通信制高校から美大へ行ける?実技対策と大学・専門学校の違い

通信制高校に通っていると、
「通信制高校から美大へ行ける?」
「デッサンを習ったことがなくても大丈夫?」
「美大と専門学校ならどっちがいい?」
と不安になることがあるかもしれません。
結論からいうと、通信制高校からでも美術・芸術系大学への進学を目指せます。
ただし、美大入試は大学・学科・選抜方式によって、
- 学科試験
- 実技試験
- 作品提出
- ポートフォリオ
- 小論文
- 面接
など、必要な準備がかなり違います。
そのため、「美大=デッサン」だけで考えないことが大切です。
最初に志望学科と入試方式を確認し、必要な実技・作品・学科対策を逆算します。
高校卒業後の進路を考えている方へ
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進学先を探していると、気になる学校がいくつも出てきますよね。
ですが、1校ずつ公式サイトを探して資料を申し込んでいくのは意外と時間もかかって大変です。
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まだ「ここに行く!」と決まっていなくても大丈夫。まずは気になった学校の資料を集めて眺めてみるところから始めてみましょう。
通信制高校から美大を目指せる?
通信制高校からでも、美術大学・芸術大学などへの進学を目指せます。
重要なのは、
「通信制高校だから受験できるか」だけでなく、志望学科の入試に向けて必要な準備ができるか
です。
実際に受験するときは、
- 出願資格
- 入試方式
- 学科試験
- 実技
- 面接
- 調査書
- 作品提出
などを確認します。
出典: 文部科学省
通信制高校だから美大入試で不利になる?
「通信制高校出身」という一点だけで、合否が決まるわけではありません。
例えば多摩美術大学では、出願資格を満たしていれば、高校で美術の授業を履修していなくても出願できると案内されています。
大切なのは、自分が受ける学科で何を評価されるのかを知ることです。
「通信制高校だから不利?」だけを考えるより、志望学科の入試条件を先に確認します。
大学受験そのものについてはこちらで詳しくまとめています。
まず「美大で何を学びたいか」を考える


美大を探す前に、
自分が何を作りたいのか
を考えてみます。
「絵が好き」だけでは、学科を一つに絞れないからです。
絵画を学びたい
例えば、
- 日本画
- 油画・洋画
- 版画
などがあります。
作品そのものを制作することに興味があるなら、絵画系の学科を比較します。
デザインを学びたい
例えば、
- グラフィックデザイン
- プロダクトデザイン
- 情報デザイン
- Web
- 広告
- テキスタイル
などがあります。
デザインでは、絵を描くだけでなく、
情報を伝える、商品を考える、使いやすさを考える
といった方向もあります。
立体・工芸を学びたい
- 彫刻
- 陶芸
- 木工
- 金工
- 染織
など、素材を使った表現もあります。
映像・メディアを学びたい
- 映像
- 写真
- アニメーション
- メディアアート
- デジタル表現
などです。
美術史や芸術文化など、作品制作そのものではなく、芸術について研究する学科もあります。
「絵が好き?」ではなく、「大学で何を作ったり研究したりしたい?」まで考えてみます。
美大入試は学科・選抜方式によってかなり違う
美大受験で特に注意したいのが、
「美大=全員が同じ実技試験を受ける」わけではない
ということです。
2027年度の多摩美術大学でも、学科・コースによって、
- 作品提出
- ポートフォリオ
- 実技
- 小論文
- 面接
- プレゼンテーション
などが組み合わされています。
武蔵野美術大学の一般選抜でも、学科試験・専門試験・大学入学共通テストなどを利用する複数の方式があります。
※2027年度入試の情報です。受験時は必ず最新の募集要項を確認してください。
一般選抜
大学・学科によって、
- 学科試験
- 共通テスト
- 専門試験
- 実技試験
などがあります。
総合型選抜
総合型選抜でも、
- 作品
- ポートフォリオ
- 実技
- 面接
- 小論文
- 活動内容
などを見る方式があります。
「総合型なら実技がない」
とは限りません。
学校推薦型選抜
学校長の推薦など、推薦条件を確認します。
こちらも学科によって、作品・面接・実技などが設定される場合があります。
同じ大学でも、学科と入試方式が違えば必要な準備も変わります。
私は「総合型の方が簡単そう」という理由だけでは選ばず、自分の強みを見てもらいやすい方式かまで考えたいです。
実技対策は「デッサン」より先に過去問を見る
美大の実技試験には、
- 鉛筆デッサン
- 木炭デッサン
- 色彩構成
- 平面構成
- 立体構成
- 絵画
- デザイン課題
などがあります。
そのため、
「美大へ行きたいから、とりあえずデッサンを始める」
だけでは、志望学科の対策とずれる可能性があります。
最初に確認したいこと
志望学科について、
- 何を作る試験か
- 試験時間
- 用紙サイズ
- 使用できる画材
- 評価ポイント
- 過去問
- 合格参考作品
を確認します。
武蔵野美術大学や多摩美術大学では、入試問題や参考作品などが公開されています。
デッサンはどのくらい練習すればいい?
これは、
「毎日○時間やれば合格できる」
とは言えません。
必要な練習量は、
- 今の実力
- 志望大学
- 学科
- 入試方式
- 試験内容
- 受験までの期間
によって変わります。
私は、
- 志望学科を探す
- 入試方式を確認する
- 過去問を見る
- 参考作品を見る
- 今の自分との差を見る
- 必要な練習を決める
という順番が分かりやすいと思います。
通信制高校生はいつから美大対策を始める?
早く始めれば必ず合格するわけではありません。
反対に、
「高3からでは絶対に遅い」
とも一律には言えません。
ただし、実技が必要な美大を考えているなら、早めに志望学科と入試内容を知るメリットはあります。
高1ごろ
- 興味のある分野を探す
- 小さな作品を作る
- 美大の学科を見る
- オープンキャンパスを調べる
くらいからでもよいと思います。
高2ごろ
- 志望学科を2~3個探す
- 入試方式を見る
- 過去問を見る
- 実技内容を見る
- 必要なら美術予備校を調べる
ところまで進めます。
高3ごろ
志望校に合わせて、
- 実技練習
- ポートフォリオ
- 作品制作
- 志望理由
- 面接
- 学科試験
- 出願
を具体化します。
通信制高校のレポートと美大対策を一緒に管理する


美大を目指しても、高校卒業に必要な勉強を止めることはできません。
通信制高校では、
- レポート
- スクーリング
- テスト
- 卒業に必要な単位
があります。
そこへ、
- デッサン
- 作品制作
- 美術予備校
- ポートフォリオ
- 学科試験対策
が加わります。
私も公立通信制高校でも、レポート期限やスクーリングの日程を自分で確認しています。
そのため、美大を目指すなら、
高校の予定と美大受験を一つのカレンダーで管理する
方法が分かりやすいと思います。
例えば、
| 分類 | 予定 |
|---|---|
| 高校 | レポート期限 |
| 高校 | スクーリング |
| 美大 | 実技練習 |
| 美大 | ポートフォリオ |
| 美大 | オープンキャンパス |
| 美大 | 出願・試験 |
のようにします。
「通信制高校は時間が多そう」と考えるだけでなく、高校卒業と美大対策を一緒に管理します。
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美術予備校は通った方がいい?
美大受験を調べると、美術予備校・美術系予備校という言葉が出てきます。
ただし、
美大受験者全員に必須
とは言い切れません。
志望校・学科・入試方式によって必要な対策が違うためです。
美術予備校で期待できること
例えば、
- 実技を第三者に見てもらう
- 志望校別に練習する
- 制限時間で制作する
- 他の受験生の作品を見る
- 講評を受ける
- 入試情報を確認する
などがあります。
独学で受験する場合
独学なら、
- 過去問
- 合格参考作品
- 制限時間での練習
- 添削してくれる人
- 第三者からの講評
をどう確保するか考えます。
私は、実技試験がある志望校なら、少なくとも一度は自分以外の人に作品を見てもらいたいです。
ただ、毎日予備校へ通うことが負担なら、
- 週1回
- 土日
- 季節講習
- 短期講習
- 自宅制作+講評
- オンライン添削
など、続けやすい方法を比較してもよいと思います。
一番厳しい方法ではなく、自分が続けられて、必要な講評を受けられる方法を探します。
ポートフォリオとは?
美大入試では、学科・方式によってポートフォリオを使うことがあります。
簡単にいうと、
自分がこれまで作った作品や制作過程をまとめ、「何を考えて何を作ってきたのか」を伝える資料
です。
形式・作品数・提出方法などは大学によって異なります。
ポートフォリオに入れるもの
志望校の条件によりますが、
- 完成作品
- デッサン
- イラスト
- デザイン
- 写真
- 立体作品
- スケッチ
- 制作過程
- 制作意図
- 制作年月
などを整理する場合があります。
ただし、
たくさん作品を入れればよい
というものではありません。
普段から作品メモを残しておく
作品を作ったら、
- なぜ作った?
- 何を表現したかった?
- どこで失敗した?
- 何を直した?
- どんな画材・ソフトを使った?
と短く残しておくと、あとで整理しやすくなります。
ポートフォリオを使う可能性があるなら、完成作品だけでなく制作過程や考えも残しておきます。
デジタルイラストだけでも美大を目指せる?
これは志望大学・学科・入試方式によります。
デジタル作品やオンラインポートフォリオを評価に使う学科もあります。
一方で、
- 鉛筆デッサン
- 色彩構成
- その他の実技試験
が必要な学科もあります。
そのため、
「デジタルが得意だからどの美大でも大丈夫」
とも、
「デジタルしか描かないから美大は無理」
とも言えません。
得意な画材だけで大学を決めず、志望学科の入試と授業内容の両方を確認します。
美大でも学科試験の勉強が必要な場合がある
美大というと実技が一番気になるかもしれません。
しかし、入試方式によっては、
- 国語・英語などの学科試験
- 大学入学共通テスト
- 小論文
などが必要になります。
そのため、
「美大だから国語や英語は勉強しなくていい」
とは決めない方がよいです。
実技だけでなく、志望学科の入試全体を見てください。
美大と美術・デザイン系専門学校は何が違う?
美術・デザイン分野に絞って比べると、次のような違いがあります。
| 比較 | 美大・芸術系大学 | 美術・デザイン系専門学校 |
|---|---|---|
| 学ぶ期間 | 4年制中心 | 2~4年など |
| 学び | 制作・理論・研究など | 制作・技術を重視する学校も |
| 入試 | 学科・実技・作品など | 書類・面接・作品など学校による |
| 制作 | 演習・ゼミ・卒業制作など | 制作実習が多い学校も |
| 卒業 | 学士 | 課程により専門士など |
| 進路 | 幅広く考えやすい | 職種を意識した学校も |
ただし、
美大=理論だけ
専門学校=実技だけ
ではありません。
学校によってかなり違います。
美大が候補になりやすい人
例えば、
- 4年間かけて制作したい
- 芸術・デザインを幅広く学びたい
- 美術史や理論にも興味がある
- まだ将来の職種を一つに絞っていない
人には、美大も候補になります。
専門学校が候補になりやすい人
例えば、
- やりたい分野がかなり決まっている
- 特定のソフト・技術を学びたい
- 職業に近い制作を経験したい
- 比較的短い期間で業界就職を考えたい
人には、専門学校も候補になります。
美大だけ、専門学校だけに絞る前に、学科・入試・学生作品・学費などを2~3校で比べてみてください。
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美大・専門学校を選ぶなら「学生作品・設備・制作費」を見る
学校紹介では、校舎や設備が目立ちます。
ただ、美術・デザイン系では、
実際にどんな作品を作れるのか
もかなり重要です。
学生作品・卒業制作を見る
確認したいのは、
- 1年生の作品
- 卒業制作
- 個人制作
- グループ制作
- 展覧会
- デジタル作品
- 立体作品
- デザイン作品
などです。
私は、一番上手な卒業制作だけでなく、
1年生が最初にどんな課題を作っているか
も見たいです。
入学直後の自分を想像しやすいからです。
設備は「あるか」より使えるかを見る
学校によって、
- アトリエ
- 工房
- PC
- 液晶タブレット
- Adobeなどのソフト
- 印刷設備
- 撮影設備
- 3Dプリンター
- 制作スペース
などがあります。
ただし、
設備がある=自由にたくさん使える
とは限りません。
確認したいのは、
- 自分の学科でも使える?
- 何年生から使える?
- 授業外でも使える?
- 予約は必要?
- 利用時間は?
- 追加料金は?
という部分です。
授業料以外の制作費も確認する
美術系では、
- 絵具
- 紙
- キャンバス
- 筆
- 木材
- 粘土
- 模型材料
- 印刷費
- PC
- タブレット
- ソフト
- 展示費
- 作品運搬費
などが必要になる場合があります。
必要なものは学科によって大きく違います。
授業料だけでなく、自分の学科で必要になる画材・PC・制作費まで確認します。
通信制高校から毎日通学する生活へ変わって大丈夫?


ここは、私自身もかなり確認したいところです。
私は現在、公立の通信制高校に在籍しています。
週に数回の登校でも負担に感じることがあります。
進学先によっては、朝からの授業や週に何日も通う生活、長時間の制作、放課後の課題などが増える場合があります。
などがある学校も考えられます。
「好きだから続けられる」とは限らない
美術が好きでも、
朝から大学へ行き、
授業を受け、
放課後に作品を作り、
帰宅してから課題を進める。
この生活が自分に合うかは別だと思います。
私は以前、夜間の定時制高校にも通いましたが、生活リズムが合わず体調面で大変でした。
その経験から、進学先では、
- 1限は何時か
- 週何日通うか
- 家から何分か
- 制作で何時まで残るか
- 欠席した場合どうなるか
- 自宅でも課題を進められるか
まで確認したいです。
美大へ合格することだけでなく、入学後に作品制作を続けられる生活かまで考えます。
作品を人に見せるのが怖い場合
美術・デザイン系では、自分の作品を人に見せる場面があります。
例えば、
- 講評
- プレゼン
- 展覧会
- グループ制作
- ゼミ
- 教員との作品相談
などです。
人付き合いが苦手だから美大へ行けない、という意味ではありません。
ただし、
一人で好きな作品だけを作り続ける4年間
とは限りません。
作品に意見を言われると、自分自身を否定されたように感じる人もいると思います。
そのためオープンキャンパスでは、
先生が学生作品へどのように講評しているか
も見られるとよいと思います。
美大へ行けば絵・デザインの仕事に就ける?
美大へ進学しただけで、希望する仕事への就職が保証されるわけではありません。
卒業後の進路は、
- 学科
- 制作内容
- 本人の希望
- 就職活動
- ポートフォリオ
- 企業の採用
などによって変わります。
学校資料を見るときは、
就職率だけでなく、卒業生がどんな職種へ進んでいるか
を確認します。
例えば、
- グラフィック
- Web
- 広告
- ゲーム
- アニメ
- 映像
- 商品企画
- 美術関連
- 一般企業
などです。
私は会社名だけでなく、
その卒業生が何をする仕事へ就いたのか
まで見たいです。
通信制高校から美大を目指すなら確認したい10項目
美大・専門学校を比較するときは、次の10項目を同じ条件で見てみてください。
- 学科・専攻
- 入試方式
- 実技試験
- 過去問・参考作品
- ポートフォリオ
- 学科試験
- 授業・作品制作
- 授業料+制作費
- 通学日数・時間割
- 卒業後の職種
最初からすべて調べる必要はありません。
まずは、
気になる大学の学科と入試ページを見る
ところからでも構いません。
実技・ポートフォリオ・学生作品・制作費・通学まで、同じ条件で比較してみてください。
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オープンキャンパスで聞きたいこと
オープンキャンパスでは校舎を見るだけでなく、具体的に質問してみます。
例えば、
- この学科の入試に実技はある?
- 過去問・参考作品を見られる?
- ポートフォリオは必要?
- 入学前にどの程度の実技経験が必要?
- 1年生はどんな作品を作る?
- 卒業制作を見られる?
- 授業料以外に何を購入する?
- 週何日・何時から通う?
- 通信制高校出身者の受験・入学例はある?
などです。
校舎を見るだけでなく「過去問・学生作品・時間割」の3つを確認したいです。
私の意見|作品だけでなく「4年間続けられるか」を見たい
私自身、塾の先生などではないので
「こうすれば美大に合格できる」
とは言えません。
ただ、自分が学校を選ぶなら、
有名な美大かどうかより、自分が何を作りたいのか
を最初に考えたいです。
そして、
入試方式 → 過去問 → 学生作品 → 時間割
を確認します。
通信制高校では、レポートやスクーリングを自分で管理する場面があります。
美大へ進めば、そこへ作品制作や長い通学時間が加わる可能性があります。
だから私は、「入りたい学校」だけでなく、「ここなら4年間作品を作り続けられそう」と思える学校かまで見て選びたいです。
通信制高校から美大を目指すときのFAQ
まとめ|「何を作りたいか」から美大を考えよう
通信制高校からでも、美大への進学を目指せます。
今回のポイントは次の通りです。
- 最初に学びたい分野・学科を考える
- 美大=全員デッサン試験ではない
- 入試方式・過去問・参考作品を先に確認する
- 通信制高校の予定と実技対策を一緒に管理する
- 美大と専門学校は制作内容で比較する
- 学費だけでなく制作費・通学生活も確認する
- 学生作品と卒業後の職種まで見る
私なら最初に、
「どの美大が有名?」
ではなく、
「自分は何を作りたい?」
を考えます。
候補が見つかったら、
入試方式 → 過去問 → 学生作品 → 時間割
の順に確認します。
通信制高校から美大を目指すことそのものを不安に感じるより、必要な準備を一つずつ具体的にしていくことが、進路を考える最初の一歩になると思います。
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