不登校中学生の国語の勉強法|家で何から始める?

不登校で学校の授業を受けていない期間があると、
「国語はどこから勉強し直せばいい?」
「中学生だけど、小学生の漢字まで戻った方がいい?」
と悩むことがあります。
国語は、漢字はできるけれど読解が苦手、文章は読めても作文が書けないなど、苦手な部分が分かれやすい教科です。
そのため、「国語が全部苦手」と考えず、「漢字・語彙」「読解」「作文・記述」に分けて確認するのがおすすめです。
私も中学生のころに不登校を経験し、勉強をほとんどしていない時期がありました。
勉強から離れていると、「どこから戻ればいいのか」が分からなくなることがあります。
まずは簡単な問題を少し見て、自分がどこで止まっているのかを確認してみましょう。
国語は最初から全部やり直さず、苦手な部分だけ戻っても構いません。
不登校で国語が遅れても全部やり直す必要はない
国語が苦手だと、
「小学校から全部やり直さないといけないのかな」
と思うことがあります。
でも、国語の中でも得意・苦手は分かれます。
例えば、
- 漢字は書けないけれど文章は読める
- 文章は読めるけれど読解問題が解けない
- 選択問題はできるけれど記述が書けない
- 読解はできるけれど作文が苦手
という場合があります。
国語全体を「できない」と考えるより、何が難しいのかを分けた方が、やり直す範囲を減らせます。
最初に3つ確認する
まずは次の3つを少しだけ見てみます。
| 困っていること | 最初に確認するところ |
|---|---|
| 漢字や言葉で止まる | 漢字・語彙 |
| 文章は読めるが問題が解けない | 読解 |
| 答えや作文を書けない | 記述・作文 |
いきなり何十問も解く必要はありません。
漢字を数問、短い読解を1題、短い文章を数文書くくらいでも構いません。
不登校中学生の漢字はどこから勉強する?


中学3年生だからといって、必ず中3の漢字から始める必要はありません。
反対に、
「小学校1年生から全部やり直そう」
とする必要もありません。
今の学年より少し前から確認する
例えば中学3年生なら、まず中学2年生くらいの漢字を少し見ます。
難しければ中学1年生へ戻ります。
それでも読めない漢字が多ければ、小学校高学年まで戻っても構いません。
大切なのは、
学年に合わせることより、自分が分かる場所を見つけること
です。
中学生でも、小学校の漢字まで戻って構いません。ただし、すでに分かっている漢字まで全部やり直す必要はありません。
「書ける」だけでなく「読める」も確認する
漢字を見るときは、
- 読めるし書ける
- 読めるけれど書けない
- 見たことはある
- 読み方も意味も分からない
くらいに分けてみます。
「書けなかったから全部できない」と考えなくても大丈夫です。
漢字を何十回も書かなくてもよい
何度も書く方法が合う人もいます。
一方で、書く量が多いだけで疲れてしまう人もいます。
その場合は、
- 漢字を見る
- 読み方を確認する
- 一度隠す
- 書いてみる
- 間違えたものだけもう一度見る
という方法もあります。
全部の漢字を同じ回数書くより、間違えたものへ時間を使います。
漢字が全部終わるまで読解を待たなくてよい
漢字は勉強再開の入口にしやすいですが、
「漢字を全部覚えてから読解へ進む」
必要はありません。
例えば、
- 漢字を少し
- 短い読解を1題
のように並行して進めても構いません。
漢字は読めても意味が分からないなら語彙を確認する
文章を読んでいて、
「漢字は読めるけれど、この言葉の意味が分からない」
という場合があります。
この場合は、漢字ではなく語彙で止まっている可能性があります。
知らない言葉が出たら、
- 前後の文章から意味を考える
- 辞書で確認する
- 簡単な言葉に言い換える
- 短い例文を作ってみる
などの方法があります。
すべての知らない言葉を、その場で暗記する必要はありません。
教科書や問題集で何度も出てくる言葉から、少しずつ覚えていきます。
読解問題が苦手なら短い文章から始める


国語の読解が苦手だからといって、いきなり高校入試の長文問題から始めなくても構いません。
まずは、
- 教科書の短い部分
- 短い説明文
- 短い物語文
- 基礎的な読解問題
などを使います。
文章を読むだけで疲れる場合は、問題を全部解かなくても構いません。
最初は、
「誰について書いてある?」
「何が起きた?」
くらいを確認するところからでも始められます。
読解では本文から根拠を探す
読解問題では、
「自分ならどう思うか」
ではなく、本文のどこを根拠に答えるかを見る問題があります。
基本的には、
- 何を聞かれているか確認する
- 問題文の大切な言葉を見る
- 本文から関係する場所を探す
- 前後を読み直す
という流れです。
読解で迷ったら、最初に自分の感想を考えるのではなく、本文のどこに答えの根拠があるかを探します。
説明文は筆者の考えと理由を見る
説明文や論説文では、
- 何について書かれているか
- 筆者が言いたいこと
- その理由
- 具体例
- 最後のまとめ
を確認します。
「しかし」
「つまり」
「例えば」
「そのため」
など、文章の流れが変わる言葉を見ると分かりやすくなる場合があります。
長い文章がつらい場合は、
第1段落 → 問題の紹介
第2段落 → 筆者の考え
第3段落 → 具体例
くらいに簡単なメモを書いても構いません。
物語文は行動と気持ちの変化を見る
物語文では、
- 登場人物
- 起きたこと
- 会話
- 行動
- 気持ちの変化
を見ます。
「主人公はどんな気持ちですか?」
という問題でも、自分の想像だけで決めず、本文にある会話や行動を探します。
特に、
どの出来事をきっかけに気持ちが変わったのか
を見ると答えを考えやすくなることがあります。
選択問題は間違いの理由も見る
答え合わせで、
「正解は2番だった」
だけで終わらせず、
- 本文には書いていない
- 本文と意味が反対
- 一部分だけ合っている
- 言い切りすぎている
など、ほかの選択肢が違う理由も確認します。
記述問題は本文から材料を探す
記述問題で何を書けばよいか分からないときは、最初から自分だけで文章を作る必要はありません。
- 何を聞かれているか確認する
- 本文から関係する場所を探す
- 使えそうな言葉へ線を引く
- 必要な部分を組み合わせる
- 問いに合う形へ直す
という順番で考えます。
最初は一文程度の短い記述からでも構いません。
解説を見ても全く分からない問題なら、答えを確認して、
- 本文のどこを使っているか
- なぜその場所なのか
- 自分の答えと何が違うか
を見る方法もあります。
記述が書けないときは、「文章力がない」と決めず、本文のどこを使えばよいか分かっていない可能性も考えます。
作文が苦手なら3文から始める


作文を見ると、
「400字も書けない」
と止まってしまうことがあります。
でも、最初から400字を書く必要はありません。
まずは3文程度でも構いません。
例えば、
今日のお昼にラーメンを食べました。
スープがおいしかったです。
また食べたいと思いました。
これだけでも、自分がしたことを文章にする練習になります。
慣れたら理由を足す
次は、
「なぜそう思ったのか」
を一文追加します。
スープがあっさりしていて飲みやすかったからです。
少しずつ文章を長くしていきます。
作文は型を使ってもよい
何を書けばよいか分からない場合は、
- 私は○○だと思います。
- 理由は○○だからです。
- 例えば○○です。
- そのため、私は○○だと思います。
という型を使う方法もあります。
まず、
意見 → 理由 → 具体例 → まとめ
の順番に慣れてから、自分なりの表現を増やします。
書いた作文を全部直さなくてもよい
最初から細かく直しすぎると、
「作文を書くと全部間違いを指摘される」
と感じる場合があります。
最初は、
- 「。」が付いているか
- 誤字脱字がないか
- 文が途中で終わっていないか
- 同じ表現が続きすぎていないか
くらいから確認しても構いません。
文法・古文・漢文は必要な範囲から進める
中学国語には、漢字・読解・作文以外に文法、古文、漢文もあります。
ただ、全部を同時に最初から復習すると量が増えてしまいます。
文法
文法では、
- 文節
- 単語
- 主語・述語
- 修飾語
- 品詞
- 活用
などを学びます。
学校のテストや受験で必要な範囲を確認しながら進めます。
読解問題で、
「主語が分からない」
「文のつながりが分からない」
となったときに、必要な文法へ戻る方法もあります。
古文・漢文
全く分からない場合は、いきなり入試問題から始めなくても構いません。
古文なら、
- 声に出して読む
- 現代語訳を見る
- 知らない言葉を確認する
- 誰が何をしたか確認する
ところから始めます。
漢文も、学校で学んでいる範囲に合わせて、読み方や書き下し文などを確認します。
学年別|国語はどこまで戻る?
「中学生」といっても、中1・中2・中3では状況が違います。
ここでは一つの目安として考えます。
中学1年生
中1なら、
- 小学校高学年の漢字
- 短い文章
- 指示語
- 簡単な記述
- 短い作文
などから確認します。
小学校で苦手だった部分があるなら、そこまで戻って構いません。
中学2年生
中2なら、
- 中1までの基本漢字
- 語彙
- 指示語・接続語
- 説明文・物語文
- 短い記述
などを確認します。
すでにできる部分は飛ばして構いません。
中学3年生
高校受験を考えている場合は、自分の苦手だけではなく、志望校で何が出題されるのかも確認します。
例えば、
- 漢字・語句
- 説明文
- 小説
- 記述
- 古文
- 文法
- 作文・条件作文
などです。
地域や学校によって入試問題は異なるため、過去問題を確認してください。
中3だから中1の国語を最初から全部やり直すのではなく、志望校で必要な問題と、自分が苦手な部分を優先します。
国語を1週間だけ試すならどう進める?


最初から、
「毎日1時間国語をやる」
と決めなくても構いません。
まず1週間、漢字・読解・作文へ少しずつ触れてみます。
| 日 | 内容 |
|---|---|
| 1日目 | 漢字を少し確認 |
| 2日目 | 短い文章を読む |
| 3日目 | 読解問題を数問 |
| 4日目 | 漢字・語彙を確認 |
| 5日目 | 短い記述問題 |
| 6日目 | 3文程度の作文 |
| 7日目 | 苦手だったところを確認 |
目的は、1週間で国語を得意にすることではありません。
漢字・読解・作文のどこを優先すればよいか探すための1週間です。
体調が悪い日は休んでも構いません。
毎日全部やる必要もありません。



1週間で追いつくのではなく、
始める場所を探す期間にします!!
教科書を見るのがつらい場合は別の教材からでもよい
不登校中は、学校の教科書を見るだけでつらくなる人もいると思います。
教科書を見ると、
- 教室を思い出す
- 先生を思い出す
- 授業へ出ていなかったことを思い出す
- 遅れていることを強く感じる
こともあります。
その場合は、
- 薄い市販問題集
- タブレット教材
- 通信教育
- 短い読解教材
- 図書館の本
など、学校とは少し離れた教材から始める方法もあります。
ただし、学校の提出物や定期テストがある場合は、学校教材の範囲も確認してください。
教材を何冊も増やさない
国語には、
「漢字」
「読解」
「作文」
「文法」
「古文」
といろいろな分野があります。
だからといって、最初からそれぞれ問題集を買う必要はありません。
例えば、
漢字教材1つ+読解教材1つ
くらいから始めても十分です。
一人で国語の勉強順を決めるのが難しい場合
学校の教科書やワークで進められるなら、新しい教材を用意する必要はありません。
一方で、
「漢字と読解をどう組み合わせればいいか分からない」
「学校を休んでいたので、前の学年へ戻りたい」
「一人だと今日何をやればいいか決めにくい」
という場合は、家庭学習教材を利用する方法もあります。
進研ゼミ中学講座の不登校向け公式ページでは、2026年8月時点で、ハイブリッドスタイルの主要教材について中1〜中3の範囲を学年の制限なく利用できると案内されています。
本人がタブレット学習を使えそうか。
教材量が負担にならないか。
学校の教材だけでも進められそうか。
そこまで考えて選ぶことが大切です。
親は国語をどう手伝えばいい?
保護者が国語を全部教える必要はないと思います。
漢字の読みを一緒に確認する、分からない問題へ印を付ける、辞書や教材を用意するなど、本人が一人では止まりやすいところを手伝う方法があります。
特に読解問題では、「本文に書いてあるのに」と責めず、
「問題は何を聞いている?」
「本文に同じような言葉はある?」
と、一緒に答えの場所を探してみます。
親が勉強を教えられない場合の支え方は、以下の記事で詳しく紹介しています。
勉強できない日は国語だけでもやらないとダメ?
不登校中は、いつでも勉強できる状態とは限りません。
例えば、
- 眠れていない
- 食事が取れていない
- 学校を考えるだけで苦しくなる
- 教材を見ると強い不安が出る
- 数分も集中できない
という時期もあります。
そのような状態で、
「国語なら簡単だから少しはやろう」
と無理に勉強量を増やす必要はないと思います。
少し落ち着いてから、
漢字を見る。
短い文章を読む。
といった小さいところから戻る方法もあります。
私の意見|学年より「どこからなら始められるか」を見たい
私は中学生のころに不登校を経験し、勉強をほとんどしていない時期がありました。
勉強から長く離れていると、
「中学生なんだから、中学生の問題をやらないと」
と思いやすいかもしれません。
でも、私は学年だけに合わせなくてもよいと思っています。
中学3年生でも、小学校高学年の漢字が曖昧なら戻って構いません。
反対に、すでに分かるところまで全部やり直す必要もないと思います。
国語なら、
「漢字は読める」
「読解はできるけれど作文で止まる」
のように分けると、できている部分も見つけやすくなります。
苦手なところへ戻るだけでなく、すでにできるところは飛ばしてもよいと思っています。
簡単な漢字や短い読解、3文程度の作文から試して、
「自分はどこからなら始められるのか」
を確認し、必要なところだけ戻っていく方が始めやすいと思います。
不登校中学生の国語の勉強に関するFAQ
まとめ|国語は苦手なところから少しずつ戻ろう
不登校で国語の授業を受けていない期間があっても、最初から全部やり直す必要はありません。
今回のポイントは次の通りです。
- 国語を「全部苦手」と考えない
- 漢字・語彙、読解、作文・記述に分ける
- 必要なら小学校の範囲まで戻る
- 読解は短い文章から始める
- 作文は3文程度からでもよい
- 学年より自分が理解できるところを優先する
「中学生だから中学生の問題から」と無理に決めなくても構いません。
まずは簡単な問題を少し見て、自分がどこからなら始められるのかを確認してみてください。
焦って全部取り戻そうとせず、必要なところを一つずつ進めていけばよいと思います。





