夏休みに全く勉強できなかった中学生へ|2学期からの立て直し方

夏休み前は、
「1学期の復習をしよう」
「苦手な数学をやり直そう」
「受験勉強を始めよう」
と思っていたのに、ほとんど勉強しないまま夏休みが終わりそう。
そんな中学生もいると思います。
宿題も残っている。1学期の内容もよく分からない。
2学期が近づき、
「もう遅いのかな」
と焦ることもあるかもしれません。
でも、夏休みにできなかった勉強を、9月から全部取り返そうとする必要はありません。
まずは、
- 期限が近いもの
- 2学期の授業に必要なもの
- あとから戻ってもよいもの
の3つに分けます。
私も中学生で不登校だったころ、勉強をほとんどしていない時期がありました。
本格的に受験勉強を始めたのは、中学3年生の11月ごろです。
その経験から、できなかった期間を責めるより、これから必要な勉強を選び直すことが大切だと思っています。
夏休み分を全部取り戻すのではなく、2学期に必要な勉強から始めましょう。
※宿題、テスト日程、授業範囲は学校・学年によって異なります。学校からのお知らせや先生への確認を優先してください。
夏休みに勉強できなかった自分を責めすぎない
夏休み前に計画を立てていても、
- 学校生活の疲れが残っていた
- 生活リズムが崩れた
- 何から始めればよいか分からなかった
- 宿題を見るだけで嫌になった
- ゲームや動画を見ているうちに時間が過ぎた
- 学校のことを考えるだけでもつらかった
という場合があります。
特に、不登校になった直後や学校生活で疲れていた人は、夏休みに入ったからといって、すぐ勉強できるとは限りません。
休みが必要だった時間まで、
「全部無駄だった」
と考えなくてもよいと思います。
ただし、2学期が近づいたら、今の状態で何を優先する必要があるのかだけ確認してみましょう。


2学期からの勉強は3つに分けて考える


夏休みにできなかったことを全部並べると、
「9月から全部やらないといけない」
と焦ってしまいます。
まずは、できていない勉強を3つに分けます。
①期限が近いもの
最初に確認するのは、提出日やテスト日が決まっているものです。
- 夏休みの宿題
- 学校へ提出するワーク
- 夏休み明けの確認テスト
- 実力テスト
- 2学期最初の提出物
始業式、提出日、テストの日程なども確認しておきましょう。
学校へ行けておらず予定が分からない場合は、保護者から、
「2学期の最初に提出するものや、テスト範囲を教えていただけますか。」
と聞いても構いません。
②2学期の授業に必要なもの
次に、これからの授業を理解するために必要な内容を見ます。
特に英語や数学は、前の内容が分からないと、その先でも止まりやすい教科です。
ただし、1学期を最初から最後まですべて復習する必要はありません。
2学期の授業で困ったところから、必要な部分だけ戻ります。
③あとから戻ってもよいもの
今すぐ必要ではない復習は、後回しでも構いません。
例えば、
- 提出期限のない問題集
- 今の授業と直接つながらない復習
- 昔のテストの細かな間違い
- 夏休みにやる予定だった追加教材
などです。
2学期の生活が少し落ち着いてから戻ってもよいと思います。
全部の勉強を同じ「急ぎ」にしないことが、立て直しの最初のポイントです。
夏休みの宿題が終わっていない場合
夏休みが終わる直前になって、
「宿題がほとんど終わっていない」
という場合もあります。
まず、
- 終わっているもの
- 途中までできているもの
- ほとんど手をつけていないもの
- 一人では分からないもの
に分けます。
提出日までに全部終わらない場合は、
- できた部分だけ提出できるか
- 後日提出できるか
- 分からない部分は空欄でもよいか
を学校へ確認しましょう。
徹夜して体調を崩してまで、すべて終わらせることだけを目標にしなくてもよいと思います。
「宿題が終わっていないから学校へ行けない」となる前に、提出方法を相談しましょう。
1学期を全部復習してから2学期へ進まなくてもよい


勉強が遅れていると、
「中1から全部やり直さないといけない」
と思うことがあります。
しかし、過去の復習が終わるまで現在の勉強を止めると、2学期の授業も進んでいきます。
基本的には、
今の勉強を進める → 分からないところだけ戻る → また今の勉強へ戻る
という形で構いません。
数学なら止まったところだけ戻る
2学期の問題を解いていて途中の計算が分からなければ、その計算を習った単元へ戻ります。
少し分かったら、現在の問題へ戻ります。
英語も必要な部分だけ戻る
英文を読んでいて、
「be動詞と一般動詞が分からない」
と気づいたなら、その部分を確認します。
単語が原因なら、必要な単語を覚えます。
最初から教科書を全部やり直す必要はありません。
過去の勉強を全部終わらせてから、現在の授業へ戻る必要はありません。
中1・中2・中3では優先順位を変える
同じ「夏休みに勉強できなかった」状態でも、学年によって優先するものは変わります。
中学1年生|2学期の授業を優先する
中1では、
- 2学期の授業
- 学校の宿題
- 英語・数学の大きなつまずき
- 次の定期テスト
を確認します。
最初から5教科を全部やり直さなくても構いません。
中学2年生|英語・数学の大きな穴を見る
中2になると、中1の英語や数学も使います。
「英語が全部分からない」
ではなく、
「どこから分からなくなったか」
を1〜2か所見つけてみましょう。
中学3年生|進路の日程を先に確認する
中3は、
- 定期テスト
- 実力テスト
- 進路面談
- 志望校の入試科目
- 出願時期
など、期限があります。
夏休みに勉強できなかったからといって、必ず受験に間に合わないとは言えません。
現在の学力、志望校、入試方式によって必要な準備は違います。
私は中学3年生の11月ごろから本格的に受験勉強を始めました。
ただ、基礎へ戻りながら受験対策も進めるのは大変でした。
そのため、今すぐ長時間勉強するより、進路の日程と必要な教科だけでも早めに確認することをおすすめします。
2学期最初の2週間を「立て直し期間」にする


2週間で夏休みの遅れを全部取り戻す必要はありません。
目標は、
「何をやればよいか分からない状態」から抜けること
です。
1〜3日目|状況を確認する
最初は勉強量を増やすより、整理します。
- 宿題を確認する
- テストの日を確認する
- 教科書と学校ワークを出す
- 一番困っている教科を決める
- 提出日をメモする
教材を整理しただけの日があっても構いません。
4〜7日目|一番必要な教科を進める
次に、一番困っている教科を一つ進めます。
例えば、
- 英語の教科書を見る
- 数学の学校ワークを解く
- 分からない部分へ印をつける
- 戻る単元を一つ決める
くらいで構いません。
2週目|必要ならもう1教科増やす
1週間続けられたら、もう1教科増やしてみます。
続かなかった場合は、量を減らしましょう。
毎日5教科より「最低ライン」を作る


夏休みに勉強できなかったからといって、
「9月から毎日5教科」
「毎日2時間」
と決める必要はありません。
最初は、疲れている日でもできそうな「最低ライン」を作ります。
例えば、
- 教材を開く
- 問題を1問解く
- 英単語を3つ見る
- 学校ワークを1ページ見る
くらいです。
余裕がある日は、数学15分、英語15分などを追加します。
毎日同じ量をこなすことより、できなかった翌日にも戻りやすい量にする方が続けやすいと思います。


教材を増やしすぎず、必要なら通信教育も検討する
夏休みに勉強できなかったからといって、新しい教材を一気に増やす必要はありません。
まずは、
- 学校の教科書
- 学校ワーク
- 家にある問題集
など、すでに持っている教材から始めます。
一方で、
「どこから復習すればよいか分からない」
「自分で今日やる範囲を決めるのが難しい」
という場合は、通信教育を比較する方法もあります。
進研ゼミ中学講座では、デジタル教材の主要な学習について、中1〜中3の範囲を学年にとらわれず取り組める案内があります。
1回15分程度で進められる教材もあるため、前の学年へ戻りたい場合や、長時間の勉強が難しい場合の選択肢になります。
本人が取り組めそうか、学校ワークと両方やることが負担にならないかも確認しましょう。
夏休みの遅れを全部取り戻すためではなく、「今の自分が始めやすい教材か」で比べてください。
テストがすぐある場合は基本問題を優先する
夏休み明けに実力テストや定期テストがある場合は、
- テスト範囲を見る
- 学校ワークを見る
- 基本問題から解く
- 分からない問題へ印をつける
- 同じ種類の問題をもう一度解く
という順番でも構いません。
すべての範囲を完璧にしてからテストを受ける必要はありません。
今の状態を確認するために受ける、という考え方もあります。
ただし、成績への反映やテストの扱いは学校によって異なります。
保護者は過去を責めず、無理な勉強計画を決めすぎない
保護者から見ると、
「夏休みがあったのに、どうして何もしなかったの?」
と思うこともあるかもしれません。
ただ、過ぎた夏休みについて何度も責めても、これから勉強できる量が増えるわけではありません。
- 「夏休み何してたの?」
- 「みんなは勉強していたよ」
- 「スマホばかりだったから」
- 「受験に間に合わないよ」
という言葉より、
「最初に何を出さないといけない?」
「一番困っている教科はどれ?」
「今日は確認だけにする?」
と、これからの話へ変えていきます。
最初から厳しい約束を作りすぎない
「毎日2時間」
「毎日5教科」
「必ず夜8時から」
など、
最初から細かい約束を決めすぎると、守れなかったときの負担が大きくなる場合があります。
最初は本人が続けられそうな量から始め、少し続いてから時間や量を調整しましょう。
学校へ行くだけで疲れる日は勉強量を減らしてよい
不登校や行き渋りから登校を再開している場合、学校へ行くだけでもかなり疲れることがあります。
その日は帰宅後に勉強できなくても、登校と夏休みの遅れを同時に全部取り戻そうとしなくて構いません。
学校へ行くだけで疲れている日は、帰宅後の勉強量を減らしましょう。
登校と勉強を、一度に両方完璧にしなくてもよいと思います。
私の意見|全部をやるより「今はやらないもの」を決める
私は中学生で不登校だったころ、勉強をほとんどしていない期間がありました。
本格的に受験勉強を始めたのは、中学3年生の11月ごろです。
そのころは、分からない基礎へ戻りながら、入試に必要な勉強も進める必要があり、時間が足りないと感じました。
その経験から、勉強が遅れているときほど、全部をやろうとしないことも大切だと思っています。
提出期限があるものを先にする。
今の授業につながる部分だけ戻る。
あとでもよい復習は後にする。
「何を勉強するか」だけではなく、今は何をやらないかを決めることも立て直しの一つだと思います。
夏休みに勉強できなかったからといって、9月から急に何時間も勉強する必要はありません。
まずは、2学期から続けられるやり方を一つ作ることを優先してほしいです。
夏休みに勉強できなかった中学生のFAQ
まとめ|夏休み分ではなく、2学期に必要な勉強から始めよう
夏休みにまったく勉強できなかったとしても、9月から夏休み分を一気に取り戻す必要はありません。
今回のポイントをまとめます。
- 期限がある宿題やテストを最初に確認する
- 2学期の授業に必要な内容を優先する
- あとからできる復習は後回しにする
- 1学期を全部復習してから2学期へ進む必要はない
- 今の授業で止まった部分だけ過去へ戻る
- 最初から毎日5教科・長時間を目標にしない
- 夏休みを取り戻すより、2学期に続けられる形を作る
最初に必要なのは、大きな勉強計画ではありません。
「次に提出するものは何か」
「今の授業で一番困っている教科は何か」
を確認するところから始めてみてください。




