はじめに:通信制高校から福祉・介護系に進みたい人へ
通信制高校に通っていると、
「通信制高校から福祉・介護系に進めるのかな」
「大学と専門学校はどっちがいいのかな」
「介護福祉士や社会福祉士ってどう違うのかな」
「実習についていけるか不安」
と思う人もいるかもしれません。
結論から言うと、通信制高校からでも福祉・介護系の大学や専門学校を目指すことはできます。
ただし、福祉・介護系は、目指す資格によって進路が変わります。
介護福祉士を目指すのか、社会福祉士を目指すのか、精神保健福祉士を目指すのかで、学校の選び方や学ぶ内容が違います。
筆者通信制高校からでも目指せます!
通信制高校に通っていると、「卒業後に専門学校や大学へ進めるのかな」「実習や人との関わりについていけるのかな」と不安になる人もいると思います。
※資格ルート、実習内容、学費、国家試験、就職実績は学校や年度によって変わる場合があります。必ず公式サイト・募集要項・学校資料で最新情報を確認してください。
通信制高校から福祉・介護系に進める?
通信制高校からでも、福祉・介護系の大学・短大・専門学校を目指すことはできます。
福祉・介護系では、高齢者、障害のある人、生活に困っている人、心の不調を抱える人、子どもや家庭などを支える分野を学びます。
ただし、「福祉系」といっても仕事は一つではありません。
介護の現場で直接支える仕事もあれば、相談支援や制度につなぐ仕事もあります。
福祉・介護系は、目指す資格によって進学先や学ぶ内容が変わります。
福祉・介護系で確認したいこと
| 確認すること | 見るポイント |
|---|---|
| 目指す資格 | 介護福祉士・社会福祉士・精神保健福祉士など |
| 進学先 | 大学・短大・専門学校・養成施設など |
| 実習 | 介護実習・相談援助実習など |
| 学費 | 授業料・実習費・教材費・交通費 |
| 就職先 | 施設・病院・福祉事務所・相談機関など |
| サポート | 実習相談・国家試験対策・就職支援 |
| 通学 | 体力面や生活リズムに合うか |
通信制高校から専門学校全体について知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。


福祉系で目指せる資格


福祉・介護系で目指せる資格には、いくつか種類があります。
資格によって、仕事内容や進学ルートが違います。
代表的な資格
| 資格 | 主な内容 |
|---|---|
| 介護福祉士 | 高齢者や障害のある人の生活支援・介護 |
| 社会福祉士 | 生活や福祉に関する相談支援 |
| 精神保健福祉士 | 精神保健・福祉分野での相談支援 |
| 介護職員初任者研修 | 介護の基礎を学ぶ入門的な研修 |
| 社会福祉主事任用資格 | 行政や福祉分野で関係する資格 |
| 医療・福祉事務系資格 | 医療機関や福祉施設の事務サポート |
介護福祉士
介護福祉士は、介護分野の国家資格です。
高齢者や障害のある人の生活を支える仕事に関わります。
介護福祉士国家試験の受験資格には複数のルートがあり、社会福祉振興・試験センターは、養成施設ルートも受験資格の一つとして案内しています。養成施設を令和8年度末までに卒業する人については経過措置もあるため、最新の制度確認が必要です。
社会福祉士
社会福祉士は、福祉に関する相談支援を行う国家資格です。
高齢者、障害のある人、生活に困っている人、医療や福祉の支援が必要な人などを、制度や支援につなぐ仕事に関わります。
社会福祉士国家試験の受験資格には、福祉系大学等、短大等、一般大学等、養成施設、実務経験など複数のルートがあります。
精神保健福祉士
精神保健福祉士は、精神保健・福祉分野で相談支援を行う国家資格です。
心の不調や精神障害のある人、その家族を支える仕事に関わります。
精神保健福祉士国家試験では、4年制大学で指定科目を修めて卒業した人、短期大学等で指定科目を修めて相談援助業務に従事した人、短期養成施設・一般養成施設を修了した人など、複数の受験資格が案内されています。
介護の仕事を目指すのか、相談支援を目指すのかで、必要な資格は変わります。
大学と専門学校の違い


福祉・介護系を目指す場合、大学と専門学校のどちらを選ぶかで、学び方が変わります。
どちらが上という話ではありません。
自分が目指す資格や働き方に合う方を選ぶことが大切です。
大学と専門学校の違いを比較
| 比較 | 大学 | 専門学校 |
|---|---|---|
| 年数 | 4年制が多い | 2年制・3年制など |
| 学び方 | 福祉・社会・心理・法律など幅広く学びやすい | 資格取得や実習に近い学びが中心になりやすい |
| 目指しやすい資格 | 社会福祉士・精神保健福祉士など | 介護福祉士など |
| 向いている人 | 幅広く学びたい人、相談職も考えたい人 | 早く現場に出たい人、実践的に学びたい人 |
| 確認点 | 学部・資格対応・実習・学費 | 認可校・資格ルート・実習・就職先 |
専門学校が向いている人
専門学校は、介護福祉士などを目指して、実践的に学びたい人に向いている場合があります。
2年制の学校もあり、大学より早く現場に出たい人には合うことがあります。
ただし、実習が多い学校もあるので、体力面や通学、実習先でのサポートを確認しましょう。
大学が向いている人
大学は、福祉を幅広く学びたい人に向いている場合があります。
社会福祉士や精神保健福祉士など、相談支援の資格を目指したい人は、大学の指定科目や実習ルートを確認することが大切です。
福祉だけでなく、心理、教育、医療、法律、地域支援なども学べる大学があります。
心理学や相談支援に関心がある人は、こちらの記事も参考になります。


福祉・介護系の実習は大変?


福祉・介護系では、実習がある学校も多いです。
実習は、実際の現場を知る大切な機会です。
ただし、人と関わる実習なので、体力面や精神面で大変に感じる人もいると思います。
実習で確認したいこと
| 確認すること | 見るポイント |
|---|---|
| 実習時間 | 何時間・何週間くらいあるか |
| 実習先 | 高齢者施設、障害者施設、病院、相談機関など |
| 実習内容 | 介護実習か、相談援助実習か |
| 記録 | 実習日誌やレポートがあるか |
| 事前指導 | マナーや記録の書き方を学べるか |
| サポート | 実習中に先生へ相談できるか |
| 体力面 | 朝から通えるか、移動に無理がないか |
介護系の実習
介護系の実習では、高齢者施設や障害者施設などで、生活支援や介護の現場を学ぶ場合があります。
利用者さんとの関わり、職員さんとの連携、実習日誌の提出などがあります。
人を支えるやりがいがある一方で、体力や緊張感も必要になると思います。
相談支援系の実習
社会福祉士や精神保健福祉士を目指す場合は、相談援助実習が関係することがあります。
相談支援では、話を聞く力、制度を理解する力、記録を書く力が必要になります。
体を動かす介護実習とは違う大変さがあります。
通信制高校で自分のペースに慣れている人は、進学後の通学日数や実習期間も見ておくと安心です。
私自身も、学校に通う負担や生活リズムの大切さを感じることがあります。
だから、福祉・介護系に進む場合も、「資格が取れるか」だけでなく、「実習まで続けられそうか」を考えることが大切だと思います。
通信制高校から医療・福祉・看護系に進学している例
通信制高校から、医療・福祉・看護系へ進学している例もあります。
飛鳥未来高校グループの進路実績には、東京医療秘書福祉&IT専門学校、名古屋医療秘書福祉&IT専門学校、東京未来大学福祉保育専門学校、横浜医療秘書専門学校、東京墨田看護専門学校などが掲載されています。三幸学園以外にも、茅ヶ崎看護専門学校、中央看護専門学校、名古屋医専、中部リハビリテーション専門学校などの進学先が掲載されています。
ルネサンス高校グループの合格実績にも、横浜保育福祉専門学校、大宮医療秘書専門学校、鳥取市医療看護専門学校、鹿児島医療技術専門学校などが掲載されています。
ただし、進学実績があるからといって、同じ学校へ必ず進学できるという意味ではありません。
進学実績はあくまで参考です。
自分が通う学校やキャンパスで、福祉・介護・医療系の進路サポートがあるか、面接対策や資料確認をしてもらえるかを確認しましょう。
看護・医療系の進路も気になる人は、こちらの記事も参考になります。


福祉・介護系に向いている人
福祉・介護系は、人を支える仕事に関心がある人に向いている場合があります。
ただし、優しい気持ちだけで続けられる分野ではないと思います。
人と関わる力、体力、記録を書く力、制度を学ぶ力も必要になることがあります。
向いている人の特徴
| 向いている人 | 理由 |
|---|---|
| 人の役に立ちたい人 | 支援の仕事に関わるから |
| 話を聞くのが苦ではない人 | 相談や関わりが多いから |
| コツコツ学べる人 | 資格や制度の勉強があるから |
| 体力面も考えられる人 | 介護系は身体的な負担もあるから |
| 記録やレポートに取り組める人 | 実習日誌や相談記録があるから |
| チームで働ける人 | 福祉の現場は連携が大切だから |
| 自分の経験を学びに変えたい人 | 不登校や通信制高校の経験が支援への関心につながる場合があるから |
ただし、福祉・介護系は「人を助けたい」という気持ちだけではなく、現場の大変さも知っておくことが大切です。
実習内容や就職先を見て、自分が続けられそうか確認しましょう。
保育や児童福祉に興味がある人は、こちらの記事も参考になります。


気になる学校は資料で資格取得ルートを確認しよう


福祉・介護系の学校を選ぶときは、学校名だけで決めずに、どの資格を目指せるのかを確認することが大切です。
同じ福祉系でも、大学・専門学校によって、学べる内容や実習、サポート体制は違います。
スタディサプリ進路では、社会福祉士を目指せる大学・短大・専門学校の資料・パンフレットを一括請求できるページがあり、福祉関係の仕事として介護福祉士、精神保健福祉士、社会福祉士、医療ソーシャルワーカー、介護事務なども掲載されています。



資格ルートや実習内容は、
パンフレットで比べると分かりやすいです!
資料で確認したいこと
| 見るところ | 確認すること |
|---|---|
| 目指せる資格 | 介護福祉士・社会福祉士・精神保健福祉士など |
| 資格ルート | 卒業で受験資格が得られるのか |
| 国家試験対策 | 模試・補習・個別相談があるか |
| 実習 | 実習先・時期・サポート |
| 学費 | 授業料・実習費・教材費・交通費 |
| 就職先 | 施設・病院・行政・相談機関など |
| サポート | 学習支援・実習相談・就職支援 |
オープンキャンパスで確認したいこと
資料を見て気になる学校が見つかったら、可能ならオープンキャンパスにも参加してみると良いと思います。
福祉・介護系は、人と関わる分野なので、先生や在校生の雰囲気も大切です。
オープンキャンパスで見るポイント
| 見ること | 確認ポイント |
|---|---|
| 実習室 | 介護実習室や設備があるか |
| 先生 | 質問しやすいか |
| 在校生 | 雰囲気が合いそうか |
| 実習説明 | 実習先や時期を聞けるか |
| 国家試験対策 | 模試や補習があるか |
| 学費相談 | 奨学金や費用を聞けるか |
| 就職支援 | 施設・病院・相談機関への就職実績 |
個別相談では、
- 通信制高校から進学した人はいますか?
- 福祉・介護系の実習はどれくらいありますか?
- 実習で困ったときに相談できますか?
- 介護福祉士や社会福祉士の資格ルートはどうなっていますか?
- 国家試験対策はありますか?
- 就職先はどんな施設や機関が多いですか?
と聞いてみると良いと思います。
今からできる準備
通信制高校から福祉・介護系を考えるなら、今から少しずつ準備しておくと安心です。
目指したい仕事を考える
まずは、介護の現場で働きたいのか、相談支援に関わりたいのかを考えてみましょう。
介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士では、学ぶ内容や進路が変わります。
福祉のニュースや本に触れる
福祉は、社会の制度や生活に関わる分野です。
高齢者福祉、障害福祉、生活困窮、医療福祉、精神保健など、気になる分野を少し調べてみると、進路のイメージがしやすくなります。
資料を2〜3校取り寄せる
1校だけで決めるより、2〜3校の資料を比べると違いが分かりやすいです。
資格ルート、実習、学費、就職先、サポート体制を比べてみましょう。
先生に相談する
通信制高校の先生に、福祉・介護系に興味があることを伝えてみましょう。
過去に進学した先輩がいるか、面接対策をしてもらえるか、資料の見方を相談できるかもしれません。
筆者の意見
私は、通信制高校から福祉・介護系を目指すのは、十分に考えていい進路だと思います。
特に、不登校や通信制高校を経験していると、人のつらさや、学校に行けない不安、生活のしんどさについて考えることがあると思います。
そういう経験から、「人を支える仕事に興味がある」と感じる人もいるのではないでしょうか。
ただ、福祉・介護系は、やさしい気持ちだけで決めると大変に感じることもあると思います。
介護の現場は体力が必要な場面があります。
相談支援の仕事は、制度や法律を学んだり、相手の話を丁寧に聞いたりする力が必要になります。
実習や記録、国家試験対策もあります。
だから、福祉・介護系に興味がある人は、まず資格の違いを知って、自分がどんな支援に関わりたいのかを考えることが大切だと思います。
進路選びでは「憧れ」だけでなく、「自分の体調や生活リズムで続けられそうか」も見ておきたいです。
通信制高校生として、無理なく進める道を探すなら、学校資料で実習やサポートを確認することはかなり大事だと思います。
FAQ
- 通信制高校から福祉・介護系に進学できますか?
-
通信制高校からでも福祉・介護系の大学・短大・専門学校を目指すことはできます。通信制高校を卒業すれば高校卒業資格を得られるため、進学の選択肢があります。ただし、学校によって入試方法や資格ルートは違うため、募集要項や資料で確認しましょう。
- 介護福祉士・社会福祉士・精神保健福祉士の違いは?
-
介護福祉士は介護の現場で生活支援に関わる国家資格です。社会福祉士は生活や福祉に関する相談支援、精神保健福祉士は精神保健・福祉分野の相談支援に関わります。目指す仕事によって、進学先や必要な学びが変わります。
- 福祉・介護系の実習は大変ですか?
-
実習では、利用者さんとの関わり、職員さんとの連携、実習日誌やレポートなどがあります。介護系は体力面、相談支援系は制度理解や記録の大変さもあります。実習中に相談できる体制があるかを確認すると安心です。
- 福祉・介護系の学校を選ぶときは何を見ればいいですか?
-
目指せる資格、資格取得ルート、国家試験対策、実習先、実習期間、学費、就職先、サポート体制を確認しましょう。1校だけで決めず、2〜3校の資料を比べると違いが分かりやすいです。
まとめ
通信制高校からでも、福祉・介護系の大学や専門学校を目指すことはできます。
ただし、福祉・介護系は、目指す資格によって進学先や学び方が変わります。
最後に、この記事のポイントをまとめます。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 進学できる? | 通信制高校からでも福祉・介護系を目指せる |
| 資格 | 介護福祉士・社会福祉士・精神保健福祉士など |
| 専門学校 | 介護福祉士など、実践的に学びたい人に向く場合がある |
| 大学 | 社会福祉士・精神保健福祉士など、幅広く学びたい人に向く場合がある |
| 実習 | 介護実習・相談援助実習などがある |
| 実績 | 通信制高校から医療・福祉・看護系へ進学している例もある |
| 資料確認 | 資格ルート・実習・学費・就職先を比較する |

