夏休みの宿題が終わらない中学生へ|学校に行けないときの対処法

夏休みが終わるのに、宿題がまだ残っている。
「先生に怒られそう」
「みんなの前で注意されたらどうしよう」
と考え、学校へ行くことまで怖くなる中学生もいると思います。
でも、宿題が終わっていないことと、学校へ行くことは分けて考えてもよいと思います。
全部終わらない場合は、できた部分を提出できるか、残りを後日出せるか、保護者から学校へ相談する方法もあります。
この記事では、夏休みの宿題が終わらないときの整理方法と、先生への伝え方、学校へ行くのが怖い場合の対応を紹介します。
宿題が全部終わるまで登校できない状態にせず、「残った宿題をどうするか」を先に学校へ相談します。
夏休みの宿題が終わっていなくて学校が怖くなる理由


周りから見ると、
「宿題なら終わらせればいい」
と思うかもしれません。
でも、本人が怖がっているのは宿題そのものだけとは限りません。
例えば、
- 先生に怒られそう
- みんなの前で注意されそう
- 自分だけ提出できないのが恥ずかしい
- 「夏休み何してたの?」と聞かれそう
- 友達に宿題のことを聞かれそう
と考えている場合があります。
宿題が終わっていない事実より、
「学校へ行ったら何を言われるのか分からない」
ことが怖くなっている人もいます。
特に、以前に先生から強く注意された経験がある場合は、まだ何も起きていなくても悪い場面を想像してしまうことがあります。
宿題と登校を分けて考える
宿題には提出期限がありますが、間に合わない場合の扱いは学校や課題によって異なります。
だからといって、
宿題100%完成=学校へ行ってよい
宿題未完成=学校へ行ってはいけない
という二択にしなくてもよいと思います。
例えば、
- できた部分だけ持っていく
- 未完成であることを先に伝える
- 残りの提出日を相談する
- 保護者から事情を伝える
という方法もあります。
学校によって可能な対応は違うため、始業式の朝まで一人で悩むより、事前に確認しておく方が安心しやすいと思います。
宿題が完成していることを、学校へ行くための絶対条件にしなくてもよいと思います。
まず残っている宿題を4つに分ける
宿題が大量に残っていると、
「全部終わっていない」
という一つの大きな問題に見えます。
まずは、提出できる状態によって4つに分けてみましょう。
①すでに終わっているもの
完成している宿題は、そのまま提出できます。
ほかの宿題が終わっていなくても、
「全部そろっていないから提出できない」
と持ったままにする必要はありません。
②あと少しで終わりそうなもの
無理のない時間で完成できそうなものは、優先して進めます。
ただし、夜中まで何時間も続けて、翌日の体調を崩すほど無理をしないようにします。
③ほとんど手をつけていないもの
始業式までに完成が難しそうなら、
- 途中でも提出できるか
- 後日提出できるか
- 提出期限を相談できるか
を学校へ確認します。
④分からなくて止まっているもの
「やらなかった」のではなく、
一人では解けずに止まっている
宿題もあります。
その場合は、
「ここから分からなくて進められませんでした」
と伝えてもよいと思います。
無理に答えを埋めるより、どこで分からなくなったのかを先生へ伝えた方が、その後の学習にもつながります。
「やっていない宿題」と「分からなくて進められなかった宿題」は分けて考えます。
始業式までに宿題が終わらなかったらどうする?
始業式の前日や当日になっても、宿題が終わっていない場合があります。
そのときに、
「もう学校へ行けない」
と決めなくても構いません。
徹夜で全部終わらせることだけを目標にしない
できる宿題を進めること自体は悪くありません。
ただし、
- 朝まで一睡もしない
- 食事を抜いて進める
- 何時間も休憩せず続ける
- 親子げんかをしながら終わらせる
状態になるなら注意が必要です。
宿題が全部終わっても、
- 強い眠気
- 頭痛
- 吐き気
- だるさ
が出て、結局学校へ行けなくなることもあります。
できた部分だけ提出できるか確認する
途中まででも、本人が取り組んだ部分があります。
学校が認める場合は、できたところまでを先に提出します。
残りについて、
「後日提出できますか」
と確認します。
本人から言えない場合は保護者から連絡する
本人が先生へ話すことを怖がっている場合は、保護者から先に、
「夏休みの宿題がすべて終わっていません」
と伝える方法もあります。
そのうえで、
- できた部分だけ提出できるか
- 残りはいつまでか
- どの先生へ渡すのか
を確認します。
読書感想文や自由研究が残っている場合
ワークなら少しずつ進められても、読書感想文や自由研究は時間がかかる場合があります。
読書感想文なら、
- 本は読めているか
- 印象に残った場面はあるか
- メモは残っているか
を確認し、書けるところまで進めます。
自由研究も、前日に大きな実験を始めるより、すでに調べた内容や写真、途中まで作ったものを整理します。
間に合わない場合の提出方法は学校へ確認してください。
宿題が終わっていないことを先生へどう伝える?


宿題が終わっていないことより、
「先生に何と言えばよいのか分からない」
ことが、登校への不安につながっている場合があります。
長く説明する必要はありません。
本人から伝える場合
例えば、
「夏休みの宿題を全部終わらせることができませんでした。
できたところまでは持ってきました。
残りをどうすればよいか相談したいです。」
くらいでも構いません。
分からない問題で止まっていた場合は、
「ここから分からなくて進められませんでした。」
と伝えます。
保護者から伝える場合
「本人が先生へ伝えることを強く怖がっている場合は、保護者から先に相談する方法もあります。
いつもお世話になっております。
夏休みの課題がすべて終わっておらず、本人が提出することへの不安から、登校自体を怖がっています。
できた部分を先に提出し、残りについて後日相談することは可能でしょうか。」
みんなの前で注意されることを怖がっている場合は、
「本人は、ほかの生徒がいる前で宿題について話されることも心配しています。
可能であれば、提出方法について個別に相談させてください。」
と付け加えてもよいと思います。
学校側の対応を一方的に決めるのではなく、
「どのような方法なら可能でしょうか」
と相談する形にします。
先生へ直接渡すのが怖い場合
宿題がある程度できていても、
「担任へ渡すのが怖い」
という場合があります。
学校によって可能な方法は異なりますが、
- 保護者が届ける
- 別室で提出する
- 教科担当へ渡す
- 放課後に提出する
- 別の先生へ相談する
方法が使えるか確認します。
先生そのものを強く怖がっている場合は、宿題だけの問題として扱わない方がよいと思います。
先生に怒られるのが怖い場合
宿題そのものより、「学校へ行ったら先生に何を言われるのか分からない」ことが怖い場合があります。
その場合は、保護者から事前に、未完成でも提出できるか、残りはいつまでか、個別に話せるかを確認しておく方法があります。
先生そのものを強く怖がっている場合は、宿題だけの問題として扱わず、担任以外への相談も検討してください。
宿題が終わるまで学校を休む方がいい?
一律には決められません。
ただ、私は、
「宿題が全部終わるまで学校へ行かない」ことを固定ルールにしない方がよい
と思います。
例えば、
宿題が終わらない
↓
学校を休んで宿題をする
↓
まだ終わらない
↓
翌日も休む
↓
学校へ戻ること自体が怖くなる
という流れになる場合があります。
本人が学校へ行けそうなら、途中までの宿題でも提出方法を相談し、登校する選択肢を残します。
体調不良が強い場合は別に考える
一方で、
- 朝から泣いている
- 強い頭痛や腹痛がある
- 吐き気がある
- 学校全体を強く怖がっている
場合は、
「宿題さえ終われば登校できる」
とは限りません。
宿題以外の負担も確認します。
始業式だけなら行けそうな場合は、短時間だけ参加できるか学校へ相談する方法もあります。
宿題が終わらないときに保護者ができること
宿題が大量に残っていると、保護者も焦ると思います。
「もっと早くやればよかったでしょう」
と言いたくなることもあるかもしれません。
ただ、始業式直前に過ぎた夏休みを責め続けても、今残っている宿題は減りません。
過ぎた夏休みを責め続けない
例えば、
- 「40日もあったでしょう」
- 「ゲームばかりしていたからだよ」
- 「最初から言ったよね」
- 「自業自得でしょう」
- 「学校へ行けないのも自分のせいだよ」
という言葉です。
今は、
「何が残っている?」
「できているものはどれ?」
「先生に聞いてほしいことはある?」
と、これからの対応へ話を移します。
振り返りは、学校生活が少し落ち着いてからでもできます。
親が宿題を代わりに完成させない
宿題が終わらないと、保護者が代わりにやってしまいたくなることもあるかもしれません。
しかし、答えや作文を親が完成させて、
「本人が全部やりました」
として提出することはおすすめしません。
代わりに、
- 残っている課題を整理する
- 提出日を確認する
- 必要な道具を用意する
- 分からない問題へ印を付ける
- 学校へ提出方法を確認する
といった支え方があります。
本人の代わりに完成させるのではなく、本人が進めやすい状態を作る方法です。
答えを全部写して提出すればいい?
宿題が大量に残っていると、
「とにかく空欄をなくしたい」
と思い、答えをそのまま書き写したくなる場合があります。
でも、全部できたように見せることと、分からない問題を解決することは別です。
分からない問題は、
- 解説を読んで解き直す
- 印を付ける
- 学校で質問する
- 後からもう一度戻る
方法があります。
空欄のまま提出できるか、未完成の場合の扱いは学校によって異なるため、確認してください。
宿題を提出したあとに同じことを繰り返さないために


始業式直前に、
「どうしてできなかったの?」
と細かく追及する必要はありません。
ただ、宿題の問題が落ち着いたら、一度だけ理由を振り返ってもよいと思います。
例えば、
- 量が多すぎた
- 難しい問題で止まった
- 何から始めるか分からなかった
- 夏休みに入って疲れが出た
- 「明日やろう」と後回しになった
- 勉強そのものから長く離れていた
などです。
理由が違えば、次の長期休みに変える方法も違います。
「怠けたから」で終わらせず、
どこで止まったのか
を考えた方が、次の対策を作りやすくなります。
宿題が終わっても学校へ行けない場合


宿題が全部終わった。
それなのに、
「やっぱり学校へ行けない」
となる場合もあります。
その場合は、宿題だけが原因ではなかった可能性があります。
例えば、
- 先生に会うこと
- 友達との関係
- 教室へ入ること
- 席
- 給食
- 朝の体調
などです。
「宿題は終わったんだから、もう行けるでしょう」
と決めつけず、何が残っているのか確認します。
宿題が終わっても登校できないなら、「宿題以外に怖いことはないか」を見てみます。
宿題の問題が落ち着いたら2学期の勉強へ
宿題の提出方法が決まったら、次は2学期の勉強へ少しずつ戻ります。
夏休みにできなかった勉強を、一度に全部取り返す必要はありません。
今の授業を進めながら、必要なところだけ前の単元へ戻る方法があります。
学校の教科書やワークだけでは、
「どこから戻ればよいか分からない」
という場合は、自宅学習教材を比較する方法もあります。
宿題の問題が落ち着いたあと、前の学年へ戻りながら家庭学習を進めたい場合は、自宅で使える教材を比較する方法もあります。
私の意見|宿題より「学校で何を言われるか」が怖い場合もある
私は中学生のころ、不登校を経験しました。
私の場合、夏休みの宿題だけが原因で学校へ行けなくなったわけではありません。
ただ、先生からつらい言葉を受け、先生に会うことを怖く感じていた時期があります。
その経験から、
「宿題が終わっていないから学校へ行けない」
という子に、
「それなら全部終わらせればいい」
だけでは解決しない場合もあると思っています。
本人が怖いのは宿題そのものより、
「先生に何を言われるんだろう」
「みんなの前で注意されたらどうしよう」
ということかもしれません。
もちろん、宿題をやらなくてもよいという意味ではありません。
できた部分を提出する。
残りの提出方法を確認する。
自分で言えなければ保護者から伝える。
そうやって、未完成の宿題をどうするのか先に決めてから学校へ行く方法もあると思います。
そして、宿題を全部終わらせても学校へ行けない場合は、本人を責めるのではなく、宿題以外に何を怖がっているのかも見てほしいです。
夏休みの宿題が終わっていない中学生のFAQ
まとめ|宿題が終わっていなくても「学校へ行けない」と決めなくてよい
夏休みの宿題が終わっていないと、始業式が近づくほど焦ると思います。
今回のポイントをまとめます。
- まず残っている宿題を整理する
- 完成しているものは先に提出する
- 終わらない宿題は提出方法や期限を学校へ確認する
- 本人から言えない場合は保護者から相談する
- 宿題の完成を登校の絶対条件にしない
- 宿題が終わっても行けない場合は、ほかの不安も確認する
夏休みにできなかったことは、始業式の朝には変えられません。
でも、
「できているところはどこか」
「残りはいつ出せるのか」
「誰に渡せばよいのか」
は、これから決められます。
宿題が全部終わっていないことだけを理由に、学校へ戻る選択肢までなくしてしまわないでほしいです。





