【体験談】先生が怖くて学校に行けない中学生へ|担任以外への相談方法

先生に会うことを考えると、
「また怒鳴られるかもしれない」
「欠席したことを責められそう」
「みんなの前で何か言われるかもしれない」
と怖くなり、学校へ行けなくなる中学生もいると思います。
私も中学生のころ、先生から傷つく言葉を受け、その先生に会うことが怖くなりました。
先生本人が怖い場合は、その先生へ直接相談することを、最初の解決方法にしなくてもよいと思います。
保護者、養護教諭、別の先生、学年主任、教頭、校長など、担任を通さずに相談する方法があります。
この記事では、私の体験をもとに、怖い先生と距離を取る方法、担任以外の相談先、別室や自宅で学ぶ方法を紹介します。
先生本人が怖い場合は、その先生を通さず、別の大人へ相談して構いません。
※先生の言動や学校で受けられる対応は、状況や学校によって異なります。身体的な暴力を受けている場合や、本人の安全を保てない場合は、登校よりも安全確保を優先してください。
先生が怖くて学校に行けないのは甘えではない


先生が怖いと伝えると、
「注意されただけでは?」
「先生がそんなことを言うはずがない」
「学校では厳しい先生とも関わらないといけない」
と言われることがあります。
もちろん、先生から注意されたことが、すべて不適切な指導になるわけではありません。
しかし、本人が強い恐怖を感じ、学校へ行けない状態になっているなら、単なる好き嫌いや甘えとして終わらせない方がよいと思います。
担任は学校の中で避けにくい存在
担任は、
- 朝の会や帰りの会
- 授業
- 欠席や遅刻の連絡
- 提出物
- テストや成績
- 進路相談
- 保護者への連絡
など、学校生活の多くに関わります。
そのため、担任が怖いと、授業だけでなく、学校の建物へ入ること自体が難しくなる場合があります。
先生が怖い場合、学校の中に逃げられる場所がないように感じることがあります。
私も先生に会うことが怖くなった
私は中学生のころ、先生から傷つく言葉を受けました。
何を言われたのか、すべてをこの記事へ書くつもりはありません。
ただ、私にとっては、単に厳しく注意されたという感覚ではありませんでした。
当時の私は、先生からいじめられているように感じるほどつらかったです。
学校へ行けば、その先生に会う可能性があります。
「今日は何を言われるのだろう」
「また自分だけ責められるのではないか」
と考え、先生の顔や声を思い出すだけでも学校へ行きたくないと感じていました。
私の場合は、先生への恐怖も、学校へ行けなくなった理由の一つでした。
厳しい指導と不適切な言動は同じではない


先生は、生徒が危険なことをしたときや、学校のルールを守らなかったときに注意することがあります。
注意されたこと自体が、すべて暴言や不適切な指導になるわけではありません。
一方で、次のような言動まで、
「指導だから我慢しなければならない」
と片づける必要はないと思います。
気になる先生の言動
- 人格を否定するようなことを言う
- 大勢の前で繰り返し侮辱する
- 必要以上に大声で怒鳴る
- 特定の生徒だけを何度も責める
- 不登校や成績をばかにする
- 家庭環境や体調について傷つくことを言う
- 机や物を強くたたいて怖がらせる
- 脅すような言い方をする
- 話を聞かず、一方的に責め続ける
文部科学省は、教員による暴言などの不適切な発言や、注意・叱責を繰り返して児童生徒を精神的に追い詰める指導は、あってはならないと示しています。
「指導だった」という説明だけで、暴言や精神的に追い詰める言動まで我慢する必要はありません。
先生の何が怖いのか分けて考える
先生が怖い理由を、すぐに詳しく話せない人もいます。
無理にすべてを聞き出す必要はありません。
本人が答えられそうなら、何を一番怖がっているのかを少しずつ確認します。
大声や怒鳴る声が怖い
過去に大声で叱られた経験があると、先生が普通に話していても緊張する場合があります。
廊下から先生の声が聞こえただけで、教室へ入れなくなることもあります。
二人きりになるのが怖い
別室や廊下へ呼ばれ、先生と二人だけで話すことを怖がる人もいます。
面談が必要な場合も、保護者や別の先生に同席してもらえないか相談します。
みんなの前で責められるのが怖い
過去に教室で強く注意されたり、欠席や成績について話されたりした場合は、
「またみんなの前で言われるかもしれない」
と不安になることがあります。
欠席したことを聞かれるのが怖い
学校を休んだ後は、
- なぜ休んだのか
- 明日は来られるのか
- いつから毎日通えるのか
- 家で何をしていたのか
と聞かれることがあります。
以前に責められたように感じた人は、欠席した後ほど登校しにくくなる場合があります。
成績や進路へ影響しそうで怖い
先生へ相談したことで、
「成績を下げられるのではないか」
「高校へ悪く伝えられるのではないか」
と心配する人もいます。
本人がこのような不安を持っている場合は、保護者から別の先生や管理職へ相談しましょう。
怖い先生と距離を取り、担任以外へ相談してよい


先生に会うことで強い恐怖や体調不良が出る場合は、その先生と無理に接触し続けなくてもよいと思います。
泣いて動けない、体調が悪くなる、学校の前から進めないという状態なら、まずは本人を先生から離し、安心できる場所で過ごすことを優先します。
休むことと問題を放置することは違う
本人を休ませることは、先生の言動や学校で起きている問題を、なかったことにするという意味ではありません。
- 本人は休んで先生から離れる
- 保護者は担任以外の先生へ状況を伝える
- 学校には事実確認と今後の対応を求める
- 登校や学習の方法は別に相談する
というように、本人の休息と大人同士の対応を分けて考えます。
担任以外に相談できる人
担任が怖い場合は、担任本人を相談窓口にする必要はありません。
学校内では、次の人へ相談できます。
- 養護教諭
- 学年主任
- 生徒指導担当
- 信頼できる別の先生
- スクールカウンセラー
- スクールソーシャルワーカー
- 教頭、副校長
- 校長
学校へは、次のように伝えられます。
「本人が担任の先生と直接話すことを強く怖がっています。担任の先生を相談や連絡の窓口にせず、別の方に対応していただきたいです。」
先生と直接話すことを最初の条件にしない
学校側から、
「先生と直接話せば誤解が解ける」
「本人から先生へ気持ちを伝えてほしい」
と言われることがあるかもしれません。
しかし、本人が先生を強く怖がっている場合は、一人で直接話すことを最初の条件にしない方がよいと思います。
最初は保護者と学校だけで話し、面談が必要になった場合も、保護者、養護教諭、学年主任、管理職などに同席してもらえないか相談します。
「本人と先生を、すぐに二人だけで話し合わせないでください」と伝えて構いません。
学校内で対応が進まない場合
学校内で相談しても状況が変わらない場合は、学校の設置者や教育委員会へ相談する方法があります。
地域によっては、教育センターや教育相談所などで、学校生活や不登校について相談できます。
法務省の「こどもの人権110番」では、学校でのいじめ、体罰、暴言などを含む、子どもの人権問題について相談を受け付けています。
文部科学省の「24時間子供SOSダイヤル」では、いじめに限らず、子どものSOS全般について相談できます。
本人が話せる範囲で記録を残す
学校へ相談するときは、覚えている範囲で状況を整理すると伝えやすくなります。
記録できること
- いつごろ、どこで起きたか
- どのような言葉や態度があったか
- 周りに誰がいたか
- 同じことが何回くらいあったか
- その後の体調や登校への影響
- 学校へ相談した日と回答
正確な日時を覚えていなくても、
「1学期の終わりごろ」
「授業が終わった後」
「ほかの生徒がいる教室で」
という書き方でも構いません。
同じことを何度も聞き出さない
本人が話したくない場合は、無理に詳しく聞き出さない方がよいと思います。
嫌だった場面を何度も説明すること自体が負担になる場合があります。
証拠がすべてそろうまで相談できないということでもありません。
まずは、
先生に会うことを強く怖がり、登校できない状態になっている
という現在の状況だけでも学校へ伝えます。
学校へ求めたい具体的な対応


学校へ、
「配慮してください」
とだけ伝えると、希望する対応が伝わりにくい場合があります。
本人が何を一番怖がっているのかに合わせ、具体的に相談します。
怖い先生を連絡窓口にしない
- 本人へ直接電話をかけない
- 保護者への連絡を別の先生から行う
- 連絡はメールや学校アプリにする
- 家庭訪問が必要なら別の先生が来る
先生と会わない登校方法を考える
- 先生がいない時間に登校する
- 養護教諭や別の先生に迎えてもらう
- 保健室や相談室で過ごす
- 怖い先生の授業中は別室で課題を行う
- テストを別室で受ける
すべての学校で同じ対応を受けられるわけではありません。
本人が登校できないほど怖がっていることを伝え、学校でできる方法を相談してください。
担当やクラスの変更を相談する
学校の体制によっては難しい場合もありますが、
- 連絡担当者の変更
- 面談担当者の変更
- 教科担当者の変更
- クラス変更
- 担任変更
を相談できる場合があります。
必ず変更されるとは限りません。
変更できない場合は、先生と接触する場面を減らせないか確認します。
別室の担当者も確認する
別室登校を利用しても、怖い先生が教材を届けたり、様子を見に来たりする場合があります。
「別室を利用できるか」だけでなく、
- 別室の担当者は誰か
- 怖い先生が部屋へ来ることはあるか
- 教材を誰が届けるか
- 質問は誰にするか
- テストを誰が担当するか
- 途中で帰る場合は誰へ伝えるか
- 保護者との連絡担当は誰か
まで確認しましょう。


保護者から学校へ伝える文章
担任が怖い場合は、担任本人ではなく、教頭や校長などへ送ります。
「いつもお世話になっております。
本人は、担任の先生から受けた言葉や対応を強く怖がっており、現在は先生と顔を合わせることを考えると、登校することが難しい状態です。
本人と担任の先生を、すぐに直接話し合わせることは希望していません。
今後の連絡については、担任の先生ではなく、教頭先生や別の先生を窓口にしていただけますでしょうか。
まずは保護者から状況をご説明し、本人がその先生と会わずに学習を続ける方法について相談させてください。
別室の利用、教材の受け取り、テストの方法についても確認できればと思います。」
特定の教科担当が怖い場合は、次のように伝えられます。
「本人は、〇〇先生の授業や直接のやり取りに強い恐怖を感じています。
〇〇先生と直接会わず、別室で課題に取り組む方法や、別の先生から教材を受け取る方法を相談できますでしょうか。」
本人の登校方法と、先生の言動についての事実確認は、分けて進めてもらいましょう。
学校が「指導の一環だった」と説明した場合
学校側が、
- 注意しただけだった
- 指導のために必要だった
- 本人が誤解している
- ほかの生徒にも同じように接している
- 先生に悪気はなかった
と説明する場合があります。
しかし、先生の意図だけでなく、実際にどのような言動があり、本人の心身や登校へどのような影響が出ているのかも確認する必要があります。
学校へ確認したいこと
- 事実確認を誰が行うのか
- 確認中に本人と先生を離せるか
- その間の学習をどうするか
- 確認結果と今後の対応を誰が説明するか
先生に悪気があったかだけでなく、本人にどのような影響が出ているかも見てほしいです。
先生と会わずに自宅で学ぶ方法も相談できる
先生に会うことが怖く、すぐに登校することが難しい場合は、いったん家で休み、落ち着いてから自宅で学ぶ方法を学校へ相談できます。
学校の教科書やプリント、タブレット教材、オンライン授業などを利用できる場合があります。
学校へは、次の点を確認します。
・教材を誰から受け取るか
・課題を誰へ提出するか
・怖い先生以外へ質問できるか
・学習が成績や出席へ反映されるか
自宅や学校外で行った学習は、一定の要件を満たした場合に、学校の判断で成績や出席へ反映されることがあります。
ただし、教材へ取り組むだけで自動的に認められるわけではありません。
始める前に、担任以外の先生や管理職へ確認してください。
傷ついた直後は、教科書を見ることや人と話すことが難しい場合もあります。
家で何もできないときの考え方は、以下の記事で詳しく紹介しています。
先生への恐怖で体調不良が続く場合
先生への恐怖が続くと、気持ちだけでなく体にも影響が出る場合があります。
- 頭痛や腹痛、吐き気が続く
- 夜に眠れない
- 食事や水分を取りにくい
- 学校の前で動けなくなる
- 学校以外にも外出できない
- 先生の声や言葉を何度も思い出す
- 自分を強く責める
このような状態を、「考えすぎ」「気にしなければ大丈夫」という言葉だけで止めることは難しいと思います。
症状が続いている場合は、学校への相談だけで抱え込まず、かかりつけ医や小児科など、医療機関への相談も検討してください。
本人が受診することが難しい場合は、まず保護者だけで相談できるか医療機関へ確認する方法もあります。
学校へ戻すためだけではなく、本人の心身を守るための相談です。
保護者が避けたい言葉
次のような言葉は、本人がさらに話しにくくなる可能性があります。
- 「先生がそんなことをするはずがない」
- 「あなたにも悪いところがあったでしょう」
- 「先生に謝れば終わるよ」
- 「直接話さないと解決しない」
- 「逃げていたら将来困る」
代わりに、
- 「話せる範囲だけでいいよ」
- 「その先生と会わない方法を考えよう」
- 「担任以外で相談できそうな人を一緒に考えようか?」
- 「学校へ何を伝えてよい?」
と確認します。
本人が今は話したくない場合は、すぐに詳しい説明を求めなくても構いません。
私の意見|先生との問題を本人だけの問題にしないでほしい
私は中学生のころ、先生から傷つく言葉を受け、その先生に会うことが怖くなりました。
当時の私にとって、学校は安心できる場所ではありませんでした。
そのため、先生を怖がっている本人へ、無理に毎日会うことや、すぐに先生と話し合うことを求めなくてもよいと思います。
学校を休む、別室へ行く、別の先生から教材を受け取る、自宅で学ぶなど、怖い先生と距離を取りながら学ぶ方法もあります。
ただし、本人が休んだことで、
「学校へ来られない本人の問題」
として終わらせてほしくありません。
先生の言動については、保護者、別の先生、学校の管理職など、大人同士で確認する必要があると思います。
先生との仲直りを急ぐことより、本人が安全に学べる状態を作ることを優先してほしいです。
先生が怖くて学校に行けない場合のFAQ
まとめ|怖い先生を通さない相談方法はある
先生に会うのが怖くて学校へ行けない場合、担任本人への相談を最初の条件にしなくてもよいと思います。
今回のポイントをまとめます。
- 先生への恐怖で学校へ行けなくなる場合がある
- 暴言や精神的に追い詰める指導まで我慢する必要はない
- 怖い先生と一人で話すことを最初の条件にしない
- 担任以外の先生や管理職へ相談してよい
- 先生と会わない別室・自宅学習などを相談できる
- 学校内で進まない場合は教育委員会などへ相談する
先生本人が怖い場合は、
「先生に相談できない自分が悪い」
と考えなくて構いません。
怖い先生を通さず、別の大人とつながる方法を探してほしいです。




