はじめに:定時制高校の1日が気になる人へ

定時制高校と聞くと、「夜に通う高校」というイメージを持つ人が多いかもしれません。
実際に、夜間に授業を受ける定時制高校もあります。
ただ、定時制高校には夜間だけでなく、昼間に通える学校や、午前・午後・夜間に分かれた三部制の学校もあります。
筆者自分の通いやすい時間で通うことをおすすめします!
そのため、定時制高校といっても、1日の流れや通い方は学校によってかなり違います。
不登校経験がある中学生や、全日制高校に毎日通うのが不安な人にとって、定時制高校は選択肢のひとつになります。
ただし、定時制高校にも合う人・合わない人があります。
私自身も、定時制高校に通っていた時期があります。
友達は思っていたより作りやすかった一方で、夜間の生活リズムや勉強のスピードに大変さを感じました。
この記事では、定時制高校の1日の流れ、夜間・昼間・三部制の違い、定時制高校に通って感じたこと、定時制高校を考える中学生が今できる準備について解説します。
※定時制高校の時間割、給食の有無、卒業年数、学費、学校の雰囲気は学校によって違います。気になる学校がある場合は、必ず公式サイト・募集要項・学校説明会で確認してください。
定時制高校とは?


定時制高校は、全日制高校とは違い、夜間や昼間など決められた時間帯に授業を受ける高校です。
全日制高校は、一般的に朝から夕方まで毎日学校に通う形です。
一方で、定時制高校は、夜間に通う学校、昼間に通う学校、午前・午後・夜間の中から選べる学校などがあります。
定時制高校の特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 通う時間 | 夜間・昼間・三部制など学校によって違う |
| 授業時間 | 1日4時間前後の学校もある |
| 卒業年数 | 4年制が多いが、3年で卒業できる学校もある |
| 生徒層 | 10代だけでなく、社会人や年上の人がいる場合もある |
| 学び方 | 毎日または決まった曜日・時間に登校して授業を受ける |
| 向いている人 | 全日制よりゆっくり通いたい人、生活リズムを作りたい人 |
定時制高校は、「全日制高校が合わない人のためだけの学校」というより、いろいろな事情を持つ人が学び直せる学校です。
働きながら通う人、不登校経験がある人、生活リズムを整えたい人、もう一度高校卒業を目指したい人など、学校によってさまざまな人がいます。
夜間定時制高校の1日の流れ


夜間定時制高校は、夕方から夜にかけて授業を受ける形が多いです。
学校によって時間は違いますが、夕方ごろ登校し、ホームルーム、授業、休憩、給食などをはさんで、夜に下校する流れが一般的です。
夜間定時制の1日の例
| 時間帯 | 内容 |
|---|---|
| 夕方 | 登校 |
| 休憩 | 給食がある学校もある |
| 夕方〜夜 | ホームルーム |
| 夜 | 授業 |
| 夜 | 下校 |
夜間定時制は、朝が苦手な人や、昼間に働きたい人には合う場合があります。
ただし、夜に通うため、帰宅時間が遅くなる点には注意が必要です。
夜型の生活が合う人もいれば、私のように夜間の授業が体に合わない人もいます。
夜間定時制が向いている人
| 向いている人 | 理由 |
|---|---|
| 朝が苦手な人 | 夕方から通える場合がある |
| 昼間に働きたい人 | 昼間の時間を使いやすい |
| 全日制のペースが不安な人 | 1日の授業時間が短めの場合がある |
| 少人数の環境が合う人 | 学校によって落ち着いた雰囲気がある |
| 生活を少しずつ整えたい人 | 決まった時間に通う習慣が作れる |
夜間定時制は、授業時間だけを見ると全日制より短く感じるかもしれません。
ただ、夜に通うこと自体が負担になる場合もあります。
「授業が短いから楽」と決めつけず、自分の体調や生活リズムに合うかを考えることが大切です。



授業時間は短めでも、夜に通う負担がありました…
夜型が合うかどうかも考えた方が安心です!
昼間定時制高校の1日の流れ


昼間定時制高校は、朝から昼、または昼から夕方に授業を受ける形の学校です。
夜間定時制よりも、生活リズムを整えやすいと感じる人もいます。
全日制高校に近い時間帯で通える学校もあるため、「夜の通学は不安だけど、全日制ほど長い時間は難しい」という人に合う場合があります。
昼間定時制の1日の例
| 時間帯 | 内容 |
|---|---|
| 朝〜昼 | 登校・授業 |
| 昼 | 休憩 |
| 昼〜夕方 | 授業・ホームルーム |
| 夕方 | 下校 |
昼間定時制は、夜間よりも家族の生活リズムと合わせやすい場合があります。
また、夜道の通学が不安な人にも検討しやすいです。
昼間定時制が向いている人
| 向いている人 | 理由 |
|---|---|
| 夜の通学が不安な人 | 明るい時間に通いやすい |
| 生活リズムを整えたい人 | 朝〜昼の時間を使いやすい |
| 全日制に近い形で通いたい人 | 昼間に学校へ行く習慣が作れる |
| 夜は家で過ごしたい人 | 帰宅時間が遅くなりにくい |
| 体調に波がある人 | 学校によって無理の少ない時間帯を選べる |
昼間定時制があるかどうかは地域によって違います。
近くの高校にあるとは限らないので、通える範囲に昼間定時制があるかを早めに調べておくと安心です。
三部制定時制高校の1日の流れ


三部制定時制高校は、午前部・午後部・夜間部のように、時間帯が分かれている定時制高校です。
学校によって呼び方や時間割は違いますが、自分の生活リズムに合わせて通いやすいのが特徴です。
三部制の例
| 部 | 通う時間帯のイメージ |
|---|---|
| 午前部 | 朝から昼ごろ |
| 午後部 | 昼から夕方ごろ |
| 夜間部 | 夕方から夜 |
三部制は、「朝なら通える」「昼からなら動きやすい」「夜の方が落ち着く」など、自分の状態に合わせやすい場合があります。
ただし、三部制の学校はどの地域にもあるわけではありません。
また、希望する時間帯に必ず入れるとは限らない場合もあるため、募集要項や説明会で確認が必要です。
三部制が向いている人
| 向いている人 | 理由 |
|---|---|
| 自分の生活リズムに合わせたい人 | 午前・午後・夜間から選べる場合がある |
| 朝が苦手な人 | 午後部や夜間部を検討できる |
| 夜の通学が不安な人 | 午前部や午後部が合う場合がある |
| 無理のないペースで通いたい人 | 時間帯を選べることで負担を減らしやすい |
三部制は便利に見えますが、学校ごとの制度がかなり違います。
「三部制だから必ず自由に選べる」と思わず、実際の時間割や卒業までの流れを確認しましょう。
夜間・昼間・三部制の違いを比較
定時制高校を選ぶときは、「定時制」という名前だけで決めない方がいいです。
夜間・昼間・三部制では、生活リズムや通いやすさがかなり変わります。
夜間・昼間・三部制の比較
| 種類 | 通う時間 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 夜間定時制 | 夕方〜夜 | 朝が苦手、昼間に働きたい人 | 帰宅が遅くなる |
| 昼間定時制 | 朝〜昼、昼〜夕方 | 夜の通学が不安な人 | 学校数が限られる場合がある |
| 三部制定時制 | 午前・午後・夜間 | 自分に合う時間帯を選びたい人 | 制度や時間割は学校で違う |
不登校経験がある人は、学校の雰囲気だけでなく、通学時間、帰宅時間、体調に合うかも見た方がいいです。
私自身は、夜間の4時間授業は一見すると楽に見えましたが、夜型の生活が合わず、体調面で大変に感じることがありました。
定時制高校を考えるなら、「授業時間が短いか」だけでなく、「その時間帯に通い続けられるか」まで考えることが大切です。
通信制高校と定時制高校で迷っている人は、こちらの記事も参考にしてください。
関連記事:通信制高校と定時制高校の違い|どっちが自分に合う?
定時制高校の1日は忙しい?
定時制高校は、全日制高校より授業時間が短めの学校もあります。
そのため、「定時制高校は楽そう」と思う人もいるかもしれません。
でも、実際には人によって感じ方が違います。
昼間に働いている人は忙しく感じることもありますし、夜間定時制の場合は帰宅時間が遅くなるため、体調管理が大変な場合もあります。
忙しく感じやすい場面
| 場面 | 理由 |
|---|---|
| 夜間に通う | 帰宅が遅くなる |
| 昼間に働く | 仕事と学校の両立が必要 |
| 勉強についていけない | 授業のスピードが合わない場合がある |
| 人間関係で疲れる | 少人数だからこそ距離が近い |
| 体調に波がある | 決まった時間に通うのが負担になる |
私の場合、大変だったのは勉強でした。
場所にもよると思いますが、通信制高校と比べると、定時制高校は授業が進むスピードが速く感じました。
分からないところは先生に聞けば教えてもらえます。
ただ、私は先生に質問すること自体が緊張してしまい、なかなか聞けなかったので、難しく感じることがありました。
私が定時制高校に通って感じたこと


ここからは、私自身が定時制高校に通って感じたことを書きます。
あくまで私の体験なので、すべての定時制高校に当てはまるわけではありません。
学校や地域によって雰囲気は違うと思います。
友達は思ったより作りやすかった
定時制高校に入る前は、人間関係が不安でした。
でも、実際には友達は思ったより作りやすかったです。
少人数のクラスだったので、同じ人と話す機会が多く、自然と仲良くなりやすい雰囲気がありました。
クラス替えがない学校だと、友達がずっと同じままなので、安心しやすい部分もあります。
ただし、少人数だからこそ、もし喧嘩をしたり気まずくなったりすると、距離を取りにくい面もあると思います。
年齢層は幅広かった
定時制高校には、同じ年齢の人だけでなく、年上の人や社会人経験がある人もいました。
お年寄りの方もいて、優しい人もいれば、少し合わないと感じる人もいました。
不良っぽく見える人でも、実際には優しい人が多く、見た目とのギャップを感じることもありました。
年齢層が幅広い環境は、最初は少し不安かもしれません。
でも、全日制高校とは違う雰囲気があり、いろいろな人がいることを知れる場所でもありました。
給食がある学校もあった
私が通っていた定時制高校には給食がありました。
中学生や小学生のころの給食とは違い、費用はかなり安く感じました。
家で食べるより安いと感じることもあり、助かる部分もありました。
給食を作ってくれる方も優しい人が多く、学校生活の中で安心できる時間でもありました。
ただし、給食があるかどうかは学校によって違います。
気になる人は、説明会や学校資料で確認しておくとよいです。
途中で辞める人もいた
定時制高校では、途中で辞めてしまう人もいました。
私の感覚では、入学時は20人くらいいても、卒業までに10人くらい減っているように感じました。
もちろん、これも学校や年度によって違うと思います。
ただ、定時制高校は入学すれば必ず簡単に卒業できる、というわけではありません。
毎日または決まった時間に通う必要がありますし、勉強や人間関係、体調面で大変になる人もいます。
だからこそ、入学前に学校の雰囲気や通いやすさを確認することが大切だと思います。
定時制高校が合いやすい人・合いにくい人
定時制高校は、不登校経験がある人にとって選択肢のひとつになります。
ただし、すべての人に合うわけではありません。
定時制高校が合いやすい人
| 合いやすい人 | 理由 |
|---|---|
| 決まった時間に通う方が安心する人 | 生活リズムを作りやすい |
| 少人数の環境が合う人 | 落ち着いて過ごしやすい場合がある |
| 先生に直接質問したい人 | 対面で聞きやすい |
| 友達を作りたい人 | 同じクラスで関わりができやすい |
| 全日制より短い時間から始めたい人 | 負担を減らしやすい場合がある |
定時制高校が合いにくい場合
| 合いにくい場合 | 理由 |
|---|---|
| 毎日決まった時間に通うのがかなり難しい | 登校が負担になることがある |
| 夜型ではないのに夜間部を選ぶ | 体調を崩す場合がある |
| 人間関係の距離が近いのが苦手 | 少人数が負担になる場合がある |
| 自分のペースで学びたい | 通信制高校の方が合う場合もある |
| 先生に質問するのが苦手 | 授業でつまずきやすい場合がある |
定時制高校を選ぶときは、「通えるか」だけではなく、「続けられそうか」まで考えることが大切です。
毎日通うことが不安な人や、自分のペースで学びたい人は、通信制高校も一緒に比較するとよいと思います。


定時制高校を考えている中学生は、少しずつ勉強を戻しておくと安心


定時制高校は、全日制高校より授業時間が短めになる学校もあります。
でも、高校の勉強を進めていくことに変わりはありません。
中学校の勉強に不安がある場合は、入学前から少しずつ英語や数学の基礎を戻しておくと安心です。
ただし、不登校の時期や勉強に苦手意識がある時期に、いきなり長時間勉強しようとすると負担が大きくなることがあります。
まずは、1日10分だけ、英単語だけ、計算だけなど、小さく始めるだけでも大丈夫です。
今からできる勉強の準備
| 教科 | 始め方 |
|---|---|
| 英語 | 英単語を3〜5個見る |
| 数学 | 計算問題を2〜3問解く |
| 国語 | 漢字や短い文章を読む |
| 理科・社会 | 興味のある単元の動画を見る |
| 学習習慣 | 1日10分だけ机に向かう |
家で自分のペースで復習したい場合は、教科書や学校のワークだけでなく、通信教育を使う方法もあります。



まずは1日10分からでOK!
少しずつ始めましょう!
ベネッセの進研ゼミ中学講座も、家で少しずつ勉強を戻したい中学生にとって、選択肢のひとつになります。
ただし、進研ゼミを使えば必ず定時制高校の勉強についていける、必ず成績が上がるというわけではありません。
定時制高校を選ぶ前に確認したいこと
定時制高校を考えるときは、1日の流れだけでなく、学校ごとの違いも見ておきましょう。
同じ定時制高校でも、夜間・昼間・三部制でかなり雰囲気が違います。
確認したいポイント
| 確認すること | 見るポイント |
|---|---|
| 通う時間帯 | 夜間・昼間・三部制のどれか |
| 通学距離 | 無理なく通える距離か |
| 帰宅時間 | 夜遅くなりすぎないか |
| 給食の有無 | ある学校・ない学校がある |
| クラスの雰囲気 | 少人数か、年齢層はどうか |
| 勉強のサポート | 分からないところを聞きやすいか |
| 卒業年数 | 3年か4年か |
| 進路支援 | 就職・進学の相談ができるか |
定時制高校は、近くの高校に設置されている場合もあります。
私の感覚では、遠くの定時制高校に通う人もいましたが、体調や通学の負担を考えると、無理に遠くまで通わなくてもよい場合もあると思います。
通学距離は、毎日の負担にかなり関係します。
学校選びでは、学校の名前だけでなく、通いやすさも見ておくと安心です。
まとめ:定時制高校は夜間だけではない。自分の生活リズムに合う学校を選ぼう
定時制高校は、夜間だけの学校ではありません。
昼間に通える定時制高校や、午前・午後・夜間に分かれた三部制の学校もあります。
夜間定時制は、朝が苦手な人や昼間に働きたい人に合う場合があります。
昼間定時制は、夜の通学が不安な人や、昼間に生活リズムを作りたい人に合う場合があります。
三部制定時制は、自分の生活リズムに合わせて時間帯を選びたい人に向いている場合があります。
私自身、定時制高校に通ってみて、友達は思ったより作りやすいと感じました。
一方で、勉強のスピードや夜間の生活リズムは大変に感じることもありました。
定時制高校は、合う人には通いやすい学校です。
ただし、全員に合うわけではありません。



定時制と通信制。
両方比べてみるのがおすすめです。
定時制高校を考える中学生は、学校の時間帯、通学距離、授業の雰囲気、給食の有無、サポート内容を確認しておきましょう。
そして、勉強が不安な場合は、入学前から1日10分だけでも英語や数学の基礎を戻しておくと安心です。
焦らず、自分に合う学校を選ぶことが大切です。
