【体験談】不登校中学生の別室登校とは?過ごし方・出席・テストを解説

学校へは行けそうでも、
「教室に入るのは怖い」
「同級生に会いたくない」
「大勢の中で授業を受けるのは難しい」
と感じる中学生もいると思います。
そのようなときは、学校内の別の部屋で過ごす「別室登校」を相談できる場合があります。
私も中学生で不登校だったころ、応接間のような部屋を使わせてもらいました。
そこには私のほかにもう一人の生徒がいて、私は別室でテストを受けたり、高校入試の面接練習をしたりしました。
教室より人数が少なかったため、私には別室の方が気持ちの負担が少なかったです。
ただし、利用する部屋や人数、先生の配置、過ごし方は学校によって異なります。
また、別室なら誰でも楽になるとは限りません。
この記事では、私の体験を中心に、別室での過ごし方、テストや出席の扱い、始める前に確認したいことを紹介します。
別室登校は、教室へ入れない生徒をただ別の場所に置くことではありません。私の場合は、テストや高校進学の準備ができる場所でもありました。
不登校中学生の別室登校とは?
別室登校とは、在籍している学校へ行き、普段の教室とは別の部屋で過ごす通い方です。
学校によって、次のような場所が使われる場合があります。
- 相談室
- 空き教室
- 会議室
- 応接室
- 保健室
- 学習室
- 校内教育支援センター
使われる部屋や名称に、全国共通の決まりがあるわけではありません。
同じ「別室登校」という呼び方でも、学校によって過ごし方や受けられる支援は異なります。
文部科学省も、不登校の生徒が登校した場合には、保健室や相談室、学校図書館などを活用しながら、本人の状況に応じた受け入れ方を工夫することが重要だとしています。
別室登校を考えるときは、名前だけでなく「どの部屋で、誰と、何をして過ごすのか」を確認しましょう。
保健室登校とは同じなの?
保健室登校は、主に保健室を利用する通い方です。
別室登校では、相談室や空き教室、応接室などを利用することがあります。
ただし、保健室で勉強する場合もあれば、別室で体調を整えるために休む場合もあります。
学校によって呼び方や利用方法が違うため、言葉の違いよりも、実際の支援内容を確認する方が大切です。
私が別室登校で使っていた部屋


私が使わせてもらったのは、普通の教室ではありませんでした。
応接間のような部屋だったと記憶しています。
教室のように大勢の生徒がいる場所ではなく、私には比較的入りやすい場所でした。
私のほかにもう一人の生徒がいた
別室には、私一人だけがいたわけではありません。
私が利用したときは、もう一人、不登校の生徒がいました。
それでも、通常の教室と比べると人数はかなり少なかったです。
私は大勢の人がいる教室よりも、少人数の別室の方が緊張しにくく、気持ちも少し楽でした。
私の場合は、教室より人が少なかったことが、別室へ行きやすい理由の一つでした。
ただし、別室を利用する人数は学校によって異なります。
- 一人だけで使う
- 複数の生徒が一緒に使う
- 学年の違う生徒も利用する
- 時間によって利用者が変わる
といった場合があります。
ほかの生徒がいることに不安がある場合は、利用する前に人数を確認すると安心です。



別室登校がつらいなら、
無理に続けなくてもよい!
別室登校では何をして過ごすの?
別室で何をするかは、学校や本人の状態によって違います。
学校によっては、次のような過ごし方があります。
- 学校のプリントに取り組む
- 教科書や問題集を使って自習する
- タブレットで学習する
- 先生から個別に説明を受ける
- 読書をする
- 先生や支援員と話す
- テストを受ける
- 進路について相談する
- 体調が落ち着くまで休む
ただし、別室へ行けば、毎時間先生から個別授業を受けられるとは限りません。
先生が常にいる学校もあれば、必要な時間だけ先生が来る学校もあります。
自習が中心になる場合もあるため、利用する前に一日の流れを聞いておきましょう。
私は別室でテストを受けた


私は、応接間のような別室でテストを受けました。
通常の教室で、ほかの生徒と一緒に受けたわけではありません。
教室よりも人数が少なかったため、周囲の視線を気にする場面が減り、私には受けやすかったです。
もちろん、テストそのものへの緊張がなくなるわけではありません。
それでも、教室へ入れないことを理由に、テストをすべて受けられなかったわけではありませんでした。
テスト前に確認したいこと
別室でテストを受けたい場合は、次の点を学校へ確認します。
- どの部屋で受けるのか
- ほかの生徒も一緒に受けるのか
- 教室と同じ日時に受けるのか
- 時間をずらせるのか
- 制限時間や問題は同じなのか
- 先生は部屋にいるのか
- 休憩は取れるのか
- 受けられなかった場合に追試はあるのか
- 成績へどのように反映されるのか
テストの方法や評価は、学校によって違います。
別室で受験できる場合でも、実施する日時や制限時間、受けられなかった場合の対応、成績への反映方法は学校によって異なることがあります。事前に確認しましょう。
別室で高校入試の面接練習もした
私は別室で、高校入試の面接練習もしてもらいました。
不登校で通常の教室へ入れなくても、高校進学に必要な準備がすべてできなくなるわけではありませんでした。
別室では、学校の体制によって次のような進路支援を受けられる場合があります。
- 志望校について相談する
- 高校の資料を見る
- 願書や提出書類を確認する
- 志望理由を整理する
- 作文や面接の練習をする
- 三者面談を行う
- 入試日程を確認する
私の場合は、教室へ戻る練習だけではなく、高校へ進むための準備にも別室を使えました。
教室へ入れなくても、テストや高校受験の準備まで諦める必要はないと思います。
高校進学の選択肢や、通信制高校・定時制高校などの違いについてはこちらで紹介しています。
別室登校は出席扱いになる?
学校内の別室へ登校した場合でも、出欠の記録方法は、登校時間や学校での過ごし方、在籍校の運用によって異なる場合があります。
しかし、
- 一日出席になるのか
- 遅刻や早退になるのか
- 教科ごとの出席はどうなるのか
- 何時間いればよいのか
- 通知表にはどう記録されるのか
といった具体的な扱いは、学校での過ごし方や学校の運用によって異なる場合があります。
利用を始める前に、担任や教務担当の先生へ確認してください。
別室での学習は成績に反映される?
文部科学省は、教室へ行けなくても、校内教育支援センターなどで教師から相談や指導を受けている生徒について、個別の事情を踏まえ、学校へ登校しているものとして成績評価を行うことが可能だとしています。
ただし、別室にいるだけで、すべての教科に自動的に成績がつくという意味ではありません。
成績は、
- 別室で取り組んだ課題
- テスト
- 提出物
- 先生が確認した学習状況
- 学校ごとの評価方法
などを踏まえて判断されます。
別室登校は毎日行かないといけない?
別室登校を始めたからといって、必ず毎日利用しなければならないとは限りません。
本人の状態や学校の体制によっては、
- 週に一日だけ行く
- テストの日に利用する
- 午前中だけ過ごす
- 放課後だけ行く
- 進路相談がある日に行く
- 行けそうな日に短時間だけ行く
といった通い方を相談できる場合があります。
ただし、利用できる曜日や時間が決められている学校もあります。
「週に何日なら正しい」という一律の答えはありません。
登校した回数だけでなく、
- 帰宅後に強く疲れていないか
- 翌日まで体調不良が残っていないか
- 食事や睡眠が大きく崩れていないか
- 本人がまた行きたいと思えているか
も確認しながら考えます。



最初から毎日通う約束を
しなくても大丈夫
始業式や短時間の登校後、毎日通わなければならないのか不安な人はこちらも参考にしてください。
別室登校は教室へ戻るための練習なの?


別室登校が、教室へ戻るための段階として使われる場合もあります。
本人が教室へ戻りたいと考えているなら、
- 別室だけで過ごす
- 人の少ない時間に校内を歩く
- 好きな授業だけ見学する
- 教室の後ろで短時間過ごす
- つらくなったら別室へ戻る
といった方法を相談できる場合があります。
ただし、別室登校の目的を、
「できるだけ早く教室へ戻すこと」
だけにしない方がよいと思います。
最初から教室へ戻る期限を決められると、別室へ行くことまで怖くなる人もいます。
文部科学省も、不登校支援では、学校への登校だけを結果目標にするのではなく、本人の状況に応じた支援を考えることが重要だとしています。
本人の同意なしに、別室から急に教室へ連れていかないようにしましょう。
別室へ行けたこと自体にも意味がある
教室へ入れなかったからといって、別室登校が失敗だったとは限りません。
- 家から出られた
- 学校の建物へ入れた
- 先生と話せた
- テストを受けた
- 提出物を渡せた
- 高校の面接練習ができた
ことにも意味があります。
教室へ戻れたかどうかだけで、別室登校の成功や失敗を決めないでほしいと思います。
別室登校が合わない場合もある
次のような不安を感じる人もいると思います。
- 学校へ入ること自体がつらい
- 別室までの移動中に同級生と会う
- 先生と二人きりになるのが緊張する
- 一人で自習する時間が長い
- ほかの利用者との相性が合わない
- 静かすぎる部屋では落ち着かない
- 教室へ戻るよう急かされる
- 登校後の疲れが強い
別室登校を利用できなかったからといって、
「学校へ行く気がない」と決めつけないようにします。
学校の建物へ入ることも難しい場合は、放課後登校、オンラインでの相談、教育支援センター、自宅学習など、ほかの方法を相談できます。
別室にいる先生や支援員について確認する


別室があっても、先生が常にいるとは限りません。
学校によっては、
- 専任の先生や支援員がいる
- 担任が決まった時間に来る
- 空いている先生が交代で対応する
- 基本的には一人で自習する
など、体制が異なります。
利用前に次のことを聞いておきましょう。
- 誰が担当するのか
- 大人は常にいるのか
- 困ったときは誰を呼ぶのか
- 勉強を質問できるのか
- 担任はどのくらい来るのか
- 担当者が不在の日はどうするのか
- 話した内容は誰に共有されるのか
「静かな部屋がある」というだけでなく、そこでどのような支援を受けられるかを見ることが大切です。
休み時間に同級生と会うのが怖い場合
別室にいても、登下校や休み時間に同級生と会うことがあります。
それが不安な場合は、次のような方法を学校へ相談できます。
- 生徒が授業中の時間に登校する
- 登校時間をずらす
- 別の入口を使えるか確認する
- 先生に玄関まで迎えに来てもらう
- 休み時間は部屋から出ない
- 下校時間をずらす
すべての学校で対応できるとは限りません。
ただ、
「同級生と会うのが怖い」
だけでなく、
「玄関で会うことが怖い」
「別室までの廊下が怖い」
「休み時間の声を聞くと緊張する」
と具体的に伝えると、学校側も対応を考えやすくなります。
給食はどこで食べる?
別室を利用する時間によっては、給食をどうするかも確認が必要です。
学校によっては、
- 別室で一人で食べる
- 別室を利用する生徒と一緒に食べる
- 教室から給食を運んでもらう
- 給食前に帰宅する
- 家から軽食を持ってくる
などの対応があります。
食べているところを見られるのがつらい人もいます。
給食を食べられるかだけでなく、誰とどこで食べるのかも確認しましょう。
別室登校を始める前に確認したいこと
学校へは、次の項目を確認しておくと安心です。
部屋と利用者
- どの部屋を使うのか
- 事前に部屋を見られるか
- 何人くらい利用しているか
- 同じ学年の生徒がいるか
- 一人で過ごせる時間があるか
- 男女や学年が同じ部屋になるか
先生と過ごし方
- 一日の流れは決まっているか
- 休憩できる場所はあるか
テストと成績
- 別室でテストを受けられるか
- 追試や再試験はあるか
- 提出物を別室で渡せるか
- 出欠はどう記録されるか
- 学習内容は成績へ反映されるか
登下校と教室
- 利用できる曜日と時間
- どの入口から入るか
- 保護者が付き添えるか
- 途中で帰れるか
- 給食をどうするか
- 教室へ入るよう求められることがあるか
高校進学
- 別室で進路相談や面接練習ができるか
- 三者面談の場所を変更できるか
別室登校を学校へ相談するときの伝え方
保護者から相談する場合は、次のように伝えられます。
「本人は学校へ行くことを考えていますが、現在は通常の教室へ入ることに強い不安があります。
相談室や空き教室など、教室以外で過ごせる場所があるか、教えていただけないでしょうか。
利用できる時間、担当の先生、ほかの利用者、出欠やテストの扱いについても確認させてください。」
テストについて相談する場合は、次のように伝えます。
「定期テストを教室で受けることが難しい状態です。
別室で受験する方法や、受けられなかった場合の対応について相談したいです。」
高校入試の準備については、次のように相談できます。
「高校進学を考えていますが、教室へ入ることが難しいため、別室で進路相談や面接練習をお願いできるか確認したいです。」
別室登校できない日があっても責めない
別室は通常の教室より負担が少ない場合があります。
それでも、学校の建物の中にあることは変わりません。
- 前日には行くつもりだった
- 朝になると動けなかった
- 学校の近くまで行ったが入れなかった
- 別室の前まで行ったが帰った
- 一度利用した後、しばらく行けなくなった
ということもあります。
「教室ではなく別室なのに、なぜ行けないの?」
と責めないようにします。
前日には行けそうでも、朝になると動けなかった私の体験はこちらで詳しく書いています。
私の意見
私が利用した別室は、応接間のような部屋でした。
通常の教室より人数が少なく、私には気持ちの負担が少なかったです。そこでテストを受けたり、高校入試の面接練習をしたりしました。
この経験から、別室登校は、教室へ戻るためだけの場所ではないと思っています。
テストを受ける、先生と話す、高校進学の準備をする、短い時間だけ学校で過ごすなど、その人に必要なことができれば、それも学校とのつながり方の一つです。
一方で、別室がすべての人に合うとは限りません。
学校へ入ること自体がつらい人や、別室まで行くところを見られたくない人、一人で自習することが苦手な人もいると思います。
別室登校を勧める前に、本人が学校のどの場面を負担に感じているのかを確認することが大切です。
不登校中学生の別室登校に関するFAQ
まとめ|教室へ入れなくても学校とつながる方法はある
別室登校は、通常の教室とは別の校内の部屋で過ごす通い方です。
今回のポイントをまとめます。
- 利用する部屋や人数、先生の配置は学校によって異なる
- 自習、相談、テスト、進路準備などができる場合がある
- 個別授業を必ず受けられるとは限らない
- 出欠と成績の扱いは、利用前に学校へ確認する
- 毎日ではなく、短時間や週に数日から相談できる場合もある
- 教室へ戻ることだけを目標にしなくてもよい
- 別室登校が合わない場合は、ほかの方法も相談できる
「学校へ行くなら必ず教室へ入らなければならない」と思っている人にとっては、一つの選択肢になります。
教室へ戻れたかだけで判断せず、本人が別室でできたことも大切にしてほしいと思います。




