はじめに:通信制大学の就職が不安な人へ

通信制大学を考えている人の中には、
- 通信制大学だと就職で不利になるのかな
- 履歴書にはどう書けばいいのかな
- 面接で通信制大学について聞かれたらどう答えればいいのかな
- 通学制大学と比べて評価されにくいのかな
と不安に感じている人もいると思います。
通信制大学は、自宅学習やオンライン授業を中心に大学卒業を目指せる選択肢です。
通学制大学とは学び方が違うため、就職でどう見られるのか気になる人も多いはずです。
結論から言うと、通信制大学だから必ず就職で不利になるわけではありません。
通信制大学を卒業すれば、通学制大学と同じように「大学卒業」として学士の学位を取得できます。
ただし、就職では学歴だけでなく、経験、資格、スキル、人柄、応募先との相性も見られます。
そのため、通信制大学で何を学び、どう努力し、将来どう活かしたいのかを整理しておくことが大切です。
この記事では、通信制大学は就職で不利になるのか、履歴書の書き方、面接での答え方、通信制大学で学んだ経験を強みにする方法をやさしく解説します。
読者さん通信制大学だと、就職で不利になりますか?



必ず不利になるわけではありません。大切なのは、何を学んで、仕事にどう活かしたいかを説明できることです。
通信制大学だから必ず就職で不利になるわけではない
通信制大学は、文部科学省に認可された正規の大学であれば、卒業後に「学士」の学位を取得できます。
そのため、通信制大学だから大卒として扱われない、というわけではありません。
通信制大学も正式な大学卒業になる
通信制大学を正科生として卒業した場合、通学制大学と同じように大学卒業資格を得られます。
履歴書にも、大学卒業として記載できます。
通信制大学は通学制大学とは学び方が違いますが、卒業すれば正式な大卒資格です。
ただし、企業によっては通信制大学について詳しく知らない場合もあります。
そのため、面接で「なぜ通信制大学を選んだのですか」と聞かれることはあるかもしれません。
そのときに、前向きに説明できると安心です。
通信制大学は楽とは限らない
通信制大学に対して、世間では、
- 楽そう
- 通学していないから大変ではなさそう
- 何もしていないように見える
というイメージを持つ人もいるかもしれません。
でも、実際には通信制大学は自己管理が必要です。
決まった時間割が少ない分、自分で学習計画を立てて、レポートを書き、試験を受け、単位を積み重ねていく必要があります。
私は、通信制大学を続けるには自己管理能力がかなり大切だと思っています。
だからこそ、通信制大学で学んだ経験は、伝え方によっては強みにできます。
就職では通信制かどうかだけで判断されるわけではない
就職では、通信制大学か通学制大学かだけで判断されるわけではありません。
もちろん、企業や職種によって見られ方は違います。
ただ、多くの場合、学歴だけでなく、その人の経験やスキル、人柄、応募先との相性も見られます。
就職で見られやすいポイント
就職活動では、次のような点が見られます。
| 見られるポイント | 内容 |
|---|---|
| 学歴 | 大学名・学部・卒業見込みなど |
| 学んだ内容 | 何を学び、仕事にどう活かせるか |
| 資格 | 応募職種に関係する資格があるか |
| 経験 | アルバイト・インターン・社会人経験など |
| スキル | IT、語学、文章力、コミュニケーション力など |
| 人柄 | 一緒に働きたいと思ってもらえるか |
| 志望動機 | なぜその会社・仕事を選んだのか |
| 相性 | 会社の仕事内容や雰囲気と合うか |
通信制大学に入れば必ず就職が有利になる、というわけではありません。
逆に、通信制大学だから必ず不利になる、というわけでもありません。
大切なのは、通信制大学で何を学び、応募先でどう活かしたいのかを説明できることです。
在学中の経験も大切
通信制大学に通っている間に、学んでいる分野に関係する経験を積んでおくと、就職活動で説明しやすくなります。
たとえば、
- 資格取得
- アルバイト
- インターン
- ポートフォリオ作成
- ボランティア
- ブログや作品制作
- プログラミング学習
- 福祉・心理・教育などの現場経験
などです。
通信制大学で学んだことと、実際の経験を組み合わせることで、面接でも話しやすくなります。
履歴書には大学名・学部名・卒業見込みなどを書く


通信制大学を履歴書に書くときは、基本的に大学名、学部名、学科名、入学年月、卒業年月または卒業見込みを書きます。
通信教育課程の場合は、大学名や学部名と一緒に「通信教育課程」と書くことがあります。
履歴書の書き方の例
たとえば、次のように書きます。
2025年4月 〇〇大学 通信教育課程 〇〇学部 〇〇学科 入学
2029年3月 〇〇大学 通信教育課程 〇〇学部 〇〇学科 卒業見込み
または、大学の正式名称に合わせて次のように書く場合もあります。
2025年4月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科(通信教育課程)入学
2029年3月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科(通信教育課程)卒業見込み
卒業済みの場合は、
2025年4月 〇〇大学 通信教育課程 〇〇学部 〇〇学科 入学
2029年3月 〇〇大学 通信教育課程 〇〇学部 〇〇学科 卒業
のように書きます。
正式名称で書くことが大切
履歴書では、大学名や学部名を正式名称で書くことが大切です。
通信教育課程であることを隠すために、実際と違う書き方をするのは避けたほうがいいです。
後から証明書の表記と違っていた場合、説明が必要になることもあります。
不安な場合は、
- 大学のキャリアセンター
- 大学の募集要項
- 在学証明書や卒業証明書の表記
- 大学の公式サイト
を確認すると安心です。
実際の課程と違う書き方をするより、正しく書いたうえで前向きに説明できるようにしておくことが大切です。



履歴書に通信制って書くと不利になりませんか?



正式名称に合わせて書くのが安心です。隠すよりも、通信制でどう学んだかを説明できるほうが大切です。
面接では「なぜ通信制大学を選んだのか」を前向きに説明できるとよい


通信制大学に在学している場合や卒業している場合、面接で「なぜ通信制大学を選んだのですか」と聞かれることがあります。
この質問は、悪い意味だけで聞かれるとは限りません。
採用担当者は、あなたがどんな目的で学んできたのか、どう努力してきたのかを知りたい場合があります。
避けたほうがいい答え方
たとえば、次のような答え方だけだと、少し消極的に見えることがあります。
通学制大学に行けなかったので通信制にしました。
なんとなく通いやすそうだったので選びました。
楽そうだと思ったので選びました。
もちろん、事情があって通信制大学を選ぶことは悪いことではありません。
ただ、面接では、できるだけ前向きな理由に整理して伝えるほうが安心です。
前向きな答え方の例
たとえば、次のように伝えると自然です。
自分で計画を立てて学ぶ力を身につけたいと思い、通信制大学を選びました。
学習と仕事を両立しながら、〇〇分野を学んできました。
仕事と両立していた場合は、
働きながら大学で学びたいと考え、通信制大学を選びました。
限られた時間の中で学習計画を立て、レポート提出や試験に取り組んできました。
病気や体調が理由の場合は、無理に詳しく話す必要はありません。
体調面の事情もあり、自分のペースで学べる通信制大学を選びました。
その中で、学習計画を立てて継続する力を身につけました。
このように、通信制大学を選んだ理由を「逃げ」ではなく、自分に合う学び方を選び、継続してきた経験として伝えると前向きになります。



面接で通信制大学を選んだ理由を聞かれたらどうすればいいですか?



自分のペースで学びながら、計画的に続けてきたことを前向きに伝えるといいと思います。
嘘をつかずに話すことが大切
面接では、通信制大学について嘘をつく必要はありません。
通信制であることを隠そうとしたり、実際と違う説明をしたりすると、後から説明が難しくなることがあります。
大切なのは、正直に伝えたうえで、
- なぜ選んだのか
- 何を学んだのか
- どう努力したのか
- 仕事でどう活かしたいのか
を話せるようにしておくことです。
働きながら学んだ、自分で計画して学んだ経験は強みにできる


通信制大学で学んだ経験は、就職活動で強みにできます。
特に、働きながら学んだ人や、家庭・体調と向き合いながら学んだ人は、継続力や自己管理能力を伝えやすいです。
通信制大学で強みにしやすいこと
通信制大学での経験は、次のような強みに変えられます。
| 経験 | 強みにできること |
|---|---|
| 自分で計画して学んだ | 自己管理能力 |
| レポートを書き続けた | 文章力・継続力 |
| 仕事と学習を両立した | タイムマネジメント力 |
| 家庭と学習を両立した | 計画性・責任感 |
| 体調と向き合いながら続けた | 継続力・工夫する力 |
| オンラインで学んだ | IT活用力・自走力 |
| 資格取得を目指した | 目的意識・専門性 |
| 学び直しに挑戦した | 成長意欲 |
通信制大学は、通学制大学のように毎日決まった時間に授業があるわけではない場合もあります。
そのため、自分で計画し、自分で学習を進める力が必要です。
この経験は、仕事でも活かせる力です。



通信制大学で学んだことは強みになりますか?



なります。自分で計画して学んだ経験や、仕事と両立した経験は、自己管理能力として伝えられます。
面接で強みとして伝える例
たとえば、自己管理能力を伝えるなら、
通信制大学では、決まった時間割が少ない中で、自分で学習計画を立てて単位を取得してきました。
レポートの提出期限から逆算して学習を進めることで、計画的に物事を進める力が身につきました。
仕事と両立した経験を伝えるなら、
仕事をしながら通信制大学で学んだため、限られた時間をどう使うかを常に考えていました。
その経験から、優先順位をつけて行動する力が身につきました。
学んだ分野を活かしたい場合は、
大学では〇〇について学びました。
今後はその知識を活かして、〇〇の仕事に貢献したいと考えています。
このように、通信制大学での経験を仕事につながる言葉に変えると伝わりやすくなります。
就職では学歴だけでなく、経験・資格・人柄・相性も見られる
就職活動では、学歴だけで合否が決まるわけではありません。
もちろん、学歴が見られる場面もあります。
しかし、それ以上に、応募先の仕事内容に合う経験やスキルがあるか、人柄が合うか、長く働けそうかも見られます。
通信制大学だけにこだわりすぎない
「通信制大学だから不利かも」と考えすぎると、不安が大きくなります。
でも、実際には、通信制大学かどうかだけで判断されるというより、総合的に見られることが多いです。
大切なのは、
- 大学で何を学んだか
- どんな資格を取ったか
- どんな経験を積んだか
- どんな仕事をしたいのか
- 応募先でどう活かせるのか
を整理しておくことです。
資格・インターン・アルバイトも大切
在学中から、就職したい分野に関係する経験を積んでおくと安心です。
たとえば、
- IT系ならプログラミング学習やポートフォリオ作成
- 福祉系なら関連する資格やボランティア
- 教育系なら教職課程や学習支援の経験
- 事務系ならPCスキルや簿記
- 心理系なら関連資格や学習内容の整理
などです。
通信制大学で学んだことだけでなく、実際に何をしてきたかも伝えられると、就職活動で話しやすくなります。
通信制大学を選ぶときは就職サポートも確認する


就職が不安な人は、通信制大学を選ぶときに、学費やスクーリングだけでなく、就職サポートも確認しておくと安心です。
通信制大学は、大学によってサポート内容がかなり違います。
資料で確認したい就職サポート
資料請求や大学の公式サイトでは、次の点を確認しておくといいです。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| キャリア相談 | 就職や進路の相談ができるか |
| 履歴書添削 | 履歴書・エントリーシートを見てもらえるか |
| 面接対策 | 面接練習や相談ができるか |
| 資格取得サポート | 就職に役立つ資格を目指せるか |
| 卒業生の進路 | どんな進路に進んでいるか |
| オンライン相談 | 自宅から相談できるか |
| インターン情報 | 実務経験につながる情報があるか |
| 社会人学生への支援 | 働きながら学ぶ人へのサポートがあるか |
就職に不安がある人ほど、大学のサポート体制を見ておくと安心です。
通信制大学によっては、オンラインでキャリア相談ができたり、資格取得をサポートしてくれたりする場合があります。
学べる分野と就職先が合っているかも見る
通信制大学を選ぶときは、大学名だけでなく、学べる分野と将来の仕事が合っているかも大切です。
たとえば、
- ITを学びたいなら情報系
- 福祉を目指すなら福祉系
- 教員免許を目指すなら教職課程
- 経営を学びたいなら経営・マネジメント系
- 心理に興味があるなら心理系
というように、将来やりたい仕事と学部・学科の内容がつながっていると、面接でも説明しやすくなります。
通信制大学で何を学び、将来どう活かしたいかを整理しておく
通信制大学での就職を考えるときに大切なのは、学歴だけではありません。
「何を学んだのか」「どんな経験をしたのか」「将来どう活かしたいのか」を整理しておくことです。
整理しておきたい3つのこと
就職活動の前に、次の3つを整理しておくと安心です。
| 整理すること | 内容 |
|---|---|
| なぜ通信制大学を選んだのか | 自分に合う学び方、仕事との両立、学び直しなど |
| 大学で何を学んだのか | 学部・学科・レポート・卒論・資格など |
| 応募先でどう活かしたいのか | 仕事にどうつなげるか、どんな貢献ができるか |
この3つが整理できていると、面接で通信制大学について聞かれても答えやすくなります。
伝え方の例
たとえば、次のように伝えられます。
私は通信制大学で〇〇を学びました。
通信制大学では、自分で計画を立てて学ぶ必要があり、レポート提出や試験に向けて継続的に取り組みました。
この経験で身につけた自己管理能力と、大学で学んだ〇〇の知識を、御社の〇〇業務で活かしたいと考えています。
通信制大学で学んだことを、応募先の仕事につなげて話すと、前向きな印象になります。
まとめ:通信制大学は伝え方次第で強みにできる
通信制大学だからといって、必ず就職で不利になるわけではありません。
文部科学省に認可された正規の通信制大学を卒業すれば、通学制大学と同じように大学卒業資格を得ることができます。
ただし、就職では学歴だけでなく、経験、資格、スキル、人柄、応募先との相性も見られます。
そのため、通信制大学で何を学び、どんな経験をして、将来どう活かしたいのかを整理しておくことが大切です。
履歴書には、基本的に大学名、学部名、学科名、入学年月、卒業年月または卒業見込みを書きます。
通信教育課程の場合は、大学の正式名称に合わせて書くようにしましょう。
面接では、「なぜ通信制大学を選んだのか」を前向きに説明できると安心です。
働きながら学んだ経験、自分で計画して学んだ経験、体調や家庭と両立しながら続けた経験は、伝え方によって強みになります。
通信制大学を選ぶときは、学費やスクーリングだけでなく、就職サポートも確認しておくと安心です。



就職が不安な場合、大学選びで何を見ればいいですか?



キャリア相談、履歴書添削、面接対策、資格取得サポート、卒業生の進路を確認すると安心です。
キャリア相談、履歴書添削、面接対策、資格取得サポート、卒業生の進路などを資料で確認してみましょう。
「通信制大学で学んでも就職できるのかな」と不安な人は、まず自分が学びたい分野と、将来やりたい仕事を整理してみてください。
そのうえで、気になる通信制大学の資料を取り寄せて、学べる内容や就職サポートを比べてみるのがおすすめです。

