はじめに:定時制高校から大学を考えている人へ

定時制高校から大学進学を考えている人の中には、
「大学に進学しても通い続けられるかな」
「朝から授業があると大変そう」
「勉強についていけるか不安」
「どんな大学を選べばいいのかわからない」
と悩む人もいると思います。
結論から言うと、定時制高校からでも大学進学を目指すことはできます。
定時制高校を卒業して高校卒業資格を得れば、大学受験の道はあります。文部科学省も、大学入学資格の一つとして「高等学校又は中等教育学校を卒業した者」を挙げています。
筆者定時制高校からでも
大学進学は目指せます!
ただし、大学を選ぶときは、偏差値や有名さだけで決めない方が安心です。
特に定時制高校から大学を考える場合は、無理なく通い続けられるかを見ておくことが大切です。
大学によって、
- 通学時間
- 授業時間
- サポート体制
- 入試方式
- 学費
- キャンパスの雰囲気
は大きく違います。
せっかく進学しても、通学や生活リズムが合わないと、大学生活がつらくなることもあります。
私自身、定時制高校に通っていたときは、夜間の生活リズムや通学が体に合わず、体調面で大変に感じることがありました。
だからこそ、大学を選ぶときも「入れるか」だけではなく、「通い続けられそうか」を考えることは大切だと思います。
※大学の入試方式、授業時間、サポート体制、学費、奨学金などは大学・学部・年度によって変わる場合があります。必ず大学公式サイト、募集要項、学校資料で最新情報を確認してください。
定時制高校生は大学選びで「無理なく通えるか」を見る
定時制高校から大学を選ぶときは、偏差値や学部名だけでなく、自分が無理なく通えるかを見ておくと安心です。
大学は高校よりも自由な面があります。
自分で時間割を組める大学もありますし、学生相談室や学習支援がある大学もあります。
一方で、高校より自分で動く場面も増えます。
先生が毎日細かく声をかけてくれるとは限りません。
そのため、大学選びでは「入りやすいか」だけでなく、「通い続けやすい環境か」を見ることが大切です。
定時制高校生の大学選びでは、偏差値だけでなく、通学時間・授業時間・サポート体制・入試方式を確認しましょう。
大学選びで確認したいこと
| 確認すること | 見るポイント |
|---|---|
| 通学時間 | 片道時間、乗り換え、交通費 |
| 授業時間 | 朝1限、通学日数、必修科目の時間 |
| サポート体制 | 学生相談、学習支援、キャリア支援 |
| 入試方式 | 一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜 |
| 学費 | 授業料、奨学金、追加費用 |
| キャンパス | 雰囲気、広さ、通いやすさ |
| 就職支援 | キャリアセンター、面接対策、就職実績 |
大学選びでは、ひとつだけを見て決めるより、いくつかの大学を比べる方が安心です。
定時制高校から大学進学できるかを先に知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。


通学時間を確認する


大学選びでかなり大切なのが、通学時間です。
大学は高校より遠くなる場合があります。
「電車に乗っている時間は短い」と思っても、家から駅まで、駅から大学まで、乗り換え、待ち時間を入れると意外と時間がかかることもあります。
通学時間で見るポイント
| 確認すること | 見るポイント |
|---|---|
| 片道時間 | 家から教室まで何分かかるか |
| 乗り換え | 乗り換えが多すぎないか |
| 混雑 | 朝の満員電車に耐えられそうか |
| 駅から大学 | 徒歩時間、坂道、バスの有無 |
| 交通費 | 毎月どれくらいかかるか |
| 体調面 | 体調が悪い日でも通えそうか |
大学のパンフレットには「駅から徒歩〇分」と書かれていることがあります。
ただ、それだけで判断しない方がいいです。
実際には、自宅から駅までの時間、乗り換え、駅から教室までの移動もあります。
大学の敷地が広い場合、正門から教室まで歩く時間がかかることもあります。



通学時間は、家の玄関から教室までで考えると安心です。
片道時間だけで決めない
通学時間は、片道時間だけでなく、疲れやすさも大切です。
同じ60分でも、
- 座って行ける60分
- 満員電車で立ちっぱなしの60分
- 乗り換えが多い60分
- 駅から坂道を歩く60分
では、疲れ方が違います。
定時制高校で夜間に通っていた人や、生活リズムに不安がある人は、朝の通学が負担になることもあります。
毎日通う大学なら、通学のしやすさはかなり大切です。
授業時間・時間割を確認する


大学は、高校とは授業時間の仕組みが違います。
高校では毎日決まった時間割で動くことが多いですが、大学では自分で授業を選んで時間割を組むことがあります。
ただし、必修科目は時間が決まっている場合もあります。
授業時間で確認したいこと
| 確認すること | 見るポイント |
|---|---|
| 1限の時間 | 朝から通えるか |
| 必修科目 | 必ず出る授業が何時にあるか |
| 通学日数 | 週何日キャンパスに行く必要があるか |
| 空きコマ | 授業と授業の間が空きすぎないか |
| 夜間・二部 | 夜に学べるコースがあるか |
| 通信制大学 | 自宅学習中心で学べるか |
| オンライン授業 | 一部オンライン対応があるか |
定時制高校には、夜間、昼間、三部制などがあります。
自分の生活リズムに合わせて通っていた人もいると思います。
でも、大学に進学すると、朝から授業がある場合もあります。
特に1限が必修科目だと、朝が苦手な人には負担になることがあります。
朝1限から通えるか、必修科目の時間はどうかを確認しておきましょう。
空きコマが多すぎると疲れることもある
大学では、授業と授業の間に空き時間ができることがあります。
これを空きコマと呼ぶことがあります。
空きコマがあると、勉強や休憩に使える場合もあります。
でも、空き時間が長すぎると、大学で時間をつぶすだけで疲れてしまう人もいると思います。
体力に不安がある人は、授業を午前か午後にまとめられるか、週何日通う必要があるかも見ておくと安心です。
通信制大学や夜間コースも選択肢になる
毎日キャンパスに通うのが不安な人は、通信制大学や夜間コースを調べてみるのも一つの方法です。
通信制大学は、自宅学習を中心に大学卒業を目指せる場合があります。
夜間コースや二部のある大学では、夕方以降に授業がある場合もあります。
ただし、通信制大学でもスクーリングや試験がある場合があります。
夜間コースも、大学によって学べる学部や学費、卒業までの流れが違います。
必ず公式サイトや資料で確認しましょう。
定時制高校の1日の流れや生活リズムについて知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。


サポート体制を見る


定時制高校から大学を選ぶときは、サポート体制も大切です。
大学は高校より自由な分、自分から相談する力も必要になることがあります。
でも、大学によっては学生相談室、学習支援、キャリア支援などが整っているところもあります。
確認したいサポート
| サポート | 確認すること |
|---|---|
| 学生相談室 | メンタル面や学校生活の相談ができるか |
| 学習支援 | レポート、英語、数学、パソコンなどの支援があるか |
| 初年次教育 | 大学1年生向けの基礎サポートがあるか |
| 障害学生支援 | 合理的配慮や相談窓口があるか |
| 奨学金相談 | 学費や奨学金について相談できるか |
| キャリア支援 | 就職、面接、履歴書のサポートがあるか |
| アドバイザー制度 | 担当教員に相談できる仕組みがあるか |
定時制高校から大学に進む人の中には、人間関係や体調面に不安がある人もいると思います。
大学生活は、高校よりも人間関係が広がる場合があります。
授業、ゼミ、グループワーク、アルバイト、サークルなど、関わる人が増えることもあります。
だからこそ、困ったときに相談できる場所があるかは見ておきたいです。
学習サポートがあると安心
大学では、レポートや発表、専門科目の勉強が増えることがあります。
定時制高校での勉強だけで不安な人は、学習支援センターやレポート相談、基礎科目のフォローがあるか確認しておくと安心です。
「大学の授業についていけるかな」と不安な人ほど、サポート体制は大切です。
学生相談室も確認する
体調やメンタル面に不安がある人は、学生相談室の有無も確認しておきましょう。
不登校経験がある人や、定時制高校で人間関係に不安があった人は、進学後に相談できる場所があるだけでも安心感が変わると思います。
定時制高校の人間関係が不安な人は、こちらの記事も参考になります。


入試方式を確認する
大学選びでは、入試方式も大切です。
大学によって、一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜などがあります。
文部科学省も大学入学者選抜実施要項を公表しており、入試制度は年度ごとに確認が必要です。
定時制高校から大学を目指す場合、自分に合う入試方式を早めに調べておくと安心です。
主な入試方式
| 入試方式 | 見られやすいポイント |
|---|---|
| 一般選抜 | 学力試験、共通テスト、大学ごとの試験 |
| 学校推薦型選抜 | 評定、学校での取り組み、面接、小論文など |
| 総合型選抜 | 志望理由、面接、活動内容、課題、小論文など |
| 共通テスト利用 | 大学入学共通テストの点数 |
一般選抜
一般選抜は、学力試験の対策が中心です。
志望大学に必要な科目を確認し、早めに勉強計画を立てる必要があります。
定時制高校の授業だけで不安な場合は、参考書、通信教育、オンライン学習、塾などを組み合わせる方法もあります。
学校推薦型選抜
学校推薦型選抜では、評定、学校での取り組み、面接、小論文などを見られる場合があります。
指定校推薦があるかどうかは、自分の高校の先生に確認する必要があります。
総合型選抜
総合型選抜では、志望理由、面接、活動内容、課題、小論文などが関係する場合があります。
定時制高校での経験を、志望理由につなげられる場合もあります。
たとえば、
- 夜間の生活リズムの中で学び続けたこと
- アルバイトと学校を両立したこと
- 自分で時間を管理したこと
- 体調面と向き合いながら通ったこと
などです。
ただし、「定時制高校だから有利」と言い切るのは違います。
学費・奨学金を確認する


大学選びでは、学費もかなり大切です。
大学は、入学金や授業料だけでなく、教材費、交通費、パソコン代、一人暮らし費用などがかかる場合があります。
定時制高校に通っている人の中には、自分でアルバイトをしている人や、家庭の学費が不安な人もいると思います。
進学前に、4年間でどれくらいかかるのかを確認しておきましょう。
学費で確認したいこと
| 確認すること | 見るポイント |
|---|---|
| 入学金 | 入学時に必要な金額 |
| 授業料 | 年間でいくらかかるか |
| 施設費 | 大学によって必要な場合がある |
| 教材費 | 教科書、パソコン、実習費など |
| 交通費 | 毎月の通学費 |
| 奨学金 | 給付型・貸与型・大学独自制度 |
| 一人暮らし | 家賃、食費、生活費 |
学費が不安な場合は、日本学生支援機構の奨学金、大学独自の奨学金、授業料減免制度などを確認してみましょう。
ただし、奨学金には返済が必要なものもあります。
借りる場合は、卒業後の返済まで考えておくことが大切です。
気になる大学は資料でキャンパスの雰囲気を確認しよう


大学選びでは、偏差値や学部名だけでなく、通学時間、授業時間、サポート体制、入試方式、学費、キャンパスの雰囲気も確認することが大切です。
パンフレットでは、
- キャンパスの雰囲気
- 学生生活
- 学部・学科の内容
- 入試方式
- 学費・奨学金
- 就職サポート
- 学生相談や学習支援
などを確認できます。
スタディサプリ進路では、大学・短大・専門学校の情報を調べたり、資料請求をしたりできます。
資料で確認したいページ
| ページ | 確認すること |
|---|---|
| 学部・学科 | 学びたい内容と合うか |
| 入試情報 | 入試方式、必要科目、出願条件 |
| キャンパス紹介 | 雰囲気、施設、通いやすさ |
| 学生生活 | 学生の雰囲気、サークル、過ごし方 |
| 学費・奨学金 | 4年間の費用、支援制度 |
| サポート | 学習支援、学生相談、キャリア支援 |
| 就職実績 | 卒業後の進路 |
学生の雰囲気を見る
パンフレットでは、学生の写真やインタビューも見てみましょう。
明るい雰囲気の大学、落ち着いた雰囲気の大学、少人数で学びやすそうな大学など、学校によって印象は違います。
自分がその場所で過ごせそうかを考えることも大切です。
キャンパスの広さを見る
大きなキャンパスは設備が充実している場合があります。
一方で、移動が多くて疲れやすい人もいるかもしれません。
コンパクトなキャンパスは移動が楽な場合がありますが、学べる分野や施設は大学によって違います。
サポートの書き方を見る
パンフレットや公式サイトで、学生相談や学習支援について詳しく書かれている大学は、サポートの内容をイメージしやすいです。
「学生一人ひとりをサポート」「少人数教育」「アドバイザー制度」などの言葉がある場合は、実際にどんな支援があるのか資料で確認しましょう。
オープンキャンパスで確認したいこと
資料を見て気になる大学が見つかったら、オープンキャンパスや個別相談に参加できると、さらに雰囲気が分かりやすくなります。
無理に行けない場合は、オンライン説明会や資料だけでも大丈夫です。
ただ、実際に行けるなら、通学ルートやキャンパスの雰囲気を体感できるので参考になります。
オープンキャンパスで見るポイント
| 見ること | 確認ポイント |
|---|---|
| 通学ルート | 朝に通える距離か |
| キャンパス | 広すぎないか、落ち着けるか |
| 学生の雰囲気 | 自分に合いそうか |
| 先生・職員 | 質問しやすそうか |
| 相談窓口 | 学生相談や学習支援があるか |
| 入試相談 | 定時制高校からでも受験できるか |
| 学費相談 | 奨学金や費用の相談ができるか |
個別相談がある場合は、
「定時制高校から大学進学を考えています」
「朝の通学や生活リズムが不安です」
「勉強についていけるか心配です」
「どんな入試方式がありますか」
と聞いてみるのも良いと思います。
定時制高校生に向いている大学の特徴
定時制高校生に向いている大学は、人によって違います。
ただ、無理なく通いたい人は、次のような特徴がある大学を確認してみると良いと思います。
向いている大学の特徴
| 特徴 | 理由 |
|---|---|
| 通学しやすい | 毎日の負担を減らしやすい |
| 入試方式が複数ある | 自分に合う受験方法を選びやすい |
| 学習支援がある | 勉強の不安を相談しやすい |
| 学生相談室がある | 体調や人間関係の相談がしやすい |
| 少人数授業がある | 質問しやすい場合がある |
| 奨学金制度がある | 学費の不安を減らしやすい |
| キャリア支援がある | 卒業後の進路を考えやすい |
もちろん、すべてそろっている大学でないとダメというわけではありません。
自分が一番不安なことに合ったサポートがあるかを見ると選びやすいです。
たとえば、通学が不安なら近さを重視する。
勉強が不安なら学習支援を見る。
人間関係が不安なら学生相談や少人数授業を見る。
学費が不安なら奨学金や交通費も含めて確認する。
このように、自分の不安に合わせて見るポイントを変えると、大学を選びやすくなります。
自分の不安に合ったサポートがある大学を選ぶと、無理なく続けやすくなります。
筆者の意見
私は、定時制高校から大学を選ぶときに一番大事なのは、「有名な大学かどうか」よりも「自分が通い続けられそうか」だと思います。
もちろん、学びたい学部や将来の進路も大切です。
でも、通学時間が長すぎたり、朝からの授業がきつかったり、相談できる場所がなかったりすると、大学生活そのものがしんどくなることもあると思います。
私自身、夜間の定時制高校に通っていたときは、生活リズムが合わず、体調面で大変に感じることがありました。
友達ができたことや、優しい人がいたことは良かったです。
でも、通学や生活リズムが自分に合うかどうかは、かなり大事だと感じました。
だから、大学選びでも「行きたい気持ち」だけでなく、「その大学生活を続けられそうか」を考えたいです。
定時制高校が悪いということではありません。
合う人には良い選択肢だと思います。
ただ、私には通信制高校の方が合っていました。
進路も同じで、人によって合う大学は違うと思います。
焦って有名さだけで決めるより、資料を見たり、オープンキャンパスで相談したりしながら、自分に合う大学を探していく方が安心だと思います。
FAQ
- 定時制高校から大学に進学できますか?
-
定時制高校からでも大学進学は目指せます。定時制高校を卒業すれば高校卒業資格を得られるため、大学・短大・専門学校などの進路を考えることができます。ただし、大学や学部によって入試方式や必要科目は違うため、早めに募集要項や資料で確認しましょう。
- 定時制高校生が大学を選ぶときに大事なことは?
-
偏差値や有名さだけでなく、無理なく通い続けられそうかを見ることが大切です。通学時間、朝1限の有無、必修科目の時間、学生相談室、学習支援、学費、奨学金などを確認しましょう。
- 朝から大学に通えるか不安な場合はどうすればいいですか?
-
まずは通学時間や1限の時間、週に何日キャンパスへ行く必要があるかを確認しましょう。通信制大学、夜間コース、オンライン授業の有無も選択肢として調べると安心です。
- 大学の資料では何を見ればいいですか?
-
学部・学科の内容、入試方式、通学時間、キャンパスの雰囲気、学費・奨学金、学生相談、学習支援、就職サポートを確認しましょう。写真だけでなく、サポート内容が具体的に書かれているかも見ると安心です。
まとめ
定時制高校から大学を選ぶときは、偏差値や有名さだけでなく、無理なく通えるかを確認することが大切です。
大学によって、通学時間、授業時間、サポート体制、入試方式、学費、キャンパスの雰囲気は違います。
最後に、この記事のポイントをまとめます。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 通学時間 | 家から教室までの時間で考える |
| 授業時間 | 朝1限・必修科目・通学日数を確認する |
| サポート | 学生相談・学習支援・キャリア支援を見る |
| 入試方式 | 一般選抜・推薦・総合型選抜を確認する |
| 学費 | 授業料だけでなく交通費や教材費も見る |
| 資料確認 | パンフレットで雰囲気や制度を比較する |
| 自分に合うか | 無理なく通い続けられそうかを大切にする |

