【体験談】不登校の中学生が家で何もしないのは大丈夫?休む期間と勉強再開

不登校になった中学生が、家でゲームや動画ばかり見ていると、
「このまま何もしなくて大丈夫なのかな」
「少しでも勉強させた方がよいのでは」
「高校へ進学できなくなるのでは」
と不安になることがあると思います。
本人も、何もできていない自分を責めてしまうかもしれません。
ただ、不登校になった直後などは、勉強や進路について考えずに休む時間が必要な場合があります。



辛いときは休むことが
大事です!!
私自身、中学生で不登校になったときは、家でゲームをして過ごすことが多く、勉強や受験の準備をほとんどしていませんでした。
本当は全日制高校へ行きたい気持ちがありましたが、本格的に受験勉強を始めたのは中学3年生の11月頃です。
私の場合は、基礎へ戻りながら受験勉強を進める時間が足りず、かなり厳しく感じました。
少し気持ちが落ち着いた時期に、高校の種類や入試科目だけでも確認していれば、もう少し余裕を持って進路を考えられたかもしれないとは感じています。
この記事では、不登校中学生が家で何もしないように見える理由、休む期間の考え方、進路の期限、少しずつ動き出す目安を、私の体験も含めてお伝えします。
※睡眠や食事が取れない、強い落ち込みが続く、自分を傷つけるような言動があるなど、心身の状態が心配な場合は、学校や医療機関、地域の相談窓口などへ相談してください。
不登校中学生が家で何もしないのは大丈夫?


不登校中に、家で何もしない期間があることを、すぐに悪いことだと決めつける必要はありません。
学校へ通うことで心身ともに疲れていた場合は、勉強や外出をする余裕がなくなることがあります。
寝る。
ゲームをする。
動画を見る。
好きな音楽を聴く。
そのような過ごし方が、学校のことを考えずに済む休息になっている場合もあります。
何もしないことと怠けることは同じではない
本人も、心の中では、
「学校へ行かなければ」
「勉強しないと遅れる」
「高校へ行けるのかな」
と考えているかもしれません。
外からはゲームをしているだけに見えても、学校や将来への不安がなくなったとは限りません。
家で何もしない期間があるからといって、その人が怠けているとは決めつけない方がよいと思います。
ゲームや動画だけはできる場合もある
「学校には行けないのに、ゲームはできるの?」
と疑問に思う保護者もいるかもしれません。
ただ、好きなことをする力と、不安を感じることへ向き合う力は同じではありません。
ゲームには、失敗してもやり直せる、学校のことを考えずに済む、自分のペースで進められるという面があります。
一方、学校や勉強には、
- 遅れている範囲
- 人間関係
- 将来への不安
- 失敗への怖さ
- 周囲からの評価
などが結びついている場合があります。
ゲーム中に笑っているからといって、学校へ戻ったり受験勉強を始めたりする元気も戻ったとは限りません。
好きなことができる状態と、学校や勉強へ向き合える状態は別に考えましょう。
すぐに勉強させると苦しくなる場合もある
不登校になった直後に、
「家にいるなら勉強しよう」
「遅れないうちにワークを進めよう」
と言われると、本人がさらに苦しくなる場合があります。
学校へ行けない自分を責めているところに、勉強の遅れまで強く意識してしまうからです。
まだ教材を見ることがつらい時期は、勉強を急がせない方がよい場合もあります。
「休んでいる状態」と「動けなくなっている状態」を分けて考える


家で何もしないように見える状態には、大きく分けると、
- 少しずつ休めている状態
- つらさが強く、動きにくい状態
が考えられます。
ただし、外から見ただけで正確に判断することはできません。
次の項目は、本人の変化を見るための目安として考えてください。
| 少し休めている可能性がある様子 | 心配な状態が続いている可能性がある様子 |
|---|---|
| 好きなことは楽しめている | 好きだったことも楽しめない |
| 少しずつ会話が増えている | 会話や反応が少なくなっている |
| 食事や睡眠が少し安定している | 睡眠や食事の乱れが強くなっている |
| 学校以外の話ならできる | どの話題でも強く苦しそう |
| 短い外出ができることがある | 入浴や着替えも難しくなっている |
いつもとの違いを見る
厚生労働省は、子どもの心のSOSが睡眠・食欲・体調・行動に現れることがあり、「いつもと様子が違う」状態が続く場合は、話を聞いたり、専門家へ相談したりすることを勧めています。
一つの項目に当てはまったからといって、病気だと判断することはできません。
大切なのは、
- 以前より眠れなくなった
- 食事量が大きく変わった
- 表情や会話が減った
- 体調不良が続いている
- 本人も「動きたいけれど動けない」と悩んでいる
など、これまでとの変化を見ることです。
保護者だけで相談してもよい
本人が相談を嫌がったり、人と話す元気がなかったりすることもあります。
その場合は、保護者だけで学校の先生、養護教諭、スクールカウンセラーなどへ相談する方法もあります。
厚生労働省も、子どもが相談に消極的な場合は、まず家族だけでスクールカウンセラーや養護教諭へ相談する方法を案内しています。
不登校中の勉強や生活について、保護者ができることはこちらの記事で詳しく解説しています。


何か月休めばよいという共通の正解はない


不登校になってから、
「1か月は休ませた方がいい」
「3か月を超えたら動き出した方がいい」
と一律に決めることは難しいです。
短い休息で少し元気になる人もいれば、長い時間が必要な人もいます。
不登校になった理由、心身の状態、家庭環境、学年、進路への希望もそれぞれ違います。
期間だけで回復を判断しない
休んだ日数よりも、
- 表情や会話に変化があるか
- 好きなことを楽しめているか
- 食事や睡眠が取れているか
- 短時間の外出ができるか
- 学校や進路の話を少し聞けるか
などを見た方がよいと思います。
「3か月休んだから、明日から学校へ行こう」と期間だけで決めても、本人の状態と合わない場合があります。
一方で、何か月たっても本人のつらさが強くなる、生活面の変化が続く場合は、家庭だけで抱え込まないことも大切です。
休んだ期間の長さだけで、「もう大丈夫」「まだ動いてはいけない」と決めることはできません。
休んでいる間も進路の期限だけは確認しておく
本人に休む時間が必要でも、高校入試や出願の時期は少しずつ近づいてきます。
ここで大切なのは、
休ませることと、何も調べずに期限を迎えることは同じではない
ということです。
まだ本人が進路について考えられない場合は、保護者が情報だけ集めても構いません。
確認しておきたい進路の日程
- 中学校の進路面談
- 学校説明会・個別相談
- 私立高校の出願時期
- 公立高校の入試日程
- 推薦・併願の条件
- 通信制高校の出願時期
- 定時制高校の募集時期
- 調査書などの必要書類
具体的な日程や条件は、地域・学校・年度によって異なります。
中学校の進路担当や志望校の募集要項へ確認してください。
本人へすぐ見せなくてもよい
保護者が資料を集めたからといって、すぐに本人へすべて見せる必要はありません。
進路の話で強い不安が出る時期は、資料を保管しておき、本人が少し話せそうなときに、
「こういう学校もあるみたいだよ」
と一つだけ見せる方法があります。
一度に何校分も見せると、選ぶこと自体が負担になる場合があります。
全日制・定時制・通信制など、高校進学の選択肢はこちらの記事で比較しています。


私も不登校中はゲームばかりしていた
私も中学生で不登校になった頃は、家でゲームをして過ごす時間がほとんどでした。
勉強をしていなかっただけでなく、高校について真剣に調べることも、なかなかできていなかったと思います。
当時は勉強をほとんどしていなかった
頭では、
「勉強しないと遅れる」
「受験に間に合わなくなる」
と分かっていました。
それでも、机に向かう気持ちにはなれませんでした。
学校へ行けない自分への不安もあり、勉強を始めると、遅れている範囲を見せつけられるように感じたのだと思います。
ゲームをしている間は、学校や受験のことを考えずに済みました。
今振り返ると、ただ遊んでいたというより、つらいことから気持ちを離す時間にもなっていたと思います。
本当は全日制高校へ行きたかった
勉強をしていなくても、進路をどうでもよいと思っていたわけではありません。
私は本当は、全日制高校へ進学したい気持ちがありました。
ただ、そのために何をすればよいのか分かりませんでした。
どこまで勉強を戻すのか。
どの高校なら受けられるのか。
出席日数や調査書はどうなるのか。
考えることが多く、動き出せないまま時間が過ぎていきました。
受験勉強を始めたのは11月頃だった
私が本格的に受験勉強を始めたのは、中学3年生の11月頃です。
中学校の基礎で分からない部分へ戻りながら、受験問題にも取り組む必要がありました。
限られた期間で両方を進めるのは、私にはかなり厳しかったです。
これは、私の場合の体験です。
11月から始めても間に合うかどうかは、現在の学力、志望校、入試方式、地域によって異なります。
遅い時期からでも受験できる高校や、通信制高校・定時制高校などの選択肢もあります。
「11月からでは絶対に間に合わない」という意味ではありません。
今振り返って思うこと
ゲームをして休んだこと自体が悪かったとは思いません。
当時は、学校のことを考えずに過ごす時間も必要でした。
ただ、少し気持ちが落ち着いた段階で、
- 高校にはどんな種類があるか
- 入試では何の教科が必要か
- 説明会はいつあるか
- 今どこまでなら分かるか
だけでも確認していれば、もう少し余裕を持って進路を考えられたかもしれません。



休んだことより、
情報を知るのが遅れたことが大変でした…
全日制高校を考えているなら早めに確認したいこと
全日制高校へ進みたい気持ちがある場合は、まだ長時間勉強できなくても、入試の条件だけは確認しておくと安心です。
入試科目
公立高校では複数教科の学力検査が行われることがあります。
私立高校では、3教科、面接、作文など、学校によって選考方法が異なります。
志望校が決まっていない場合も、住んでいる地域でどのような入試が行われているかを調べておきましょう。
調査書・出席日数の扱い
調査書、欠席日数、評定の見方は、地域や高校、入試方式によって異なります。
「不登校だから全日制高校は受けられない」と最初から決めつけず、中学校や志望校へ確認してください。
過去問題と現在の学力
受験までの時間が少ない場合は、全範囲を完璧にしてから過去問題へ進むのが難しいこともあります。
中学校の先生などへ相談し、
- 基礎から戻る教科
- 受験で優先する教科
- 面接・作文の準備
- 現実的に検討できる高校
を整理しましょう。
本人が動けないからと進路情報もすべて後回しにすると、準備できる時間が少なくなる場合があります。
勉強より先に始められることもある
動き出すことは、必ずしも問題集を解くことではありません。
勉強以外の小さな準備
- 高校の写真を一枚見る
- パンフレットを1ページだけ見る
- 通学時間だけ調べる
- 説明会の日程を確認する
- 気になる高校名を一つ書く
- 好きな教科を考える
- 中学校の先生へ質問を一つ送る
本人ができない場合は、保護者が代わりに調べても構いません。
資料を見てすぐに学校を決める必要もありません。
選択肢があることを知るだけでも、将来への不安が少し整理される場合があります。
勉強を再開するときは追いつこうとしない


少し勉強してみようと思えたら、最初から休んだ期間をすべて取り戻そうとしないことが大切です。
「毎日2時間」
「5教科全部」
「今の学年から始める」
と決めると、教材を開く前から苦しくなることがあります。
最初は小さく始める
- 5分だけ取り組む
- 1教科だけ選ぶ
- 問題を1問だけ解く
- 動画を少し見る
- 教材を開くだけで終える
- 週2〜3回から始める
最初の目的は、受験範囲を終わらせることではありません。
勉強へ戻れる感覚を少しずつ作ることです。
分からなくなったところまで戻る
中学3年生でも、中学1年生や小学校の内容へ戻って構いません。
今の学年の問題が分からない状態で繰り返すより、最初につまずいた単元へ戻った方が進めやすい場合があります。
教科別の詳しい戻り方は、別の記事へ分けています。
自宅学習を始める最初の一週間はこちらで紹介しています。


家で使う教材を選ぶときのポイント
少し勉強を再開したいと思っても、
「何年生のどこから始めればいいの?」
「一人で計画を決められない」
と悩むことがあります。
その場合は、家で進められる通信教育を使う方法もあります。
ただし、まだ勉強する余裕がない時期に、無理に教材を申し込む必要はありません。
本人が少し興味を示した段階で、内容を一緒に確認しましょう。
教材選びで確認したいこと
- 1回の学習時間が長すぎないか
- 前の学年へ戻れるか
- 教材の量が多すぎないか
- 分からない問題を質問できるか
- 紙とタブレットのどちらが合うか
- 合わない場合に変更・退会できるか
進研ゼミ中学講座を検討する場合
進研ゼミ中学講座では、必要な問題に絞りながら、1回約10〜15分で教科書別の予習・復習に取り組める教材が案内されています。
また、現在の公式案内では、中1〜中3の範囲を学年にとらわれず学習できる教材や、24時間利用できるAI質問機能、赤ペン先生による個別添削などが紹介されています。
サービス内容や利用条件は変更される場合があるため、最新情報を確認してください。
まずは無料資料や公式サイトを見て、
「これなら開けそう」
「1回分ならできるかもしれない」
と思える内容か確認しましょう。
まだ休む必要がある時期は、無理に教材を始めなくて大丈夫です。少し動けそうになった段階で検討しましょう。
「これなら少しできそう」と思える教材か、まず資料で確認してみましょう。
1回の学習量や、前の学年に戻れる範囲も分かります。
保護者ができること・避けたいこと


子どもが何もしないように見えると、保護者が焦るのは自然なことです。
しかし、毎日勉強や受験について問いかけると、親子で話すこと自体を避けるようになる場合があります。
保護者ができること
- 出願時期だけ確認する
- 本人の代わりに資料を取り寄せる
- 選択肢を2〜3個に整理する
- 本人が話せるタイミングを待つ
- 小さな変化を見る
- 学校や相談機関へ相談する
保護者が情報を集めることと、保護者だけで進路を決めることは違います。
本人が選べるように、選択肢を残しておきましょう。
避けたいこと
- 毎日「勉強しないの?」と聞く
- ゲームを一方的に取り上げる
- 同級生や兄弟と比べる
- 「高校へ行けなくなる」と脅す
- 急に長時間の勉強を決める
- 本人へ大量の資料を見せる
- 保護者だけで進路を決定する
声かけを変えるなら
| 避けたい声かけ | 変えるなら |
|---|---|
| いつまでゲームしているの? | 今は少し休めている? |
| そろそろ勉強しないと | 勉強以外でも、何か気になることはある? |
| このままだと高校へ行けない | 高校の選択肢だけ一緒に調べてみる? |
| 明日から毎日勉強しよう | 5分だけなら、いつか試せそう? |
| 何もしていないよね | 今、一番つらいことはある? |
本人が答えたくない様子なら、その日は話を終えて構いません。
休み続けることが不安なときの相談先
本人や家庭だけで、休む期間や進路について答えを出す必要はありません。
相談先には、次のような場所があります。
- 中学校の担任・進路担当
- 養護教諭
- スクールカウンセラー
- 教育支援センター
- 自治体の教育相談
- 保健所・保健センター
- 医療機関
- 高校の個別相談
厚生労働省は、不登校など学校に関係する悩みについて、教育センターなどの相談窓口を案内しています。
地域の保健所、保健センター、精神保健福祉センターなどへ相談する方法もあります。
どこへ相談すればよいか分からない場合は、まず中学校へ、
「本人はまだ話せないのですが、保護者だけで相談できますか」
と伝えてみましょう。
私が不登校中の休む期間について思うこと
私は、不登校中にゲームをして過ごした時間が、すべて無駄だったとは思いません。
当時は学校のことを考えるだけでも苦しく、ゲームをしている間だけは気持ちをそらせていました。
休む時間は必要だったと思います。
一方で、本当は全日制高校へ行きたい気持ちがあったのに、受験勉強を始めたのは11月頃でした。
私の場合は準備できる時間が少なく、基礎へ戻りながら受験対策を進めることをかなり厳しく感じました。
だから私は、
「不登校中は何もしなくてよい」
「早く勉強を始めた方がよい」
のどちらかだけで考えない方がよいと思っています。
本人に休む時間が必要なら、無理に勉強させなくてもよいと思います。
ただし、出願時期や高校の種類など、後から戻せない期限については、保護者や学校が確認しておいた方が安心です。
高校の資料が見られなくても、保護者が保管しておくことはできます。
問題集を解けなくても、好きな教科を一つ考えられるかもしれません。
動き出す方法は、勉強だけではありません。
私が一番伝えたいのは、休むことと将来を諦めることは同じではないということです。
本人の状態に合わせながら、選択肢を残すためにできる準備を、周囲の大人と一緒に探していくことが大切だと思います。
不登校中学生が家で何もしないときのよくある質問
まとめ:休むことと将来を諦めることは違う
不登校中に、家で何もしない時期があることを、すぐに怠けと決めつける必要はありません。
休んだ時間がすべて無駄だったとは思いません。
まだ勉強できないときは、無理に始めなくても大丈夫です。
休むことと、何も準備せずに期限を迎えることは同じではありません。
本人の状態を大切にしながら、後から選べる道を残しておきましょう。
休む時間を大切にしながら、進路の期限と選択肢だけは周囲の大人が確認しておくと安心です。
少し勉強してみようと思えたら、無理なく続けられそうな教材を探してみましょう。
無料資料を見るだけでも、始め方を考えやすくなります。




