低所得世帯などを対象に、授業料以外の教育費を支援する返済不要の制度です。
対象となる費用には、教科書費、教材費、学用品費、通学用品費、通信費、修学旅行費などがあります。
具体的な対象条件、支給額、申請方法は都道府県によって異なります。
都道府県や市区町村の支援
国の制度とは別に、自治体が独自の授業料軽減、奨学金、給付金を用意している場合があります。
住んでいる地域と、学校がある地域で制度が異なることもあります。
学校や自治体へ確認してください。
家計が急に変化した場合
保護者の失業、病気、離婚、災害などで家計が急変した場合は、家計急変世帯向けの支援を受けられる可能性があります。
学費を支払えなくなりそうなときは、支払期限まで黙って待たず、早めに学校へ相談しましょう。
学校によっては、
- 分割払い
- 延納
- 学校独自の減免
- 奨学金
- 教育ローン
などを案内してもらえる場合があります。
初年度・2年目以降・卒業までの総額を見る
通信制高校の学費は、「年間いくら」だけでは十分に比較できません。
入学金が必要な初年度と、2年目以降では金額が変わることがあります。
| 時期 | 主に確認する費用 |
|---|---|
| 出願前 | 検定料・選考料 |
| 入学時 | 入学金・初年度納入金 |
| 1年目 | 授業料・教材費・施設費 |
| 2年目以降 | 授業料・継続費用 |
| 必要なとき | 交通費・宿泊費・行事費 |
| 卒業まで | 全期間を合計した総額 |
3年間とは限らない人もいる
新入学で3年間通う人もいれば、転入・編入によって在籍期間が変わる人もいます。
前の高校から引き継げる単位、残りの在籍期間、卒業予定時期によって、支払う総額も変わります。
転入・編入する人は、
「私の単位と在籍期間を確認した場合、卒業までに総額いくらかかりますか?」
と聞きましょう。
転入・編入の違いや卒業時期については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
見落としやすい追加費用


通信制高校の学費では、学校へ支払う金額以外も考える必要があります。
スクーリングの交通費
登校日数が少なくても、会場が遠ければ交通費が高くなる場合があります。
年間の登校回数に、1回の往復交通費を掛けて計算しましょう。
集中スクーリングの宿泊費
遠方の本校などで集中スクーリングを行う学校では、交通費や宿泊費が必要になる場合があります。
学校の費用に含まれているのか、各自で手配するのかを確認します。
パソコン・タブレット
オンライン学習を行う学校では、指定された端末や推奨スペックがある場合があります。
端末代だけでなく、故障時の修理費やインターネット通信費も考えましょう。
制服や標準服
制服が自由購入の学校もあれば、通学コースでは購入が必要な学校もあります。
制服以外に、体育用品や実習着が必要になる場合もあります。
行事・修学旅行
文化祭、遠足、修学旅行などへ参加すると、別途費用がかかる場合があります。
自由参加か、卒業に必要な特別活動として扱われるかも確認してください。
通信制高校では、教科の74単位以上とは別に、ホームルーム活動を含む特別活動について、卒業までに30単位時間以上の指導が定められています。
「行事へ参加しないと教科の単位が取れない」と単純に考えるのではなく、卒業に必要な特別活動の時間を、どの活動で満たすのかを学校へ確認しましょう。
再履修やコース変更
単位を修得できなかった場合の再履修費、通学コースを変更するときの費用も確認します。
途中で自宅中心から週3日通学へ変えると、追加費用が発生する場合があります。
学校資料で確認したい10項目
学校資料を見たら、次の項目を書き出してみましょう。
- 入学前に支払う選考料
- 初年度に支払う総額
- 2年目以降の年間費用
- 就学支援金適用前の授業料
- 就学支援金適用後の自己負担額
- 最初に立て替える金額
- 施設費・教材費・システム費
- スクーリングの交通費・宿泊費
- 通学・専門・サポートコースの追加費用
- 卒業予定時期までの総額
学校へそのまま聞ける質問
「就学支援金を利用した場合、初年度に実際に支払う総額はいくらですか?」
「2年目以降も毎年必要になる費用はいくらですか?」
「最初に授業料を立て替える必要はありますか?」
「スクーリングの交通費や宿泊費は学費に含まれていますか?」
「私の入学時期と単位数では、卒業までに総額いくらかかりますか?」
「通学コースを変更した場合、追加でいくら必要ですか?」
資料請求で学費以外に見る項目は、こちらの記事で詳しく紹介しています。


学費の安さと続けやすさを一緒に考える
学費が高い学校には、個別指導、レポート管理、進路対策、専門コースなどが含まれている場合があります。
ただし、費用が高ければ、すべての人に合うとは限りません。
反対に、学費が安い学校が全員にとって一番よいとも限りません。
私は公立の通信制高校に在籍しており、学費を抑えられたことには助けられています。
一方で、レポート、スクーリング、試験の日程を自分で確認し、分からないことは自分から先生へ質問する必要があります。
そのため、
「年間で一番安い学校はどこか」
だけでなく、
「この学び方なら卒業まで続けられそうか」
まで考えることが大切だと思っています。
一人で学習を管理できそうなら、公立は大きな候補になります。こまめな声かけや学習支援が必要なら、私立の自宅学習コースや通学コースも比較してよいと思います。
家庭が無理なく支払えることと、本人が無理なく続けられることの両方を見て決めてほしいです。
通信制高校の学費に関するFAQ
まとめ|年間学費ではなく卒業までの総額で比べよう
通信制高校の学費は、公立・私立・サポート校の利用によって大きく変わります。
今回のポイントをまとめます。
- 公立通信制高校は比較的学費を抑えやすい
- 私立通信制高校は、学校や選ぶコースによる差が大きい
- サポート校を利用すると、通信制高校とは別の費用がかかる
- 就学支援金は主に授業料を支援する制度
- 入学金、教材費、施設費、交通費などは別に必要
- 初年度と2年目以降の費用を分けて確認する
- 交通費、宿泊費、端末代などの追加費用も計算する
- 学費の安さだけでなく、卒業まで続けられそうかも考える
通信制高校を比べるときは、「年間○万円」という数字だけで決めないことが大切です。
就学支援金を利用した後に家庭が実際に支払う金額と、卒業までにかかる総額を確認しましょう。
2〜3校へ同じ質問をすると、費用や支援内容の違いを比較しやすくなります。




