公立通信制高校と私立通信制高校の違い|どっちが合う?7項目で比較

通信制高校を探していると、
「公立と私立は何が違う?」
「不登校だったら私立の方がいい?」
と迷うことがあります。
公立と私立では、学費、登校方法、レポート管理、サポートなどに違いがあります。
ただし、公立=サポートが少ない、私立=必ず手厚いとは限りません。
私は現在、公立の通信制高校に在籍しています。
その経験から、公立・私立という名前より、自分に必要な支援や通い方があるかで選ぶことが大切だと感じています。
この記事では、学費・登校・レポート・サポート・進路など7項目で比較します。
公立か私立かだけで決めず、卒業まで続けられそうな学校かを比べてみてください。
公立・私立通信制高校の違いを最初に比較
まずは、大まかな違いを表で見てみます。
| 比較 | 公立 | 私立 |
|---|---|---|
| 学費 | 抑えやすい傾向 | 学校・コースで差が大きい |
| 学校選び | 地域の条件を確認 | 広域校など選択肢もある |
| 登校 | 指定日中心の場合も | 複数コースがある学校も |
| レポート管理 | 自分で確認する場面も | 管理支援がある学校も |
| 相談支援 | 学校による | 学校・コースによる |
| 専門コース | 比較的限られる | 設置する学校もある |
| 進路支援 | 学校による | コース別支援がある学校も |
この表だけを見ると、
「公立は全部自分でやる」
「私立なら全部手伝ってくれる」
ように見えるかもしれません。
しかし、実際には学校ごとの差があります。
1.学費は公立通信制高校の方が抑えやすい?
公立通信制高校は、私立通信制高校と比べて学費を抑えやすい傾向があります。
一方、私立では、
- 通学コース
- 個別支援
- 大学受験対策
- 専門コース
- 施設・システム
などによって費用が変わることがあります。
学費は授業料だけでなく総額を見る
学校を比べるときは、
「授業料が安い」
だけではなく、
- 入学金
- 授業料
- 教材費
- 施設費
- システム費
- 通学コース費
- スクーリング交通費
- 専門コース費
なども確認します。
私立の場合は、
「高校卒業に必要な基本費用」と「追加するコースの費用」
を分けて見ると分かりやすいです。
公立・私立の学費は、授業料だけでなく自分が選ぶコースの年間総額で比べます。
就学支援金を使ったあとの金額を見る
高等学校等就学支援金を利用できても、教材費・交通費・施設費などまですべて無料になるとは限りません。
そのため、
「支援制度を使ったあと、家庭から実際にいくら支払うのか」
を確認します。
2.入学できる地域・選べる学校にも違いがある


公立・私立を比較するときは、
自分がその学校へ入学できる地域に住んでいるか
も確認します。
通信制高校には、学校ごとに通信教育を行う区域があります。
公立では一定の地域を対象とする学校があります。
一方、私立には複数の都道府県から生徒を受け入れる広域通信制高校もあります。
本校と普段通うキャンパスが違う場合もある
私立通信制高校では、
「本校は遠い県にあるけれど、自宅の近くにキャンパスがある」
ということがあります。
その場合は、
- 普段どこへ通うのか
- 必須スクーリングはどこか
- 本校へ行く必要があるか
- 宿泊が必要か
まで確認してください。
学校名だけでなく、「実際にスクーリングへ行く場所はどこか」まで確認します。
3.登校日数は「少ない方がいい」だけで選ばない
不登校経験があると、
「できるだけ登校日が少ない学校がいい」
と考えることもあると思います。
私も現在の通信制高校で、登校日が続くと負担に感じることがあります。
ただ、学校選びでは、
年間何日登校するか
だけでなく、
その日程なら自分が実際に通えそうか
も見たいです。
公立はスクーリングの日程を確認する
公立では、決められた日にスクーリングへ参加する学校があります。
確認したいのは、
- 年間の必須登校日
- 曜日
- 時間帯
- 振替
- 欠席した場合の対応
- 集中スクーリングの有無
です。
登校日数が少なくても、
「その日を休むと振替が難しい」
のであれば負担になる可能性があります。
私立は「週○日」が何を意味するか確認する
私立では、
- 週1日
- 週3日
- 週5日
- オンライン中心
- 集中型
など、複数の通学スタイルを用意する学校があります。
ただし、
週5日コースがある=週5日通わなければ卒業できない
とは限りません。
反対に、
オンライン中心=一度も登校しなくてよい
とも限りません。
卒業に必要なスクーリングなど、実際の必須登校日を確認してください。
登校日数は「少ないか」より、「必須の日に自分が通えそうか」で考えます。
4.レポート管理は公立と私立でどう違う?


通信制高校では、レポートを期限までに進めることが大切です。
比較したいのは、
「レポートがあるか」
ではなく、
提出が遅れそうになったときに、どのような支援があるか
です。
私が通っている公立通信制高校の場合
私の学校では、
- レポート提出期限
- スクーリングの日程
- 必要な単位
- 学校からのお知らせ
などを、自分で確認する場面が多いです。
分からないことがあれば先生へ質問できます。
ただ、私は自分から先生へ聞くときに緊張することがあります。
そのため、
「質問できる仕組みがある」ことと、「自分が実際に質問できる」ことは少し違う
と感じています。
もちろん、これは私が現在通っている公立通信制高校での経験です。
すべての公立通信制高校が同じではありません。
私立は「声をかけてもらえるか」まで確認する
私立では学校やコースによって、
- レポート期限の通知
- 担任からの声かけ
- 個別面談
- オンライン質問
- 学習計画
- 再提出のサポート
などがある場合があります。
ただ、
「サポート充実」
という言葉だけでは分かりません。
学校へ聞くなら、
「レポートが遅れた場合、誰からどのような連絡がありますか?」
くらい具体的に確認すると分かりやすいです。
5.サポートは「あるか」より「自分が使えるか」で見る
私立通信制高校の資料では、
- カウンセラー
- 個別相談
- 少人数
- オンライン相談
- 不登校支援
- 進路相談
などを見ることがあります。
しかし、制度が存在するだけでは十分とは限りません。
例えば、
「スクールカウンセラー在籍」
と書かれていても、
- 常駐か
- 曜日限定か
- 予約制か
- オンラインでも相談できるか
- 保護者も相談できるか
によって使いやすさは変わります。
別室対応も実際のキャンパスへ確認する
「別室対応可能」
と書かれていても、自分が通うキャンパスで利用できるとは限りません。
例えば、
- 教室へ入れない日はどこで過ごせるか
- 先生と一対一で話せるか
- 保護者から相談できるか
- 登校できない日の連絡方法
- 体調が悪くなった場合の対応
などを確認します。
「私立だからサポートが手厚い」と決めず、自分が通う場所で実際に使える支援を確認してください。
6.専門コースを学びたいなら私立も比較する
私立通信制高校には、高校卒業に必要な学習に加えて、
- IT
- イラスト
- 美容
- 語学
- 大学受験
- その他の専門分野
を学べるコースを設けている学校があります。
専門分野に興味がある人には魅力的ですが、
そのコースが本当に必要か
も考えたいです。
高校卒業だけの費用と分ける
学校資料では、
高校卒業に必要な基本コース
と、
専門コースを追加した場合
の費用を分けて確認してください。
7.大学進学・就職サポートは学校名より中身を見る
高校卒業後に、
- 大学
- 短大
- 専門学校
- 就職
を考えている場合は、進路支援も確認します。
ただし、
「私立だから大学進学に強い」
「公立だから大学進学が難しい」
とは決められません。
見るのは、
- 大学受験対策
- 小論文
- 面接練習
- 推薦
- 指定校
- 就職相談
- 履歴書
- 資格取得
- 実際の進路実績
などです。
進学実績は自分が通う場所まで見る
「大学進学○名」
という数字だけでなく、
- 学校全体の実績か
- 自分が通うキャンパスの実績か
- そのコースの実績か
まで確認すると分かりやすくなります。
不登校経験者だから私立、と決めなくていい
不登校経験があると、
「サポートが多そうだから私立しか無理かな」
と思うことがあるかもしれません。
でも、
不登校だった=私立通信制高校
と決める必要はありません。
例えば、
- レポート管理を手伝ってほしい
- 定期的に声をかけてほしい
- 勉強の遅れを学び直したい
- 少人数で通いたい
- 相談できる人がほしい
- 登校方法を選びたい
のであれば、その支援を用意する私立も比較してみます。
一方で、
- 学費を抑えたい
- 自宅中心で学びたい
- 人との関わりを増やしすぎたくない
- レポート期限を自分で確認できそう
- 必要なときに自分から確認できそう
という人は、公立も候補になります。
不登校経験の有無ではなく、「今の自分にどんな支援が必要か」で公立・私立を比べます。
公立か私立か迷ったときの5つの質問


「結局、自分はどっちがいい?」
と迷ったら、次の5つを考えてみます。
1.レポート期限を自分で確認できそう?
できそう
→ 公立も候補にします。
かなり不安
→ レポート管理や声かけがある私立も比較します。
もちろん、公立でも支援方法は学校によって異なります。
2.先生から定期的に声をかけてもらいたい?
自分から必要なときに質問できそうなら、公立・私立の両方を比較できます。
先生から声をかけてもらえる方が安心なら、
誰が・どのくらいの頻度で連絡してくれるのか
を確認します。
3.年間いくらまでなら無理なく払える?
学費を抑えることを優先するなら、公立は大きな候補になります。
私立を検討するときは、
就学支援金などを利用したあとの年間総額
を確認します。
通学コースや専門コースを付ける場合は、その費用も含めてください。
4.決められたスクーリング日に通えそう?
指定された日程でも通えそうなら、公立も比較できます。
一方で、
- 通学回数を選びたい
- オンライン中心がいい
- 少人数がいい
- 段階的に登校を増やしたい
なら、そのような通い方ができる私立も探します。
5.高校卒業以外にやりたいことがある?
例えば、
- 大学受験
- IT
- 美容
- イラスト
- 語学
- 資格
などです。
高校卒業を第一に考えるなら、専門コースがなくても問題ありません。
高校生活の中で別の分野も学びたい場合は、そのコースを持つ私立も比較してみてください。
私が公立通信制高校に通って感じること
私は現在、公立の通信制高校に在籍しています。
学費を抑えられたことは助かっていますが、私の学校ではレポート期限やスクーリングなどを自分で確認する場面が多いです。
私は先生へ質問するときに緊張するため、
「サポートがあるか」だけでなく、「自分が実際に使えそうか」
を見ることも大切だと感じています。
公立が悪いとも、私立なら必ず合うとも思いません。
自分が困りそうなところを、学校がどう支えてくれるのか。
そこまで確認して選びたいです。
最後は公立・私立ではなく実際の学校同士で比べる
「公立も候補になりそう」
「私立も見ておいた方がよさそう」
と分かったら、最後は具体的な学校同士を比べます。
例えば、
公立A高校
と、
私立B高校
を同じ条件で確認します。
比較したいのは、
- 年間の必須登校日
- スクーリング会場
- レポート管理
- 質問方法
- 欠席した場合の対応
- 相談支援
- 支援制度利用後の年間総額
- 進路支援
などです。
学校資料では具体的な数字を見る
資料では、
「サポート充実」
「自分のペース」
「不登校でも安心」
という言葉だけでなく、
- 年間必須登校は何日?
- どこへ通う?
- 振替はできる?
- レポートが遅れたら誰から連絡が来る?
- カウンセラーはいつ利用できる?
- 支援制度適用後の年間総額はいくら?
- コース変更はできる?
などを確認します。


公立・私立通信制高校についてのFAQ
まとめ|公立・私立より卒業まで続けられるかで選ぼう
公立通信制高校と私立通信制高校には、それぞれ違いがあります。
今回のポイントは次の通りです。
- 公立は学費を抑えやすい傾向がある
- 私立は通学・支援の選択肢が多い学校もある
- 登校は必須日に通えるか確認する
- レポートが遅れたときの対応を見る
- サポートは実際に使えるか確認する
- 不登校経験だけで私立に決めない
- 最後は具体的な学校同士を比較する
私は現在、公立の通信制高校に通っています。
その経験から、「公立と私立のどちらが良いか」ではなく、自分が何を学校に手伝ってほしいのかを考えることが大切だと思っています。
公立・私立という名前だけで決めず、卒業まで続けられそうな学校を探してみてください。




