中学生の勉強を親が教えられないときは?家庭学習を支える7つの方法

中学生の勉強を親が教えられない|家庭学習を支える7つの方法
「中学生の数学や英語を聞かれても教えられない」
「不登校で家にいるけれど、親が勉強を教えるのは難しい」
と悩む保護者もいると思います。
中学生になると勉強が難しくなり、親が5教科すべてを説明するのは簡単ではありません。
でも、親が問題を解けなくても、家庭学習を支える方法はあります。
大切なのは、親が先生役になることではなく、教材や質問先を整え、子どもが勉強を進めやすい状態を作ることだと思います。
この記事では、親が中学生の勉強を教えられないときにできる7つの支え方や、不登校中の家庭学習、教材の選び方を紹介します。
親は「勉強を教える人」ではなく、「勉強できる方法につなぐ人」でも構いません。
親が中学の勉強を教えられなくても家庭学習はできる
家庭学習というと、
「分からない問題を親が横で教える」
というイメージを持つ人もいるかもしれません。
でも、親がすべての問題を説明することだけが家庭学習ではありません。
中学校を卒業してから時間がたっていれば、数学や英語の内容を忘れていることもあります。
親自身が中学5教科を勉強し直さなければならないわけでもありません。
親ができることには、
- 教材を一緒に確認する
- 勉強できる場所を整える
- 分からない問題へ印を付ける
- 学校の進度を確認する
- 質問できる方法を探す
などがあります。
親が分かる問題なら教えても構いません。
分からない問題まで、無理に説明する必要はないと思います。
中学の問題を解けることだけが、家庭学習を支える方法ではありません。
子どもに「分からない」と言われたら確認したいこと
子どもから、
「数学が分からない」
と言われても、それだけでは何を手伝えばよいのか分かりません。
まず、どこで止まっているのかを確認します。
例えば、
- 問題文の意味が分からない
- 計算方法を忘れた
- 公式を覚えていない
- 前の単元から分からない
- 解説を読んでも理解できない
- 問題を見ること自体が負担
では、必要な対応が違います。
親が答えを知らなくても、
「どのあたりから分からなくなった?」
「解説を見たら少し分かりそう?」
と確認することはできます。
どこが分からないか分からない場合
勉強が長く止まっていると、
「何が分からないのか、自分でも分からない」
という状態になることもあります。
その場合は、無理に説明させるより、少し簡単な問題へ戻って確認します。
答えを教える前に、「問題」「計算」「前の単元」のどこで止まっているのかを見てみます。
親も分からない問題は「分からない」と言ってよい
子どもから質問されると、
「親なのだから答えなければ」
と思うかもしれません。
でも、よく分からないまま説明すると、子どもがさらに混乱する場合もあります。
私は、
「これは私もうまく説明できないから、一緒に調べてみよう」
と言ってもよいと思います。
分からない問題は、
- 解答・解説を見る
- 教科書の例題を見る
- 解説動画を見る
- それでも分からなければ質問する
という順番でも構いません。
解答を見ること自体が悪いのではなく、答えだけを書き写すのではなく、解き方を確認するために使います。
親が子どもへ教えるために、毎日5教科を勉強し直す必要もありません。
分からない部分は、教材や学校の先生など、親以外の説明につないでもよいと思います。
親が勉強を教えると親子げんかになる場合


親だからこそ、勉強を教えにくいこともあります。
何度も説明しているうちに、
「なんでこれが分からないの?」
「さっき説明したでしょう」
と、言葉が強くなることがあります。
子ども側も、
「もういい」
「教えてもらいたくない」
となり、勉強より親子のやり取りで疲れてしまう場合があります。
親が教えるたびにけんかになるなら、
「もっと上手に教えなければ」
と考えるだけでなく、問題の説明を教材や別の人へ任せる方法もあります。
家庭学習をやめるのではなく、親の役割を変えるだけです。
勉強のたびに親子げんかになるなら、親が先生役を続けることだけが正解ではありません。
家庭学習で親ができる7つのこと


ここからは、問題を直接教えられなくてもできる支え方を紹介します。
1.勉強しやすい場所を一緒に探す
勉強は必ず学習机でしなければならないわけではありません。
- 自分の部屋
- リビング
- ダイニング
- 図書館
- 保護者の近く
など、本人が比較的落ち着いて教材を開ける場所を選びます。
不登校中の場合、一人の方が集中できる人もいれば、家族が近くにいた方が安心できる人もいます。
本人に合う場所を探してみてください。
2.教材を増やしすぎない
勉強が遅れていると、
「問題集を買わなければ」
「塾や通信教育も必要かもしれない」
と教材を増やしたくなることがあります。
しかし、使い切れない教材が増えると、それ自体が負担になる場合があります。
まずは、
- 学校の教科書
- 学校ワーク
- 家にある問題集
など、一つを中心に進めても構いません。
3.分からない問題に印を付ける
親がその場ですべて解決できなくても大丈夫です。
例えば、
- ○=分かった
- △=少し不安
- ×=分からない
と印を付けます。
×の問題だけ、あとから解説や動画、先生などで確認します。
4.質問できる方法を作る
質問先は親だけではありません。
- 学校の先生
- 別室の先生
- 塾
- 家庭教師
- 通信教育
- オンライン学習
- 解説動画
などがあります。
大切なのは、
「分からない → そのまま放置」
にならない方法を一つ作っておくことです。
5.学校の現在の範囲を確認する
不登校の場合は、学校でどこまで進んでいるのか分からないことがあります。
本人が先生へ聞きにくいなら、保護者から、
「今は教科書のどのあたりを学習していますか」
「提出が必要なワークはどこまででしょうか」
と確認する方法もあります。
6.毎日の量を管理しすぎない
「毎日2時間」
「毎日5教科」
と細かく決めると、守れなかった日の負担が大きくなる場合があります。
最初は、
「数学を1ページ見る」
「英語か数学のどちらかをする」
くらいでも構いません。
本人が続けられる量から調整します。
7.週に一度だけ困っていることを確認する
完全に任せると、同じところで何週間も止まってしまう人もいます。
ただし、毎日細かく確認すると監視されているように感じる場合もあります。
例えば週に一度、
「困っている問題ある?」
「教材は難しすぎない?」
「質問したいところは残っている?」
と確認するくらいでもよいと思います。
本人が自分で丸付けできる場合は、答え合わせも少しずつ任せて構いません。
親が教えなくても進めやすい教材の選び方
家庭学習には、いくつか方法があります。
| 方法 | 合う可能性がある場合 |
|---|---|
| 教科書・学校ワーク | 学校の授業に沿って進めたい |
| 問題集 | 一人で解説を読んで進めやすい |
| 動画授業 | 説明を聞いた方が理解しやすい |
| 通信教育 | 学ぶ順番も含めて進めたい |
| 塾・個別指導 | 人に直接質問したい |
| オンライン学習 | 外出せず授業や質問を利用したい |
どの方法が一番よいとは決められません。
本人の性格、体調、現在の学力、費用などによって変わります。
特に親が教えることが難しい家庭では、問題数の多さよりも、分からないときに本人が進められる仕組みがあるかを確認します。
教材で確認したいこと
- 解説が分かりやすいか
- 動画による説明があるか
- 前の学年へ戻れるか
- 質問できる方法があるか
- 本人の学力に合っているか
- 学校の教材と両立できる量か
学校の教材だけで進められるなら、新しい教材を増やす必要はありません。
親が教えられない場合は通信教育も選択肢
親が毎日、数学や英語を説明するのが難しい場合は、通信教育に説明を任せる方法もあります。
例えば進研ゼミ中学講座では、中1〜中3の範囲を学年にとらわれず取り組める教材や、短時間で進められるデジタル教材などがあります。
そのため、
「前の学年の内容から分からなくなっている」
「親が横で説明し続けるのは難しい」
という場合に、比較する方法の一つになります。
- タブレット学習が本人に合うか
- 自分から教材を開けそうか
- 学校ワークと両立できるか
- 教材の量が負担にならないか
も確認して選びます。
親が横で教え続けるのが難しい場合は、まず教材の内容を見て、本人が自分で進められそうか比較してみてください。
不登校中の家庭学習はどう支える?
不登校中の家庭学習では、
「分からなければ学校の先生に聞けばいい」
だけでは難しいことがあります。
学校へ行けない、先生に会うのが緊張する、質問するためだけに登校するのが難しいという人もいるからです。
学校の先生に質問できない場合
学校によって対応は異なりますが、
- 質問したい問題を紙に書く
- 保護者から先生へ伝える
- 別室登校の日に聞く
- 信頼できる別の先生へ聞く
- 教材の質問サービスを利用する
などの方法も考えられます。
学校の進度だけを無理に追わなくてもよい
不登校期間が長くなると、学校の授業との差が大きくなる場合があります。
そのときに、
「今のクラスと同じページまで絶対に追いつく」
ことだけを目標にすると、難しすぎる場合があります。
例えば中3でも、中1の数学で分からなくなっていることがあります。
その場合は、現在の学年だけにこだわらず、つまずいたところへ戻る方法もあります。
親は、
「どこまでなら分かりそう?」
と確認する程度でも構いません。
勉強できる状態ではないときは急がない
家庭学習の環境を整えても、
- 部屋からほとんど出られない
- 食事を取るだけでも疲れる
- 一日中横になっている
- 家族とも話したくない
という状態では、勉強まで進めることが難しい場合があります。
そのような時期は、
「学校へ行っていないのだから、せめて勉強を」
と急ぐより、まず生活や体調を見る必要があると思います。
親が学習管理を全部背負わなくてもよい


親が毎日、
- 今日の教科を決める
- 問題を選ぶ
- 横で見守る
- 丸付けする
- 間違いを説明する
- 明日の予定を決める
ところまで担当すると、大きな負担になります。
最初は、
「今日は英語と数学、どちらにする?」
と一緒に決めても構いません。
慣れてきたら、
「今日は自分で選んでみる?」
と、本人が決める部分を少しずつ増やします。
最終的には、
「困ったときに相談できる」
くらいの距離でもよいと思います。
また、家庭学習を始めた直後は、テストの点数だけで判断しない方がよいと思います。
教材を自分で開けた、丸付けができた、分からない問題へ印を付けられたという変化もあります。
最初から全部任せる必要も、ずっと親が全部管理する必要もありません。
中3で高校受験が近い場合は家庭だけで抱えない
中学3年生になると、
「高校受験もあるのに、親が勉強を教えられない」
と不安になることもあると思います。
しかし、受験勉強まで保護者が全教科を教える必要はありません。
親が確認したいのは、
- 志望校
- 入試科目
- 入試日
- 現在の学力
- 学校の提出物
- 進路面談の日程
などです。
勉強そのものは、
- 学校の教科担当
- 進路担当
- 塾
- 通信教育
- オンライン学習
などを利用できます。
家庭だけですべて解決しようとしなくても構いません。
親が避けたい勉強の支え方
例えば、
- 「こんなのも分からないの?」
- 「さっき説明したでしょう」
- 「中学生ならこれくらい分かるでしょう」
- 「学校へ行っていないんだから家では勉強して」
- 「今日はここまで終わるまでやろう」
といった言葉です。
子どもが、
「分からないと言ったら怒られる」
と感じると、分からない問題を隠すようになる場合があります。
私は、
「分からないなら、別の方法で確認しよう」
と言える状態を残す方が大切だと思います。
親がその場で解決できなくても構いません。
家庭学習が進まないときは時間より原因を見る


家庭学習が進まないと、
「もっと長く勉強させないと」
と考えることがあります。
しかし、教材が難しすぎることが原因なら、時間を増やしても負担が増えるだけの場合があります。
次の順番で確認します。
- 教材が難しすぎないか
- どこから分からなくなったか
- 解説や動画で理解できるか
- 誰かへ質問する必要があるか
- 前の学年へ戻る必要があるか
それでも難しい場合は、教材そのものが本人に合っているかも見直します。
私の意見|「分からない」と言える家であってほしい
私は中学生で不登校を経験し、勉強をほとんどしていない時期がありました。
その後に勉強を再開したときは、分からないところへ戻りながら進める必要がありました。
その経験から、家庭で親が全部の答えを知っている必要はないと思っています。
「そんなことも分からないの?」
と言われるより、
「私も分からないから、別の方法で調べてみよう」
と言える方が、分からないことを隠しにくいと思います。
親が直接教えられない問題は、教材や先生などへ任せても構いません。
親は、
「困ったときに次の方法を一緒に探せる人」
でも十分な支えになると思います。
親が中学の勉強を教えられないときのFAQ
まとめ|親は先生にならなくても家庭学習を支えられる
中学生になると、親が5教科すべてを教えるのは難しくなります。
今回のポイントをまとめます。
- 親が中学の勉強を全部教える必要はない
- まず何が分からないのか一緒に確認する
- 親も分からない問題は教材や先生へつなぐ
- 親子げんかになるなら先生役から離れてよい
- 分からない問題を質問できる方法を作る
- 毎日管理せず、必要なら週1回程度確認する
- 勉強が進まないときは時間より原因を見る
親が問題を解けないからといって、家庭学習を支えられないわけではありません。
「これはどうやって調べようか」
「誰に聞いたら分かりそうかな」
と、次の方法を一緒に探す支え方もあります。
家庭まで学校のような緊張する場所にせず、本人が「分からない」と言いやすい状態を残してほしいです。




