定時制高校から小学校の先生になれる?不利になるのか・教員免許を解説

定時制高校からでも、小学校の先生を目指すことはできます。
定時制高校を卒業して高校卒業資格を得れば、大学や短期大学などへの進学を考えられます。文部科学省も、大学入学資格の一つとして「高等学校を卒業した者」を挙げています。
ただし、「教育学部」という名前だけで、小学校教諭免許状を取得できるとは限りません。
定時制高校から小学校教諭を目指して大学を選ぶ際は、単に「合格できるか」だけでなく、入学後の生活やカリキュラムまで見据える必要があります。
確認したいポイントは大きく2つあります。
1つ目は、小学校教諭免許状を取得できるか、幅広い教科の指導法を学べるか、教員採用選考への対策があるかです。
2つ目は、定時制高校とは生活リズムが変わる中で、朝からの授業や教育実習に通い続けられるかです。



大学名より、取得できる免許状を
先に確認したいです!
この記事では、定時制高校から小学校の先生を目指す流れ、小学校教諭免許状、大学選び、教育実習、教員採用選考について解説します。
※教員免許状、教職課程、教育実習、入試、学費、教員採用選考の内容は、大学・自治体・年度によって異なります。必ず大学公式サイト、募集要項、学校資料、自治体の実施要項で最新情報を確認してください。
定時制高校からでも小学校の先生を目指せますが、教育学部という名前だけでなく、取得できる免許状を確認することが大切です。
高校卒業後の進路を考えている方へ
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進学先を探していると、気になる学校がいくつも出てきますよね。
ですが、1校ずつ公式サイトを探して資料を申し込んでいくのは意外と時間もかかって大変です。
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定時制高校から小学校の先生を目指せる?
定時制高校からでも、小学校の先生を目指せます。
定時制高校を卒業すれば高校卒業資格を得られるため、出願条件を満たせば、教職課程のある大学や短期大学などを受験できます。
「定時制高校出身だから教員免許を取得できない」という制度ではありません。
大切なのは、進学後に必要な授業や単位を修得し、教育実習などを終えることです。
定時制高校出身だけで決まるわけではない
大学入試では、一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜など、さまざまな方式があります。
見られる内容は入試方式によって異なります。
| 入試方式 | 確認したいこと |
|---|---|
| 一般選抜 | 学力試験、共通テスト、必要科目 |
| 学校推薦型選抜 | 評定、推薦条件、出席状況、面接 |
| 総合型選抜 | 志望理由書、面接、活動内容、小論文 |
| 特別選抜 | 対象条件、提出書類、選考方法 |
定時制高校だから一律に不利になるというより、希望する大学の入試に必要な準備ができているかが大切です。
一般選抜を受ける場合は、大学が指定する教科や科目を確認する必要があります。
推薦や総合型選抜では、
- なぜ小学校の先生を目指したいのか
- なぜその大学を選んだのか
- 定時制高校でどのように学んだか
- 入学後に何を学びたいのか
を、自分の言葉で説明できるようにしましょう。
定時制高校から大学を受験するときの入試方式や勉強については、こちらの記事で詳しく解説しています。


小学校の先生になるまでの流れ


小学校教諭免許状を取得することと、公立小学校の先生として採用されることは同じではありません。
まず免許状を取得し、その後、希望する就職先に応じた採用選考を受けるのが基本的な流れです。
小学校の先生になる主な流れ
| 段階 | 主な内容 |
|---|---|
| 1 | 定時制高校を卒業する |
| 2 | 小学校教諭免許状を取得できる大学などへ進学する |
| 3 | 教職課程の授業・必要単位を修得する |
| 4 | 教育実習や介護等体験などへ参加する |
| 5 | 大学を卒業する |
| 6 | 都道府県教育委員会へ免許状の授与申請を行う |
| 7 | 公立・私立学校などの採用選考を受ける |
教員免許状を取得するには、取得したい免許状に対応する教職課程のある大学・短期大学などで、法令上必要な科目と単位を修得する必要があります。免許状を授与するのは大学ではなく、都道府県教育委員会です。
教職課程のある大学などへ進学する
最初に、小学校教諭免許状を取得できる大学や短期大学などを探します。
文部科学省は、教員免許状を取得できる大学の一覧を、幼稚園・小学校・中学校・高校などの校種別に公開しています。
大学を探すときは、
- 教育学部
- 教育学科
- 児童教育学科
- 初等教育学科
- 子ども教育学科
などの名前を見かけることがあります。
ただし、学部・学科名だけで判断はできません。
同じ教育学部でも、中学校や高校の免許だけを目指すコース、小学校教諭免許状を取得できるコース、教員免許を取得しないコースに分かれている場合があります。
必要な授業と単位を修得する
教職課程では、教員免許状に必要な授業を履修します。
小学校の先生は、学級担任として複数の教科や学校生活に関わることが多いため、大学では幅広い内容を学ぶ場合があります。
授業の例としては、
- 教育の基礎や歴史
- 子どもの発達
- 教育心理
- 特別支援教育
- 教育相談
- 生徒指導
- 国語・算数・理科・社会などの指導法
- 音楽・図画工作・体育などの指導法
- 道徳教育
- ICTを活用した授業
- 学級経営
- 模擬授業
などがあります。
実際の科目名や必修科目は大学によって異なります。
学校資料では、免許状を取得できるという説明だけでなく、4年間のカリキュラムも確認しましょう。
教育実習へ参加する
教員免許状を取得するためには、教育実習を含む必要な科目を修得します。
教育実習では、学校現場で授業や子どもとの関わりについて学びます。
実習の詳しい内容、期間、実習先の決め方、参加条件は大学によって異なります。
小学校教諭免許状を申請する
必要な学位や単位を修得した後、都道府県教育委員会へ教員免許状の授与申請を行います。
大学を卒業しただけで、自動的に免許状が発行されるとは限りません。
大学から手続きの案内を受けられる場合がありますが、必要書類や申請方法を確認しましょう。
教員採用選考を受ける
公立小学校で正規教員として働く場合は、都道府県や指定都市などが行う教員採用選考を受けるのが一般的です。
文部科学省は、都道府県・指定都市教育委員会などが行う教員採用選考について、筆記・実技・面接などの実施状況を調査しています。選考内容は自治体によって異なります。
教員免許状を取得できても、希望する自治体へ自動的に採用されるわけではありません。
大学選びでは、免許取得だけでなく、教員採用選考への支援も確認しましょう。
気になる大学があれば、無料の学校資料で免許や授業内容を比べてみましょう。
気になる学校が何校かあると、1校ずつ資料を申し込んでいくのは意外と大変です。まとめて請求しておくと、あとからゆっくり見比べられるので便利です。
小学校教諭免許状の一種と二種の違い


小学校教諭の普通免許状には、主に一種・二種・専修があります。
高校卒業後の進学で目にすることが多いのは、一種免許状と二種免許状です。
一種免許状
一種免許状は、大学卒業程度を基礎資格とする免許状です。
4年制大学の教職課程で必要な科目・単位を修得し、卒業後に申請する形が中心です。
二種免許状
二種免許状は、短期大学卒業程度を基礎資格とする免許状です。
小学校教諭二種免許状を取得できる短期大学などで、必要な科目・単位を修得して申請します。
文部科学省は、一種免許状を大学卒業程度、二種免許状を短期大学卒業程度、専修免許状を大学院修士課程修了程度と案内しています。
| 比較 | 一種免許状 | 二種免許状 |
|---|---|---|
| 基礎資格の目安 | 大学卒業程度 | 短期大学卒業程度 |
| 主な進学先 | 4年制大学 | 短期大学など |
| 修業期間の目安 | 4年 | 2年など |
| 確認すること | 教職課程、実習、採用対策 | 取得可能な免許、編入制度、採用対策 |
二種免許状でも小学校教諭を目指せます。
ただし、学校選びでは免許状の種類だけでなく、
- 何年間で取得を目指すか
- 幅広い教科を学べるか
- 教育実習への支援
- 教員採用選考への対策
- 4年制大学への編入制度
- 卒業までの学費
を比較しましょう。
一種と二種のどちらが上かだけでなく、自分が無理なく学び続けられる進学先かを見ることも大切です。
保育士・幼稚園教諭・小学校教諭の違い
どれも子どもに関わる仕事ですが、働く場所や必要な資格・免許が違います。
| 仕事 | 主な勤務先 | 必要な資格・免許 | 主な役割 |
|---|---|---|---|
| 保育士 | 保育所・児童福祉施設など | 保育士資格 | 子どもの生活や成長を支える |
| 幼稚園教諭 | 幼稚園・認定こども園など | 幼稚園教諭免許状 | 幼児期の教育に関わる |
| 小学校教諭 | 公立・私立小学校 | 小学校教諭免許状 | 教科指導や学校生活を支える |
保育士資格と教員免許状は別のものです。
また、幼稚園教諭免許状を取得できる学科でも、小学校教諭免許状を取得できるとは限りません。
「子どもに関わる仕事がしたい」という段階では、最初から一つに決められなくても大丈夫です。
ただし、学校へ出願する前には、
- 何歳くらいの子どもと関わりたいか
- 生活を支えたいのか
- 幼児教育に関わりたいのか
- 教科を教えたいのか
- どの資格・免許が必要か
を整理しましょう。



子どもに関わる仕事でも、
必要な資格や仕事の内容は違います。
保育士を中心に考えている人は、こちらの記事で資格取得ルート、大学・短大・専門学校、保育実習、ピアノについて解説しています。


定時制高校から大学受験すると不利?
定時制高校出身という理由だけで、大学受験が必ず不利になるとは限りません。
ただし、大学や入試方式によって必要な準備は異なります。
入試科目と学力の準備
小学校教諭を目指せる大学の一般選抜では、英語、国語、数学、地歴・公民などが必要になる場合があります。
定時制高校では、学校や課程によって授業の内容や進度が異なるため、志望大学の受験科目を早めに確認しましょう。
必要に応じて、
- 高校の教科書や問題集
- 映像授業
- 通信教育
- 学習塾
- 大学の過去問
- 学校の先生への質問
などを組み合わせます。
全教科を一度に完璧にしようとすると負担になりやすいため、志望校の必要科目から優先順位を決めましょう。
総合型選抜・推薦・一般選抜
どの入試方式が一番よいかは、人によって違います。
| 入試方式 | 準備したいこと |
|---|---|
| 一般選抜 | 学力試験、共通テスト、過去問 |
| 学校推薦型選抜 | 評定、出席状況、面接、推薦条件 |
| 総合型選抜 | 志望理由書、面接、小論文、活動内容 |
推薦や総合型選抜でも、「学力試験がないから簡単」とは限りません。
小論文、面接、プレゼンテーション、基礎学力試験などが行われる場合があります。
志望理由で伝えたいこと
志望理由では、自分の過去だけでなく、大学で何を学びたいかまで説明することが大切です。
例えば、
定時制高校で学ぶ中で、学校へ通うことに不安を感じる人がいることを実感しました。
ただ、自分の経験だけで子どもの気持ちを判断するのではなく、教育心理や特別支援教育、授業づくりを大学で学び、一人ひとりに合う関わり方を考えられる教員を目指したいです。
というように、
- 小学校の先生を目指したきっかけ
- 大学で学びたいこと
- 将来どのような先生になりたいか
をつなげると、志望理由を整理しやすくなります。
実際の面接では、暗記した文章をそのまま読むのではなく、自分の経験に合う言葉へ直しましょう。
教育学部ならどこでも小学校教諭になれる?


教育学部や子ども教育学科という名前が付いていても、すべての学科で小学校教諭免許状を取得できるわけではありません。
文部科学省は、小学校教諭免許状を取得可能な大学等の一覧を公開しています。最終的には大学の公式サイトや募集要項でも確認しましょう。
小学校教諭免許状に対応しているか
学校資料では、次の正式名称を探します。
- 小学校教諭一種免許状
- 小学校教諭二種免許状
- 小学校教諭専修免許状
「教育関係の資格を取得できる」
「先生を目指せる」
という説明だけでは、小学校教諭免許状に対応しているか分かりません。
教育実習先をどう決めるか
教育実習先は、大学が調整する場合、自分で受け入れ先へ相談する場合、母校などで実習する場合があります。
確認したいのは、
- 大学が実習先を紹介してくれるか
- 実習先を自分で探す必要があるか
- 地元へ戻って実習できるか
- 実習前の条件
- 実習校までの交通費
- 実習を休んだ場合の対応
- 実習中に大学へ相談できるか
です。
大学が遠方にある場合は、教育実習のためにどこへ通うことになるのかも確認しましょう。
教員採用選考の支援があるか
大学によって、教員採用選考への支援内容は異なります。
確認したい支援は次のとおりです。
- 教職教養・一般教養の筆記対策
- 面接練習
- 模擬授業
- 場面指導
- 集団討論
- 小論文添削
- 自治体別の試験情報
- 卒業生による相談
- 不合格だった場合の支援
教員免許状の取得者が多くても、全員が教員採用選考を受けているとは限りません。
「教員就職率」や「採用実績」を見るときは、
- 免許取得者数
- 採用選考受験者数
- 合格者数
- 正規採用か臨時採用か
- 小学校教諭としての採用か
- 対象年度
まで確認すると分かりやすくなります。
教員免許状の取得率が高くても、教員採用選考の合格率とは限りません。
特別支援学校などの免許も目指せるか
大学によっては、小学校教諭免許状に加えて、
- 幼稚園教諭免許状
- 特別支援学校教諭免許状
- 中学校教諭免許状
- 学校図書館司書教諭
などを目指せる場合があります。
複数の免許や資格を取得できることは魅力ですが、その分、履修する授業や実習が増える可能性もあります。
取得できる数だけで決めず、無理なく修了できるかも確認しましょう。
教育学部でも、取得できる免許や実習内容は大学によって違います。
資料で確認しておくと安心です。
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教育実習では何をする?


教育実習では、小学校の授業や学校生活に参加しながら、教員の仕事を学びます。
実際の内容や期間は、大学や実習校によって異なります。
授業を見学する
最初は、実習先の先生の授業を見学することがあります。
見るポイントには、
- 子どもへの説明方法
- 板書の進め方
- 発問の仕方
- 子どもの反応
- 教材の使い方
- 授業中の安全管理
- 困っている子への声かけ
などがあります。
ただ授業を見るのではなく、なぜ先生がその説明や声かけをしたのかを考えます。
学習指導案を書く
自分で授業を行う前に、学習指導案を作成する場合があります。
学習指導案では、
- 授業の目標
- 教材の内容
- 授業の流れ
- 子どもへの質問
- 板書
- 時間配分
- 評価方法
- 予想される子どもの反応
などを考えます。
指導案を書くのに時間がかかり、帰宅後も準備が必要になる場合があります。
実際に授業を行う
教育実習では、実習生が授業を担当する場合があります。
計画通りに進まなかったり、予想していなかった質問が出たりすることも考えられます。
うまくできなかったことだけで落ち込まず、担当の先生から指導を受けて、次の授業へ活かすことが大切です。
子どもとの関わりと安全管理
小学校の先生は、授業だけを行う仕事ではありません。
実習中にも、
- 朝や帰りの会
- 休み時間
- 給食
- 掃除
- 行事
- 子ども同士のトラブル
- けがや体調不良
などに関わる場合があります。
子どもに親しく接することと、教員として安全や個人情報に配慮することの両方が必要です。
実習日誌と振り返り
教育実習では、その日に学んだことや授業の振り返りを記録する場合があります。
実習校から帰宅した後に、
- 授業の準備
- 指導案の修正
- 実習日誌
- 教材作り
を行うと、睡眠時間が短くなる可能性もあります。
教育実習は、学校にいる時間だけでなく、通学・授業準備・指導案・実習日誌まで含めて考えましょう。
教育実習を休んだ場合
教員免許状に必要な実習では、所定の内容や期間を満たす必要があります。
体調不良などで欠席した場合の扱いは、大学や実習校によって異なります。
入学前や実習前に、
- 欠席した場合に補えるか
- 再実習はできるか
- 再実習の時期
- 追加費用
- 実習先の変更
- 休学・復学制度
- 大学の相談窓口
を確認しましょう。
夜間定時制から大学へ進むときの不安
夜間定時制から昼間の大学へ進学すると、生活時間が大きく変わる可能性があります。
特に教職課程では、必修授業や実習の時間を自由に変更できない場合があります。
朝1限から通えるか
大学によっては、朝1限から必修授業が入る場合があります。
教職課程の授業は開講時間が限られており、別の曜日や時間へ変更できないことも考えられます。
確認したいのは、
- 1限の開始時間
- 自宅を出る時間
- 週に何日通うか
- 乗り換えの回数
- 冬や悪天候時の通学
- 空き時間の過ごし方
- 帰宅時間
です。
私自身、夜間定時制では生活リズムが体に合わず、体調面で大変に感じました。
そのため、午前中のオープンキャンパスに参加し、実際の通学時間と疲れ方を確認したほうが安全です。
幅広い教科を勉強できるか
小学校の先生は、国語や算数だけでなく、理科、社会、音楽、図画工作、体育など、幅広い教科に関わります。
すべての教科が最初から得意である必要はありません。
ただし、苦手な教科も大学で学び直し、子どもに説明するための準備が必要になります。
例えば、
- 算数の考え方を言葉で説明する
- 理科実験を安全に進める
- 音楽や図画工作の指導法を学ぶ
- 体育で安全に配慮する
- 子どもの理解度に合わせて説明する
といった学習があります。
苦手科目への補習や相談があるかも確認しましょう。
レポートや模擬授業を続けられるか
大学では、講義を聞くだけでなく、
- レポート
- 発表
- グループワーク
- 模擬授業
- 教材作り
- 指導案
- 試験
などがあります。
人前で話すことが苦手でも、練習を通して慣れていける場合があります。
ただし、「教育学部なら子どもと楽しく関わる授業が中心」と考えず、文章を書く課題や発表もあることを知っておきましょう。
教育実習中にアルバイトを休めるか
夜間定時制では、昼間にアルバイトをしていた人もいると思います。
大学へ進学すると、昼間の授業とアルバイトが重なる可能性があります。
教育実習中は、朝から実習校へ行き、帰宅後に授業準備や実習日誌を書く場合があります。
そのため、実習期間にアルバイトを続けるのが難しくなる可能性があります。
アルバイト先には、
- 教育実習期間に休めるか
- 勤務日数を減らせるか
- 試験前に調整できるか
- 夜遅い勤務を避けられるか
を確認しておきましょう。
教員採用選考に向けて確認すること
小学校教諭免許状を取得しても、公立小学校の正規教員として自動的に採用されるわけではありません。
希望する自治体の教員採用選考へ向けた準備が必要です。
選考方法は自治体や年度によって異なりますが、筆記、面接、実技、模擬授業、場面指導などが行われる場合があります。
筆記試験
筆記では、自治体によって、
- 教職教養
- 一般教養
- 小学校全科
- 論作文
- 適性検査
などが行われる場合があります。
受験する自治体の実施要項や過去問題を確認しましょう。
面接
面接では、
- 教員を目指した理由
- どのような学級を作りたいか
- 子ども同士のトラブルへの対応
- 保護者との関わり
- 自分の長所と課題
- 教育実習で学んだこと
などを聞かれる可能性があります。
立派な答えを暗記するより、自分の経験と大学で学んだことをつなげて話せるようにしましょう。
模擬授業・場面指導
自治体によっては、短い模擬授業や、学校で起こりそうな場面への対応を考える試験が行われる場合があります。
大学で次の支援を受けられるか確認しましょう。
- 模擬授業の練習
- 指導案の添削
- 場面指導
- 面接練習
- 教員経験者からの助言
- 録画による振り返り
集団討論
複数の受験者で教育課題について話し合う形式が行われる場合もあります。
自分の意見を押し通すのではなく、
- ほかの人の意見を聞く
- 話題を整理する
- 自分の考えを短く伝える
- 全体で結論を考える
姿勢が大切です。
自治体ごとの試験対策
教員採用選考は自治体によって内容、日程、出願条件が異なります。
大学を選ぶときは、
- 地元自治体への合格実績
- 自治体別の講座
- 過去問題
- 願書の添削
- 面接・模擬授業の個別指導
- 卒業生からの情報
があるか確認しましょう。
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不登校や定時制高校の経験は先生になるときに生かせる?


不登校や定時制高校での経験は、学校へ行くことに不安を感じる子どもについて考えるきっかけになると思います。
ただし、自分と同じ経験をしているから、相手の気持ちがすべて分かるとは限りません。
経験だけで子どもの気持ちを決めつけない
自分が学校でつらい思いをした経験があると、
「この子も同じ理由で学校へ行けないのだろう」
「自分がしてほしかった対応をすれば助けられる」
と考えることがあるかもしれません。
しかし、同じ不登校という言葉でも、理由や必要な支援は人によって違います。
同じ不登校でも理由は人によって違う
学校へ行きにくくなる理由には、
- 人間関係
- 勉強
- 体調
- 感覚の過敏さ
- 家庭の事情
- 生活リズム
- 教室への不安
- 本人にも説明しにくい気持ち
など、さまざまな可能性があります。
自分は静かに見守ってほしかったとしても、別の子は積極的に声をかけてほしいかもしれません。
自分が助けられた方法が、そのままほかの子にも合うとは限りません。
自分の経験と大学で学ぶ知識の両方を大切にする
定時制高校や不登校の経験は、子どもの不安を軽く扱わずに考えるきっかけになります。
一方で、経験だけに頼らず、
- 子どもの発達
- 教育相談
- 特別支援教育
- 心理
- 学級経営
- 生徒指導
- 保護者や専門機関との連携
などを大学で学ぶことも大切です。
自分の経験を生かしながらも、目の前の子どもを自分と同じだと決めつけない姿勢が必要だと思います。
大学資料とオープンキャンパスで見ること
小学校教諭を目指す大学を選ぶときは、大学名や偏差値だけで決めない方が安心です。
学校資料では、次の項目を比較しましょう。
| 比較すること | 確認する内容 |
|---|---|
| 取得免許 | 小学校教諭一種・二種免許状など |
| 教職課程 | 必修科目、履修条件、人数制限 |
| 教育実習 | 時期、期間、実習先の決め方 |
| 採用対策 | 筆記、面接、模擬授業、小論文 |
| 採用実績 | 小学校教諭の受験者数・合格者数 |
| 授業時間 | 1限、必修授業、週の通学日数 |
| 学費 | 授業料、教材費、実習費、交通費 |
| サポート | 学習、実習、体調、学生相談 |
| 追加免許 | 幼稚園・特別支援など |
| 欠席対応 | 補講、再実習、休学・復学 |
オープンキャンパスで聞きたいこと
- 小学校教諭免許状を取得できるコースはどれですか?
- 教職課程に人数制限や選考はありますか?
- 教育実習先は大学が紹介してくれますか?
- 地元の小学校で実習できますか?
- 実習を休んだ場合はどうなりますか?
- 教員採用選考の個別指導はありますか?
- 小学校教諭として何人採用されていますか?
- 定時制高校出身の学生はいますか?
- 1限は何時から始まりますか?
- 体調面について相談できる窓口はありますか?
定時制高校在学中にできる準備
小学校の先生に興味がある人は、定時制高校に通っている間から少しずつ準備できます。
志望大学の入試科目を調べる
大学によって必要科目は異なります。
高1・高2のうちから候補を調べると、受験勉強の優先順位を考えやすくなります。
午前中のオープンキャンパスへ参加する
夜間定時制から昼間の大学へ進む場合は、午前中に大学まで移動してみましょう。
- 朝起きられそうか
- 通学に何分かかるか
- 電車やバスの混雑
- 午前中の集中力
- 帰宅後の疲れ
を確認できます。
人前で短く話す練習をする
小学校教諭を目指す大学では、発表や模擬授業が行われる場合があります。
最初から上手に話す必要はありません。
授業で発表する、先生へ質問する、自分の考えを短くまとめるなど、少しずつ練習してみましょう。
定時制高校の先生へ相談する
学校の先生には、
- 過去の大学進学実績
- 入試方式
- 調査書
- 評定
- 面接練習
- 小論文
- 志望理由書
- 奨学金
- オープンキャンパス
について相談できる場合があります。
私も定時制高校では、質問できる環境はありましたが、緊張して声をかけにくいことがありました。
一度にすべて聞こうとせず、
「小学校の先生を目指せる大学を考えています」
「どの入試方式が使えそうですか」
など、一つずつ相談してみるとよいと思います。
筆者の意見
定時制高校から小学校の先生を目指すことは、十分に考えてよい進路だと思います。
定時制高校や不登校を経験しているからこそ、学校へ通うことが当たり前ではないと感じられる部分もあると思います。
ただ「自分も学校でつらい経験をしたから、子どもの気持ちが分かる先生になれる」
と簡単に決めつけない方がよいとも思います。
自分が学校へ行けなかった理由と、目の前の子どもが困っている理由は、同じとは限りません。
自分はそっとしてほしかったとしても、別の子は声をかけてほしいかもしれません。
自分は教室へ戻ることを目標にしたかったとしても、別の子は教室以外で安心して学べる場所を必要としているかもしれません。
過去の経験は、子どもの気持ちを想像するきっかけにはなります。
また、小学校の先生は、子どもへ優しく接することだけが仕事ではありません。
- 幅広い教科の授業
- 教材や指導案の準備
- 保護者との連絡
- 安全管理
- 行事
- 職員同士の相談
- 子どもの記録
などもあります。
免許をたくさん取得できる大学よりも、授業や実習でうまくできなかったときに、改善する方法を一緒に考えてもらえる大学の方が安心だと思います。
定時制高校から小学校の先生を目指す人のよくある質問
まとめ:免許・教育実習・採用選考まで確認しよう
定時制高校からでも、小学校の先生を目指せます。
定時制高校を卒業後、小学校教諭免許状を取得できる大学や短期大学などへ進学し、必要な科目・単位、教育実習を修了して免許状を申請するのが基本的な流れです。
ただし、
- 教育学部ならどこでも小学校教諭免許状を取得できる
- 免許状を取得すれば必ず教員になれる
- 定時制高校出身だから大学受験で不利になる
とは限りません。
大学を選ぶときは、
- 小学校教諭免許状を取得できるか
- 一種・二種のどちらか
- 教職課程の履修条件
- 教育実習先の決め方
- 実習を休んだ場合の対応
- 幅広い教科の指導法
- 教員採用選考への対策
- 小学校教諭としての採用実績
- 朝1限から通い続けられるか
- 体調や学習を相談できるか
を確認しましょう。
定時制高校や不登校の経験は、学校へ行くことに不安を感じる子どもについて考えるきっかけになります。
一方で、子どもの気持ちを自分の経験だけで決めつけず、大学や教育実習で学んだことも使いながら、一人ひとりに合う関わり方を考えることが大切です。
まだ進学先が決まっていなくても大丈夫です。
無料資料を見ながら、続けられそうな大学を探してみてくださいね。
気になる学校が何校かあると、1校ずつ資料を申し込んでいくのは意外と大変です。まとめて請求しておくと、あとからゆっくり見比べられるので便利です。




