定時制高校からIT専門学校に行ける?未経験からプログラマーを目指す方法

定時制高校からでも、IT専門学校への進学や、プログラマーを目指すことはできます。
プログラミング未経験者を対象に、パソコン操作や基礎から授業を始める学校もあります。
ただし、「未経験でも入学できる」ということと、入学後の授業が簡単ということは別です。
プログラミングでは、少し文字を間違えただけでもエラーが出ることがあります。
原因がすぐに分からなければ、予定していた時間までに課題が終わらず、放課後や帰宅後も作業を続けることになるかもしれません。



プログラミングは奥が深いです!
そのため、定時制高校からIT専門学校を選ぶときは、
「入学できるか」だけではなく、
「朝から通いながら課題を続けられそうか」
「エラーが分からないときに質問できるか」
まで確認することが大切だと思っています。
この記事では、定時制高校からIT専門学校へ進む方法、未経験者がつまずきやすい場面、課題、質問環境、パソコン代、資格、就職実績の見方について解説します。
※カリキュラム、使用言語、課題、資格、学費、パソコンの推奨環境、就職実績は、学校・学科・年度によって異なります。必ず学校の公式サイト、募集要項、パンフレットで最新情報を確認してください。
IT専門学校は、未経験から入れるかだけでなく、分からなくなったときに質問しながら課題を続けられる環境かを見ることが大切です。
高校卒業後の進路を考えている方へ
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進学先を探していると、気になる学校がいくつも出てきますよね。
ですが、1校ずつ公式サイトを探して資料を申し込んでいくのは意外と時間もかかって大変です。
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まだ「ここに行く!」と決まっていなくても大丈夫。まずは気になった学校の資料を集めて眺めてみるところから始めてみましょう。
定時制高校からIT専門学校へ進学できる?
定時制高校からでも、IT専門学校への進学を目指せます。
定時制高校を卒業すれば、高校卒業資格を得られます。
文部科学省は、専門学校の専門課程への入学資格として、高等学校や中等教育学校を卒業した人などを挙げています。
そのため、高校卒業者や卒業見込み者を対象とするIT専門学校へ出願できます。
ただし、実際の入試方式や出願条件は学校によって異なります。
- 総合型選抜
- 学校推薦型選抜
- 一般選抜
- 面接
- 作文・小論文
- 書類選考
- 基礎学力試験
などのうち、何を行うかは学校ごとに確認しましょう。
面接では、
- なぜIT分野を学びたいのか
- どの分野に興味があるのか
- 入学後に何を作りたいのか
- 定時制高校で頑張ったこと
- 卒業後にどのような仕事を目指すのか
などを聞かれる場合があります。
「パソコンが好きだから」
「ゲームが好きだから」
だけで終わらせず、作る側として何に興味を持っているのかを整理しておくと伝わりやすくなります。
定時制高校から専門学校へ進む基本的な流れや入試については、こちらの記事で解説しています。


プログラミング未経験でも授業についていける?


プログラミングを学んだ経験がなくても、IT専門学校への進学を考えられます。
初心者向けの授業や入学前教育を用意する学校もあります。
ただし、「初心者向け」と書かれている学校でも、授業が始まれば、決められた時間割に沿って学習が進みます。
「初心者歓迎」は、何もしなくても卒業までついていけるという意味ではありません。
初心者向けでも授業が止まってくれるとは限らない
最初はパソコン操作や簡単な文字表示から始まっても、授業が進むと、
- 条件分岐
- 繰り返し処理
- 関数
- 配列
- データベース
- Webアプリ
- チーム制作
などへ進む場合があります。
一つの内容が分からないまま次へ進むと、新しい授業も理解しにくくなる可能性があります。
学校を選ぶときは、
- 授業中に質問できるか
- 放課後に質問できるか
- 個別の補習があるか
- 録画教材を見直せるか
- 課題を再提出できるか
- 分からない学生向けの時間があるか
を確認しましょう。
タイピングよりファイル管理で困ることもある
IT系へ進む前は、「タイピングが速くなければ難しい」と思う人もいるかもしれません。
タイピングも大切ですが、初心者は次のような基本操作で困ることもあります。
- 作ったファイルの保存場所が分からない
- フォルダを間違える
- 必要なファイルを上書きする
- ファイル名を変更して動かなくなる
- 拡張子が分からない
- 課題を指定された形式で提出できない
プログラムを書く前に、パソコンの基本操作で時間がかかる可能性もあります。
入学前は速く入力することだけでなく、
- フォルダを作る
- 名前を付けて保存する
- ファイルをコピーする
- 保存場所を確認する
- 必要なファイルをまとめる
練習もしておくと安心です。
エラーの意味が分からない時間が長い
プログラミングでは、思ったように動かない時間もあります。
エラーメッセージが表示されても、最初は何を意味しているのか分からないことがあります。
原因としては、
- 文字の入力ミス
- 記号の付け忘れ
- ファイルの場所
- 名前の違い
- 処理する順番
- 開発環境の設定
など、さまざまな可能性があります。
検索すればすぐに解決できるとは限りません。
検索結果の説明に知らない用語が出てきたり、自分の環境とは違う方法が書かれていたりすることもあります。
だからこそ、初心者向けの学校では、
どのような操作をしたか
何が表示されたか
本当はどう動かしたかったか
を整理し、一緒に原因を探してくれる先生がいるかを見ることが大切です。
欠席すると次の授業が分かりにくくなる
プログラミングは、前回の授業で作った内容を使い、次の機能を追加する形で進む場合があります。
そのため、一度欠席すると、
- 前回作ったファイルが完成していない
- 新しい説明の前提が分からない
- 周りの学生だけ先へ進んでいる
- 課題の締切が近づく
という状況になることがあります。
体調に波がある人は、
- 欠席した授業の録画
- オンライン教材
- 補習
- 課題の提出相談
- 休学・復学制度
- 担任や学生相談室
- 合理的配慮の相談先
を確認しましょう。
課題は授業時間内に終わるとは限らない
IT専門学校では、授業中の練習だけでなく、
- プログラム
- Webサイト
- アプリ
- ゲーム
- データベース
- 発表資料
- ポートフォリオ
などを完成させる課題が出る場合があります。
エラーがすぐに直れば短時間で終わる課題でも、原因が分からなければ何時間もかかる可能性があります。
学校資料や個別相談では、
- 週にどのくらい課題が出るか
- 平均的な自宅学習時間
- 放課後に残る学生の割合
- 学校のパソコンを何時まで使えるか
- 課題が終わらないときに相談できるか
- 締切に間に合わない場合の対応
を聞いてみましょう。
時間割だけでなく、授業外で課題にかかる時間も確認しましょう。
未経験から学べるか不安な人は、無料の学校資料で授業やサポートを確認してみましょう。
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筆者がC言語・Java・Pythonを勉強して大変だったこと


私は、C言語・Java・Pythonを勉強したことがあります。
最初に文字を表示したり、簡単な計算をしたりしたときは、入力した内容が画面上で動くことを楽しく感じました。
自分が書いたプログラムが思ったとおりに動くと、小さな内容でも達成感がありました。
一方で、少し入力を間違えただけでエラーが出て、原因が分からなくなることもありました。
エラーについて検索しても、表示された説明が初心者向けとは限りません。
説明の中に、
- 関数
- 変数
- クラス
- ライブラリ
- コンパイル
- 実行環境
など、自分がまだ理解していない言葉が出てくることもあります。
一つのエラーを直すために、別の用語から調べ直すこともありました。
私は、プログラミングで大変なのは、コードを覚えることだけではないと思います。
「どこが間違っているのか分からない」
「何を検索すればよいのか分からない」
「調べた説明も理解できない」
という状態で作業を続ける時間も大変です。
IT専門学校でつまずきやすい5つの場面


IT専門学校で大変になりやすい場面を、具体的に整理します。
1.エラーが直らない
課題の内容は理解できていても、一つのエラーが原因で先へ進めないことがあります。
答えをすぐ教えてもらうだけではなく、
- エラーメッセージの読み方
- 原因を切り分ける方法
- 検索する言葉
- どこまで自分で試したかを伝える方法
を教えてもらえる学校だと、その後の学習にも活かしやすくなります。
2.課題の提出期限に間に合わない
IT系の課題は、終わりまでの時間を予想しにくい場合があります。
最後に見つかった不具合を直すために、予定より時間がかかる可能性もあります。
確認したいのは、
- 再提出できるか
- 締切前に途中経過を見てもらえるか
- 課題を小さく分けて進める指導があるか
- 放課後に作業できるか
- 先生へオンラインで質問できるか
です。
3.欠席した授業の続きが分からない
前回作ったプログラムを使って授業が進む場合、欠席後に追いつくのが難しくなることがあります。
補習があっても、プリントだけ渡されるのか、先生から説明を受けられるのかで違います。
「欠席時のフォローあり」という言葉だけでなく、具体的な方法を聞きましょう。
4.チーム制作で進み具合を報告できない
ITは、一人でパソコンへ向かう仕事だけではありません。
専門学校では、アプリ、Webサイト、ゲームなどを複数人で制作する場合があります。
チーム制作では、
- 自分の担当を確認する
- 分からないことを相談する
- 作業の進み具合を報告する
- ほかの人が作った部分とつなげる
- 不具合を共有する
ことが必要になります。
会話が得意である必要はありません。
ただし、困ったことを言わずに止まったままだと、チーム全体の作業も進みにくくなります。
5.作りたいものと授業内容が違う
「ゲームを作りたい」と思って入学しても、最初からゲームだけを作れるとは限りません。
最初は、
- パソコンの基礎
- プログラミング文法
- 数学
- データベース
- ネットワーク
- 資格試験
- ビジネスマナー
などを学ぶ場合があります。
ゲームを遊ぶことが好きでも、バグ修正や地道な調整を続けることが苦痛になる可能性もあります。
学校資料では、学科名だけでなく、1年次から卒業までの授業内容を確認しましょう。
IT専門学校で学べる分野
IT専門学校といっても、すべての学校で同じことを学ぶわけではありません。
分野によって、授業、使用するソフト、必要なパソコン、就職先が異なります。
| 分野 | 主に学ぶ内容 | 学校選びで確認すること |
|---|---|---|
| プログラミング | Java・Python・アプリ開発など | 個人制作・質問対応 |
| Web | HTML・CSS・JavaScriptなど | デザイン中心か開発中心か |
| ゲーム | Unity・企画・プログラミングなど | 実際に何を制作するか |
| AI・データ | Python・数学・統計・分析など | 数学の基礎授業 |
| インフラ | サーバー・ネットワーク・クラウド | 実習環境・資格対策 |
| セキュリティ | 情報管理・セキュリティ対策 | 実習内容・就職職種 |
| IT事務 | Office・パソコン設定・サポート | プログラミング中心か |
| 3DCG | モデリング・映像・ゲーム素材など | パソコン性能・ソフト代 |
プログラミング系
プログラミング系では、学校によって、
- Java
- Python
- C言語
- C#
- JavaScript
- PHP
- SQL
などを学びます。
言語の数が多い学校が必ずよいとは限りません。
一つの言語を使って、どの程度の作品を完成させるのかを確認しましょう。
Web系
Web系では、HTML・CSS・JavaScriptなどを使ってWebサイトやサービスを制作します。
ただし、Webデザインを中心にする学科と、プログラムやデータベースを中心にする学科では内容が違います。
- デザインを作りたい
- サイトの機能を作りたい
- Webサービスを開発したい
のどれに興味があるか整理しましょう。
ゲーム系
ゲーム系では、プログラミング、企画、2D・3DCG、Unityなどを学ぶ場合があります。
ゲームをプレイする授業ではなく、
- 動作を確認する
- バグを直す
- 仕様に合わせて作り直す
- チームで役割を分担する
- 締切までに作品を完成させる
ことが中心になる可能性があります。
AI・データ系
AI・データ系では、Pythonだけでなく、数学、統計、データの整理などを学ぶ場合があります。
「AI」という学科名だけで決めず、数学の補習や基礎授業があるか確認しましょう。
インフラ・セキュリティ系
インフラ系では、サーバー、ネットワーク、クラウドなど、システムを支える仕組みを学びます。
セキュリティ系では、情報を安全に扱うための知識や管理方法などを学びます。
プログラミングだけがITの仕事ではありません。
コードを書くことが合わなくても、別のIT分野が合う可能性があります。
IT事務・サポート系
IT事務やサポート系では、
- Word・Excel
- パソコン設定
- ヘルプデスク
- データ入力
- 情報管理
- ビジネスマナー
などを学ぶ場合があります。
「IT系学科」と書かれていても、プログラマーを目指す授業ではない可能性があります。
同じIT系でも、Web・ゲーム・AIなど、学べる内容は違います。
気になる分野を比べてみましょう。
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夜間定時制からIT専門学校へ進むと生活はどう変わる?


夜間定時制から昼間のIT専門学校へ進むと、生活時間が変わる可能性があります。
朝から授業へ通う
夜間定時制では、夕方から夜に授業を受ける学校があります。
一方、昼間のIT専門学校では、朝から授業が始まる場合があります。
確認したいのは、
- 1限の開始時間
- 週に何日通うか
- 自宅を出る時間
- 朝の交通機関
- 必修授業を変更できるか
- 遅刻した授業の扱い
- 放課後に残る必要があるか
です。
夜間定時制から進学する人は、授業終了時間だけでなく、放課後の制作時間まで確認しましょう。
夜間・昼間・三部制の生活時間については、こちらの記事でも解説しています。


放課後や自宅でも課題が続く
授業中にプログラムが完成しなければ、放課後や自宅で続きを行う可能性があります。
学校のパソコンでしか使えないソフトがある場合は、放課後に教室へ残る必要があるかもしれません。
自宅でも作業する場合は、
- パソコン
- インターネット環境
- 作業する机
- 静かに集中できる時間
- データの保存方法
なども必要になります。
長時間座る負担がある
IT系は、座り仕事だから楽とは限りません。
長時間パソコンへ向かうと、
- 目の疲れ
- 肩や首の疲れ
- 腰の負担
- 集中力の低下
- 睡眠不足
- 運動不足
などを感じる人もいます。
オープンキャンパスでは、パソコンの性能だけでなく、机、椅子、画面の見やすさ、休憩方法も確認してみましょう。
立ち仕事ではなくても、長時間パソコンへ向かうことが負担になる場合があります。
アルバイトの時間を変える必要がある
夜間定時制では、昼間にアルバイトをしている人もいると思います。
昼間の専門学校へ進学すると、これまでの勤務時間が授業と重なります。
夜の勤務を増やすと、
- 帰宅が遅くなる
- 課題の時間が減る
- 朝起きるのがつらくなる
- 授業中に集中できない
- エラーを直す時間が足りない
可能性があります。
制作発表や課題の締切前には、予定より忙しくなることも考えられます。
アルバイト先には、
- テスト前
- 資格試験前
- 制作発表前
- 就職活動中
- ポートフォリオ完成前
に勤務を減らせるか確認しましょう。
学校資料で必ず確認したい7項目
IT専門学校を比較するときは、広告に大きく書かれた言葉だけではなく、具体的な授業や支援を確認しましょう。
1.初心者は何から始めるか
「未経験者歓迎」と書かれていても、最初の授業内容は学校によって違います。
- パソコン操作
- タイピング
- ファイル管理
- HTML
- Python
- Java
- 資格試験の勉強
など、最初に何から始めるか確認しましょう。
2.授業の進む速さ
1週間に何回プログラミング授業があり、どの時期までにどの内容へ進むのかを見ます。
年間カリキュラムがあれば、1年次前期・後期の内容を比べましょう。
3.課題が終わらない場合の相談方法
- 授業中に先生を呼べるか
- 放課後に質問できるか
- オンラインで質問できるか
- 予約制か
- 学生同士で教え合う時間があるか
- 課題を再提出できるか
を確認します。
4.欠席した授業の補習
体調不良で欠席した場合に、
- 授業動画を見られるか
- 個別説明を受けられるか
- 課題の締切を相談できるか
- 補習費がかかるか
- 長期欠席時の制度があるか
を確認しましょう。
5.何年次から作品を作るか
就職活動で見せられる作品を、いつから作り始めるか確認します。
- 1年次から小さな作品を作る
- 2年次に卒業制作を行う
- 個人制作がある
- チーム制作がある
- ポートフォリオを先生が添削する
など、学校によって違います。
6.プログラマーとして就職した人数
「IT企業への就職率」だけでは、プログラマーとして採用された人数が分かりません。
- プログラマー
- システムエンジニア
- Web制作
- ITサポート
- インフラ
- 営業
- 一般事務
のどの職種へ就職したかを確認しましょう。
7.パソコンとソフトを含めた総額
学費だけでなく、
- ノートパソコン
- 有料ソフト
- 資格試験
- 教材
- 自宅の通信環境
- 補習
- イベントや研修
を含めた総額を確認しましょう。
パソコンは入学前に買わない方がよい?


結論として、学校の指定や推奨性能が分からないうちは、高額なパソコンを急いで購入しない方が安心です。
学校によって、
- 学校のパソコンだけを使う
- ノートパソコンを各自で購入する
- 学校指定モデルを購入する
- 条件を満たせば自分で選べる
- パソコンを貸与する
などの違いがあります。
学校指定モデルを確認する
学校指定のパソコンがある場合は、
- 本体価格
- 保証期間
- 修理中の貸し出し
- 卒業後も使えるか
- 分割払い
- ソフト代を含むか
を確認しましょう。
必要な性能は学科で違う
HTMLや簡単なプログラミングと、ゲーム、3DCG、動画編集、AIでは、必要な性能が異なる場合があります。
特に確認したいのは、
- メモリ
- 保存容量
- CPU
- GPU
- Windows・Macの指定
- バッテリー
- 重さ
です。
専門用語が分からなくても、学校へ、
指定モデル以外を買う場合、どの条件を満たせばよいですか?
と質問すれば大丈夫です。
学校のパソコンを放課後も使えるか
自宅用のパソコンを買わなくても、学校のパソコンを使える場合があります。
ただし、
- 放課後何時まで使えるか
- 土日も利用できるか
- 席数は十分か
- 自宅へデータを持ち帰れるか
- 使用するソフトを自宅にも入れられるか
を確認しましょう。
ソフト代と自宅のネット環境も見る
IT系では、パソコン本体以外に、
- デザインソフト
- 3DCGソフト
- クラウドサービス
- 開発ツール
- セキュリティソフト
などの費用が必要になる場合があります。
学生向けライセンスを利用できるのか、授業料に含まれているのかも確認しましょう。
パソコンは、進学する学科と学校の推奨環境を確認してから選びましょう。
IT系の資格より作品と就職職種を見る
IT専門学校では、ITパスポート試験や基本情報技術者試験などの資格対策を行う場合があります。
ITパスポート試験は、ITに関する基礎知識を問う国家試験です。基本情報技術者試験もIPAが実施する国家試験で、現在はCBT方式で実施されています。試験日程や実施方法は変更されることがあるため、受験時にはIPAの最新案内を確認してください。
IT専門学校で見かける資格
- ITパスポート試験
- 基本情報技術者試験
- 情報セキュリティマネジメント試験
- Office系資格
- ネットワーク・クラウド関連資格
- Web・デザイン系検定
資格は、基礎知識を学んだことを示す材料になります。
ただし、資格を取得すれば、必ずプログラマーとして就職できるわけではありません。
就職活動では、
- 学校で作った作品
- プログラミング経験
- ポートフォリオ
- 面接
- 志望理由
- チーム制作
- 応募職種との相性
なども見られる場合があります。
基本情報技術者試験の科目A免除制度も確認する
学校によっては、IPAに認定された講座と修了試験を利用し、基本情報技術者試験の科目A試験免除制度に対応している場合があります。
対応校だから必ず合格できるわけではありません。
確認したいのは、
- 対応講座を受けられる学科
- 修了試験の条件
- 科目B試験の対策
- 受験料
- 不合格時の補習
です。
就職率ではなく職種を見る
学校資料で「IT企業へ多数就職」と書かれていても、仕事内容はさまざまです。
| 職種 | 主な仕事の例 |
|---|---|
| プログラマー | プログラム作成・テスト・修正 |
| システムエンジニア | 設計・開発・調整など |
| Webエンジニア | Webサイト・サービスの開発 |
| Webデザイナー | Web画面・デザインの制作 |
| ゲームプログラマー | ゲームの機能や動きの開発 |
| インフラエンジニア | サーバー・ネットワークの構築や運用 |
| ITサポート | 問い合わせ・設定・トラブル対応 |
| IT事務 | パソコンやシステムを使った事務 |
確認したいのは、
- 就職希望者数
- 就職者数
- プログラマーとして就職した人数
- 正社員就職か
- 就職した企業と職種
- 対象年度
- 未経験採用か
- 卒業後の支援
です。
高い就職率でも、プログラマーやエンジニアとして就職した割合とは限りません。
学生作品を見る
学校の作品ページがある場合は、完成した作品だけでなく、
- 何年生が作ったか
- 個人制作かチーム制作か
- 制作期間
- 使用した言語やソフト
- 初心者がどの段階まで作れるか
- 就職用に作品を直せるか
を確認しましょう。
気になる学校が見つかったら、無料資料で課題量や質問環境を確認すると安心です。
気になる学校が何校かあると、1校ずつ資料を申し込んでいくのは意外と大変です。まとめて請求しておくと、あとからゆっくり見比べられるので便利です。
入学前に3日だけIT学習を試してみる


IT分野が自分に合うか不安な人は、難しい作品を作る必要はありません。
3日だけ、基本的なパソコン操作や簡単なコードを試してみましょう。
目的は、上手にできるかを判断することではありません。
- エラーが出ても少し調べられるか
- 画面が変わると面白いと感じるか
- 30分程度パソコンへ向かえるか
- もう少し試してみたいと思えるか
を確認するためです。
1日目:ファイル管理を試す
最初はプログラミングではなく、パソコンの基本操作を試します。
- 新しいフォルダを作る
- ファイルを作る
- 名前を付けて保存する
- 別のフォルダへコピーする
- 保存したファイルを探す
ここで大変に感じても、すぐにIT分野を諦める必要はありません。
ただし、入学後に基礎操作から教えてもらえる学校か確認しましょう。
2日目:HTMLとCSSを試す
HTMLを使って短い文字を表示し、CSSで文字の色や大きさを変えてみます。
画面の変化が分かりやすいため、初心者でも結果を確認しやすいです。
難しいデザインを作る必要はありません。
「入力した内容が画面へ反映されるのが面白い」と感じられるかを見てみましょう。
3日目:Pythonを少し動かす
Pythonで、
- 文字を表示する
- 数字を足す
- 入力した内容を表示する
など、簡単な処理を試します。
エラーが出た場合は、すぐに答えを見るだけでなく、
- エラー文の一部を検索する
- 入力した文字を見直す
- 正しい例と比べる
ことも試してみましょう。
入学前の体験は、上手にできるかではなく、分からない状態でも少し試せそうかを見るために行います。
オープンキャンパスで聞きたい質問
資料で候補を絞ったら、可能であればオープンキャンパスや個別相談へ参加しましょう。
授業・課題について
- 初心者は最初に何を学びますか?
- 課題は週にどのくらい出ますか?
- 自宅では平均何時間ほど作業しますか?
- 課題が終わらない場合は相談できますか?
- 欠席した授業をどのように補いますか?
質問環境について
- 授業中に先生へ質問できますか?
- 放課後は何時まで質問できますか?
- オンラインでも質問できますか?
- エラー画面を一緒に確認してもらえますか?
- 補習は個別ですか、集団ですか?
- 質問回数に制限はありますか?
パソコンと費用について
- パソコンを購入する必要はありますか?
- 指定モデルはいくらですか?
- 必要な性能を教えてもらえますか?
- ソフト代は学費に含まれますか?
- 学校のパソコンを放課後も利用できますか?
- 自宅のインターネット環境は必要ですか?
就職について
- プログラマーとして就職した人は何人ですか?
- Web・ゲーム・インフラ別の就職人数は分かりますか?
- 何年次から作品を作りますか?
- 個人制作とチーム制作の両方がありますか?
- ポートフォリオを添削してもらえますか?
- 卒業後も就職相談を受けられますか?
定時制高校からの進学について
- 定時制高校出身の学生はいますか?
- 1限は何時から始まりますか?
- 放課後は何時ごろまで残りますか?
- アルバイトをしている学生は多いですか?
- 体調不良で欠席した場合の支援はありますか?
- 朝の通学に慣れない場合は相談できますか?
筆者が定時制高校からIT専門学校を考えるなら
私は、定時制高校からIT専門学校を目指すことは、十分に考えてよい進路だと思います。
IT分野は、学校の設備だけでなく、自宅でもパソコンを使って復習や作品制作を進められる場合があります。
自分が作った内容が画面上で動くと、達成感もあります。
ただ、
「ITなら体力を使わないから楽」
「人と話さなくてよいから安心」
「未経験でもすぐプログラマーになれる」
とは思いません。
エラーが直らないまま時間が過ぎることもあります。
チーム制作では、周りへ相談したり、自分の進み具合を報告したりする必要があります。
私自身、定時制高校生時代にC言語・Java・Pythonを勉強しました。
コードを覚えること以上に、
「どこが間違っているのか分からない」
「何を検索すればよいのか分からない」
「検索した説明の意味も分からない」
という時間を大変に感じました。
一方で、入力した内容を少しずつ見直し、プログラムが動いたときには達成感がありました。
有名な学校や最新設備のある学校でも、授業で分からなくなったときに相談できなければ、続けるのがつらくなる可能性があります。
最初から難しい作品を作れる学生だけが評価される学校よりも、初心者がどこでつまずいたのかを一緒に整理し、少しずつできることを増やしてもらえる学校の方が安心だと思います。
定時制高校からIT専門学校を目指す人のよくある質問
まとめ:未経験でも、質問しながら課題を続けられる学校を選ぼう
定時制高校からでも、IT専門学校への進学やプログラマーを目指すことはできます。
ただし、「未経験でも入学できる」ということと、入学後の授業が簡単ということは別です。
プログラミング未経験者は、
- パソコンの基本操作
- ファイル管理
- プログラミング
- エラーの修正
- 課題提出
- チーム制作
- 資格試験
- 作品制作
などでつまずく可能性があります。
夜間定時制から進学する人は、
- 朝1限から通えるか
- 放課後の制作時間
- 自宅で課題へ取り組む時間
- アルバイトとの両立
- 睡眠と体調
- 長時間のパソコン作業
についても考える必要があります。
IT分野は、最初からすべて分かる人だけの進路ではありません。
分からない部分を調べたり、質問したり、何度か修正したりしながら、少しずつできることを増やす分野だと思います。
まだ学びたい分野が決まっていなくても大丈夫です。
資料を見ながら、続けやすそうな学校を探してみてくださいね。
気になる学校が何校かあると、1校ずつ資料を申し込んでいくのは意外と大変です。まとめて請求しておくと、あとからゆっくり見比べられるので便利です。




